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アフガニスタン:女性への地雷回避教育に力を入れています

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地雷や不発弾に関する正しい知識を女性にも伝えるために

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アフガニスタンのカブール市内にあるカラ・イ・ファトゥー村で当会が実施した講習会に集まった女性たち。男女隔離の社会風習が残るアフガニスタンでは、女性職員による女性のための教育の機会はとても貴重です(中央は講習を行う現地職員のシャリファ・カカール。2012年5月29日)

AAR Japan[難民を助ける会]は、2002年からアフガニスタンで、地雷や不発弾事故に遭わないための知識を身につけてもらうことを目的とした地雷回避教育を行っています。現地職員が各村落や小学校などを回り、地雷回避教育用の映画の上映と講習を実施。2012年5月までに約1万ヵ所を訪れ、のべ約40万人に教育活動を行いました。

しかし、成人男性に比べて成人女性の参加者数は約30分の1ととても少ない状況にありました。アフガニスタンでは宗教上、女性は10歳頃から外出が制限される傾向がある上、男女隔離の社会風習も残っていることから、男性職員が行う講習会への参加に、抵抗を感じる女性も多くいるためです。

一方で、家庭内で子どもたちに生活に必要な知恵を伝える役割を担っているのは女性です。女性への地雷回避教育を行うことは、地雷や不発弾に関する知識を子どもたちに広め、被害を減らす上でも非常に有効です。そこでAAR Japanは、女性が講習会に参加しやすい環境を整えました。

女性スタッフを採用し、女性が参加しやすい講習会を行っています

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地雷回避教育のリーダーを務めるムハンマド・バシール・バーセル(左)が女性職員への研修を行いました

これまで男性職員が行っていた講習会を女性が行えるよう、2012年3月に女性の現地職員2名を採用。4月から、女性職員による、成人女性を対象にした地雷回避教育を開始しました。開催にあたっては、女子校など女性たちが集まりやすい場所を提供してもらったり、普段家の外で集まるという機会がほとんどない女性たちに、現地の女性団体から参加を呼びかけてもらうなどしています。これにより、昨年1年間で約100名だった成人女性の参加者数は、今年4月から6月までで、すでに254名となる成果が出ています。

6月7日、アフガニスタン中央部にあるパルワーン県デ・ハザール村で行った成人女性対象の講習会に参加した50代の女性からは、「地雷や不発弾についてまったく知識を持たない女性たちがまだまだいます。その人たちにも、ぜひ講習会を行ってほしい」という声もあがっています。

当会は今後も、アフガニスタンで地雷や不発弾による被害が少しでも減るよう、活動に取り組んでまいります。

私たちが女性への講習会を行っています

シャリファ・カカール:アフガニスタンで30年の教師経験を持つ。「活き活きとした表情で講習会に参加する女性たちを見ると、この活動がとても有意義であると感じます。アフガニスタンでは、ほとんどの県で地雷や不発弾が見つかります。できるだけ多くの人々に地雷や不発弾についての知識を身につけてもらいたいです」。48歳、4人の子どもの母親。

ムスカ・カカール:子どものころに紛争を逃れて隣国パキスタンに渡り、18年間避難生活を送る。2003年、アフガニスタンに戻り、中断していた初等教育を終え、2009年に同国の教員育成大学を卒業。「私自身、AAR Japanで働く前は地雷や不発弾についてよく知りませんでした。これから、他の人たちにも伝えていきたいです」。31歳、カブール市内で母親と9人の兄弟と暮らす。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 古川 千晶

大学卒業後、人材コンサルティング会社などで勤務。その後イギリスの大学院で国際開発学を学び、AAR Japan[難民を助ける会]へ。2010年10月よりハイチ事務所駐在、2012年1月より東京事務局でアフガニスタン事業を担当(大阪府出身)

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