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ミャンマー:地雷から身を守ろう 地域に合わせた教材作り

2014年12月15日  ミャンマー地雷対策
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1999年に対人地雷禁止条約が発効してから今年で15年。12月17日から19日まで、記念写真展『女性と地雷』を開催します。

他国での教材作成の経験をもとに

教材を見せる協力団体職員

ミャンマーでは地雷や不発弾の写真の使用が認められていないため、教材にはイラストを使用しています(2014年10月7日)

ミャンマーでは、独立や自治を求める民族による武装勢力と政府との間の抗争が60年以上も続いていましたが、和平交渉の進展に伴い、紛争の影響を受けた地域での地雷対策の重要性が取り上げられ始めています。AAR Japan[難民を助ける会]は2013年から、地雷被害が特に多いカレン州で活動しています。

カレン州は被害が多いにも関わらず対策が遅れており、ミャンマーの他の州では行われている地雷回避教育や被害者への支援はほとんど実施されていませんでした。AARはアフガニスタンなどでの教材作成の経験をもとに、現地の風習や文化にあわせた紙芝居式の教材を開発しました。

聞き取り調査の様子

カヤー州での村人への聞き取り調査では、教材の改善に向けて具体的な意見がたくさん出ました(2014年10月14日)

現在はカレン州での使用に先立ち、同じく被害の大きい隣のカヤー州で住民に教材を実際に見てもらい、意見を聞いています。10月に行った協力団体による調査では、「字が読めない人や子どものために、絵だけでも意味が伝わるようにしてほしい」「手作りの地雷の絵がお菓子袋のように見える」など、村人から挙げられた感想は様々です。こうした意見を参考に教材の内容や使い方を検討し、よりミャンマーの方々の視点に近い、実用的な教材の完成を目指していきます。

※この活動は皆さまからのご寄付を活用するとともに、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ミャンマー・パアン事務所 ソー・ヨシュ

2013年よりAAR職員。地雷回避教育の教材制作を担当。 2014年10月よりプロジェクトオフィサーとして、関係機関・村の住民との協議及び調整や、事業の計画、運営などに携わる。

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