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シリア:キャンプ外の避難民へ支援物資の配付を開始

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トルコで暮らすシリア避難民の家族に食料と生活必需品を届けています

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シリアから避難してきたベラトさん(中央)と親戚・家族。前列左端はAARの大西清人(トルコ、ハタイ、2012年10月9日)

戦闘が続くシリアからは、30万人を超える人々が国外に避難しています。AAR Japan [難民を助ける会]は東京事務局から大西清人と川畑嘉文の2名を派遣し、避難民キャンプの外で暮らすシリア避難民への支援を進めています。

10月9日、トルコ南部のハタイ県で、21世帯を対象に最初の物資配付を行いました。ベラトさん(仮名、男性)とその家族や親戚、4世帯15人は、9月にシリアから避難してきました。現在はトルコに住む親戚の家に身を寄せています。食べざかりの子どもが多く、仕事の見つからないベラトさんたちの暮らしは決して楽ではありません。受け入れ側の家族を含む各世帯に食料と生活必需品をお届けすると、みな満面の笑みで「ありがとう」と言ってくれました。子どもたちの一人、ジャミル君(仮名)は、先日訪問した際には水とパンだけのお粥を一生懸命食べていた男の子です。今回牛乳のパックを渡すと、大事そうに抱えていました。

AARでは引き続きトルコで、キャンプ外で暮らすシリア避難民の方々への支援活動を進めてまいります。皆さまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

※シリアの政治情況に鑑み、登場する避難民の方々やその関係者に不利益の生じないよう、仮名を使うとともに、活動地域の詳細を伏せています。

1世帯当たりの配付物資
食料:小麦粉5kg、ひまわり油1リットル、トマトペースト缶1kg、ブルグル(挽き割り小麦)1kg、米2kg、塩750g、砂糖2kg、マカロニ2kg、ヒヨコ豆2kg、レンズ豆1kg、牛乳(常温保存可能なもの)1リットル、ヘルワ(練りゴマを使ったお菓子)700g
生活必需品:毛布2枚、タオル4枚、石けん1kg、洗剤1kg、紙おむつ4セット、女性用生理用品8パック
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一世帯分ごとに仕分けした支援物資の包みを各家庭まで運びます(ハタイ、2012年10月9日)

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牛乳パックを受け取って笑顔を見せるジャミル君(中央、ハタイ、2012年10月9日)

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シリアから避難してきた親戚を暖かく迎えているトルコの家庭が多い(ハタイ、2012年10月9日)

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今回配付した支援物資は、現地で好まれる食料品と衛生用品などです(ハタイ県の倉庫にて、2012年10月9日)

緊急募金にご協力ください

募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「シリア」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 大西 清人

AAR Japan 事務局次長。1989年から2年間、在トルコ日本国大使館に勤務。2004年から2年間、アフガニスタンに駐在し、地雷対策活動に従事。パキスタン大地震(2005)、レバノン空爆(2006)、フィリピン台風(2009)、パキスタン洪水(2010)、ハイチ大地震(2010)、トルコ地震(2011)で緊急支援を担当。(広島県出身)

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