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ミャンマー水害:被災者へ必要な支援を確実に

2015年12月03日  ミャンマー緊急支援
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障がい者の自助団体と協力しながら

調査に向かうMILIの職員

調査に向かうMILIの職員(左 2015年8月15日、ヤンゴン)

ミャンマーでは2015年7月以降降り続いた大雨で洪水が発生し、少なくとも117人が死亡、約38万世帯が避難を余儀なくされ、被災者は163万人に達する大きな被害を生みました(ミャンマー社会福祉救済復興省)。

AAR Japan[難民を助ける会]では、現地団体の「MILI」と協力し、ヤンゴン地域やラカイン州など10ヵ所で、障がい者のいる計1,200世帯に対し、飲料水や食料、緊急に必要な生活物資、松葉づえなどの補助具を配付しました。MILIは障がいのある人たちの自助団体で、障がい者のニーズを的確に把握することができました。

洪水・突風で全壊した家の跡。ミャンマー全土で崩壊した家は1万8000棟にのぼります

洪水・突風で全壊した家の跡。ミャンマー全土で崩壊した家は1万8000棟にのぼります(2015年8月13日、ラカイン州)

被災世帯の状況をきめ細かく聞き取る

障がい者家庭への飲料水など支援物資の配付

障がい者家庭に飲料水など支援物資を配付したMILIの職員(2015年8月19日、エヤワディ地域)

家や家財道具すべてが流され、長期にわたる避難所生活を余儀なくされている家族。電気器具やトイレの修理を必要としている家。車が通れないほど道がぬかる んだため、避難所から家に戻れない障がい者など、一口に被災者といっても、状況はさまざまです。支援にあたっては、世帯ごとの状況をきめ細かに聞き取りながら調査を行いました。

マグウェイ地域に住む80歳の男性は、高齢のため歩行が困難で、視覚障がいもあります。水が引かないため自宅に戻れず、ほかの人の畑に柱を立て防水シートをかけて野宿していました。「これ以上雨が降らないか心配だ。早く自宅に戻りたい」と訴えました。また別の村人は「毎年雨季に水位は上がるが、今年は一番高かった。大量の泥が流れ込んできたのも初めて。水が引いてもまた農業ができるのだろうか」と不安そうな表情を見せました。

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「両手で地面を這ってしか移動できなかったけれど、車いすがあれば悪路でも外出できる」とマ・チン・サンさん(10月16日、ヤンゴン地域)

「洪水のときは家族の助けで何とか避難できたけれど、ひとりだったらと思うと本当に怖かった」と話すのは、マ・チン・サンさん(左写真)。先天性の障がいがあり、歩くことができません。AARは、緊急支援物資のほか、車いすを提供しました。家族も洪水の後は収入がなくなり、残っていた食料もわずかだったため、支援を受けとったときは、皆で喜び合ったそうです。

「車いすを使うのはこれが初めて。ほかの人のように私も外出できることがとても嬉しい」。障がいが理由で小学校を3年で中退せざるを得なかったという彼女は、この車いすを使って勉強したり職業訓練を受けたりしたいと、夢を広げていました。

この活動は2015年9月末日をもって終了しました。災害に見舞われた方々にとって、遠い日本から支援が届いたということが、大きな希望になっていると実感しました。ご支援くださった皆さまに心より御礼申し上げます。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ヤンゴン事務所 中川 善雄

2015年1月より・ミャンマー・ヤンゴン事務所駐在代表。大学卒業後、日本赤十字社での勤務を経てAARへ。神奈川県出身

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