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国際理解教育:次世代を担う子どもたちへ

2018年03月29日  啓発
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AAR Japan[難民を助ける会]は、未来を担う子どもたちに世界の問題について知り行動してもらいたいという思いから、修学旅行や調べ学習を行う児童・生徒の皆さんの訪問を受け入れています。また、当会職員を講師として各地の学校へ派遣しての出張授業も随時行っています。今回は、2018年3月8日にAAR東京事務所を訪ねてくださった鹿児島玉龍中学校3年生の皆さんへの学習の様子を、担当の紺野誠二がご報告します。

本物の地雷に触って現場を疑似体験

生徒の皆さんに質問するAAR紺野誠二

地雷除去団体で地雷除去の経験もあるAAR紺野誠二(右)より、AARの活動についてお話ししました(2018年3月8日)

鹿児島玉龍中学校3年生39名の皆さんは、国際協力とAARの活動について学びたいと、修学旅行で東京に来られた際にAAR東京事務所にお寄りくださいました。生徒の皆さんは事前にホームページなどで下調べをされたうえでのご参加です。

1時間30分の学習は、「国際協力」と聞いて思い浮かぶ漢字を生徒の皆さんに書いていただくことから始まりました。最初は「救」「助」「援」といった支援に直接関わる漢字が出ましたが、「和」「輪」「結」「繋」なども挙がりました。

次に、AARが行うさまざまな活動、特に地雷対策活動についてご紹介しました。写真や動画に加え、本物の地雷(信管を外し火薬を抜いたもの)を手に取ってもらったり、地雷除去で使用する金属探知機や防護服も見てもらうと生徒の皆さんは興味津々。金属探知機ではガムの銀紙にも反応することを知り、驚いた様子でした。

さらに、実際の支援に使われる技法「子どものための心理的応急処置(Psychological First Aid for Children PFA 以下、「子どものためのPFA」)」についてもお伝えしました。子どものためのPFAとは、地震や事故などの危機的な状況に直面しストレスを抱えた子どもの心を傷つけずに対応するための手法で、実際に緊急支援の現場で取り入れている団体もあります。子どものためのPFAを生徒の皆さんに体感してもらうため、ロールプレイを行いました。聞き役と話す役の2人一組になってもらい、被災した人の話を「聴く」のです。生徒の皆さんからは、「聴いている人が目をそらしたりすると聞いてもらえないような気がした」「人の話を聴くのは難しかった」などの意見が出て、「聴く」ことの難しさを実感したようです。お話しの最後には、生徒の皆さんが集めてくださった募金6,684円を頂戴しました。貴重なご寄付をありがとうございます!

数十名の子どもたちが紺野に向かい手をあげている

39名の生徒の皆さんは、AAR紺野(左奥)に対して積極的に質問や意見を言ってくださいました(2018年3月8日)

ホワイトボードに25近くの漢字と書く漢字の横に投票数が書かれている

国際協力と聞いて思い浮かぶ漢字は?生徒の皆さんからたくさんの漢字が出てきました(2018年3月8日)

一人ひとりの行動が世界を変える

「一人でも多くの方に国際協力に関心を持ってほしい」、それがAAR創設者の故・相馬雪香の願いでもあります。一人ひとりの行動が世界を変える力となります。例えば、かつては対人地雷を禁止する国際的な条約はありませんでした。しかし世界中の人々やNGOが各国政府に働きかけた結果1997年12月に対人地雷禁止条約がオタワでの署名式において署名のため各国に開放され1993年3月1日に発効、現在同条約への加盟国は164ヵ国にのぼります。

次世代を担う子どもたちに世界の問題について知ってもらいたい。そんな思いでAARは学校の皆さまの国際理解教育をお手伝いしています。ぜひお気軽にご相談ください。

国際問題などの理解、教育を応援する「国際理解教育サポートプログラム」

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 紺野 誠二

2000年4月から約10ヵ月イギリスの地雷除去NGO「ヘイロー・トラスト」に出向、不発弾・地雷除去作業に従事。その後2008年3月までAARにて地雷対策、啓発、緊急支援を担当。AAR離職後に社会福祉士、精神保健福祉士の資格取得。海外の障がい者支援、国内の社会福祉、子ども支援の国際協力NGOでの勤務を経て2018年2月に復帰。茨城県出身。

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