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4月26日(木)「ラジオ・コバニ」の上映を通じて考えるシリアの再生

2018年04月06日  お知らせ
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4月26日(木)、立教大学主催のシンポジウムに、AAR Japan[難民を助ける会]理事長の長有紀枝と、AARのシリア人職員ラガド・アドリーが登壇します。本シンポジウムでは、シリア北部の街、コバニの復興までの3年間を追ったドキュメンタリー映画「ラジオ・コバニ」を上映。その後、中東地域研究を専門とする黒木 英充教授、AARの長とラガドが、映画を素材にシリアの再生について考えます。また、オランダ在住のラベー・ドスキー監督のビデオメッセージも上映されます。
戦闘で瓦礫と化したコバニ。人々は何を思い、未来を築いていったのか、ともに考えませんか。ぜひご参加ください。

映画「ラジオ・コバニ」概要

アレッポ大学の社会学部の女子学生であった20歳の主人公ディロバンは、故郷に戻り、破壊された街の様子と復興に向かう人々の営みを伝えるため、自らラジオ局を立ち上げる。ディロバンが直接取材をする、犠牲者の遺族、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩む元兵士、店を再開する帰還民など、さまざまな立場の人の声が紛争の痛ましさとともに、街の再生の様子を伝えていく。映画『ラジオ・コバニ』はディロバンの「未来のわが子への手紙」として語られる。

主人公がマイクを持ち、笑顔でコバニの街を歩く様子
主人公が女性にインタビューする様子

ラベー・ドスキー監督

監督(男性)の顔写真

イラク北部のクルディスタン自治区ドホーク県出身。1998年よりオランダ在住。オランダ映画アカデミーで映画作りを学ぶ。卒業制作として撮った2013年の『The Call』では、戦争と移住が父と息子の関係に与えた影響について描き、国際映画祭でいくつかの賞を受賞した。短編映画『スナイパー・オブ・コバニ』(2015年)は世界的に大きな評判を呼び、2016年の札幌短編国際映画祭の最優秀賞ドキュメンタリー賞をはじめ数々の賞を受賞した。

登壇者プロフィール

黒木 英充 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)

東京大学教養学部卒、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。東京大学助手などを経て2005年より現職。2006年より同研究所ベイルート研究拠点「中東研究日本センター」長を務める。2009年よりレバノン・シリア移民について科学研究費による調査・研究を推進。 主な編著に『シリア・レバノンを知るための64章』(2013年、明石書店)、『「対テロ戦争」の時代 の平和構築』(2008年、東信堂)など、主な共著に『中東と日本の針路』(2016年、長沢栄 治・栗田禎子編、大月書店)など。

長 有紀枝

長 有紀枝 (立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授/AAR Japan[難民を助ける会]理事長)

1990年よりAARで旧ユーゴスラビアなど紛争下での緊急人道支援や地雷対策、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の地雷廃絶活動等に携わる。現在AAR理事長、立教大学教授、JPF理事等を務める。著書に『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』(2012年、中公新書)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(2009年、東信堂)。

ラガドアドリー

ラガド・アドリー (AAR Japan[難民を助ける会]シリア難民支援担当)

シリア・ダマスカス出身。シリアの大学で日本語を専攻。日本に留学中にシリア内戦が勃発。帰国してからは大学で教えながら救急医療ボランティアとして活動した。2016年に再来日。一般企業に就職後、2017年6月にAAR へ。今はトルコで行っているシリア難民支援を東京からサポートする傍ら、「シリアのことを忘れないでほしい」と、シリアのことを日本に伝えるべく奔走している。

ドキュメンタリー映画「ラジオ・コバニ」上映を通じて考えるシリアの再生

日時

2018年4月26日(木)午後7時~午後9時30分
 映画上映:午後7時15分~午後8時25分
 シンポジウム:午後8時30分~午後9時30分

会場

立教大学 池袋キャンパス 11号館AB01教室
(東京都豊島区西池袋3-34-1)
JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ各線「池袋駅」西口から徒歩約7分

参加費 無料
お申し込み 不要。直接会場にお越しください
主催 立教大学 21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所
共催 有限会社アップリンク
協力 AAR Japan[難民を助ける会]

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