活動ニュース

北海道地震:緊急支援チーム第二陣が現地入り

2018年09月11日  日本緊急支援
RSS

9月10日、北海道地震緊急支援チーム第二陣4名が被災地に入りました。

AAR Japan[難民を助ける会]では、災害時、特に困難な状況におかれる障がいのある方々への支援に注力しています。
10日は、被害の大きかった胆振地方東部の厚真町、安平町、むかわ町の町役場及び苫小牧市役所の福祉課や福祉施設、避難所への調査を行いました。

ひび割れた駐車場を見る二人の男性

厚真リハビリセンターを訪問する事務局長の堀江良彰(右)、緊急支援チームの高木卓美(左)(2018年9月10日)

震源に近い厚真町に着いたのは夕方近くです。移動中、町役場や市役所、地域の福祉施設へ電話し、被災状況を確認しました。震源地に近づくにつれ、少しずつ自衛隊車両が増え、町は少し落ち着かない雰囲気になっていきます。車中からは屋根や入口にブルーシートがかけられた家がまばらに見えました。

通行止めの看板が立つ道路

通行止めになっている場所もありました(2018年9月10日)

民家の近くの歩道が地割れしている

家屋の倒壊はあまり見られませんが、地割れが見えます(2018年9月10日)

施設のなかには、利用者や建物の被害はなく、通常の運営を再開しているところがある一方で、連絡がまったくつかない施設もありました。その中の1つ、厚真リハビリセンターを訪問しました。建物の中に人はおらず、震度7の揺れによる生々しい被害がそのままの状態。駐車場のコンクリートはえぐれ、その下の土がむき出しになり、芝生にも亀裂が入っていました。階段の支柱は地面から抜け、コンクリートとは思えないほど歪んでいます。屋内も割れた窓ガラスが散乱し、天井の換気扇はいつ落ちてもおかしくない状態です。建物の前にいた職員の方に話をきくと、幸いにも利用者にけが人はいなかったとのことですが、現在利用者の方は通えなくなっているそうです。大きな施設を元通りにして再開するまでにも多くの時間を要すると感じました。

大きな中庭が地割れし、芝生の下の土が見えています

厚真リハビリセンターの中庭。大きく地割れしていました(2018年9月10日)

大きな棚が倒れ、本や資料が散乱しています

棚や家具が倒れ、散乱したままの状態(2018年9月10日)

厚真町最大の避難所となっている総合福祉センターでは、一時466人が避難していましたが、電気が復旧し、10日時点で寝泊まりしているのは130人ほど。現在のところ水などの物資は大量にあるとのことでした。数団体が支援に向けた調査をしており、AARも今後そうした他団体と調整しつつ活動を行ってまいります。

rpt1809_2623_shienbusshi.jpg

避難所となっている厚真町の総合福祉センターには、飲料水やおむつなどが届いています(2018年9月10日)

rpt1809_2623_takagi_chousa.jpg

福祉センターで調査をするAARの高木卓美(2018年9月10日)

炊き出しも引き続き継続しています

避難所となっている上厚真小学校での炊き出しも継続しています。10日昼は炊き込みごはん80食、夜はステーキ丼120食を提供しました。同校に避難されている方は30名ほどと少ないものの、自宅で避難されている方々や、炊き出しがご飯しかないという近隣の避難所にいる方々も上厚真小学校に食事に来られています。また、酪農を営むご高齢の方などは家を離れることができないため、地元の方がそうした15名ほどへの配達も行ってくれています。

事前にメニューの発表をしていますが、夜の「ステーキ丼」を掲示すると、朝から避難している方はもちろん、町役場の方や学校の先生も、「夕食楽しみに片づけしてくるわー」「楽しみだねぇ」と声をかけてくれました。
胆振地方では、朝晩は気温が10度ほどまで下がり、冷え込んでいます。「寒くなったので温まる食べ物が食べたい」との要望を受け、温かい料理などメニューを工夫してまいります。

料理を配膳するAAR職員と地元の方々

10日より合流したAAR仙台事務所の大原真一郎(左端)(2018年9月10日)

ごはんにステーキや野菜などを盛り付け

好評だったステーキ丼(2018年9月10)

11日以降も福祉施設の調査および炊き出しを続けてまいります。引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

緊急募金にご協力ください

クレジットカードで

以下のボタンからお手続きください。決済業務は、決済代行会社SMBCファイナンスサービスを通じて行っています。(お申し込み情報は、ベリサイン社の暗号化技術SSLを利用して送信されます。)

    クレジットカードでの寄付お申し込み

    銀行振込で

    以下の口座番号と加入者宛にお振り込みください。

    三井住友銀行 目黒支店 普通 1215794 特定非営利活動法人 難民を助ける会
    ナンミンオタスケルカイ
    三菱東京UFJ銀行 目黒支店 普通 4520323 特定非営利活動法人 難民を助ける会
    (トクヒ)ナンミンヲタスケルカイ
    みずほ銀行 目黒支店 普通 1110211 特定非営利活動法人 難民を助ける会
    (トクヒ)ナンミンオタスケルカイ

    【ご注意】銀行からのお振り込みは、こちらでお振り込み人さまを特定できません。
    お手数ですが必ず事務局(TEL:03-5423-4511)までご連絡ください。

    北海道地震被災者緊急支援にご寄付くださる場合は、振込人名の後に「北海道地震」とご記入ください。

    ※振込手数料はご本人さまのご負担になります。

    コンビニで

    下記のボタンからお手続きください。払込用紙(ハガキサイズ)をお送りいたしますので、コンビニにお持ちになってお支払いください。
    コンビニで寄付

    ※株式会社Eストアーのネットショップ「ショップサーブ」を利用しています。

    ※手数料324円はご本人さまのご負担になります。

    郵便振込で

    以下の口座番号と加入者宛にお振り込みください。

    ※備考欄に「北海道地震」とご記入ください。

    口座番号 00100-9-600
    加入者名 特定非営利活動法人 難民を助ける会

    【ご寄付くださる皆さまへ】皆様のご寄付は、ご指定の活動に活用させていただきますが、被災状況やニーズの変化などによっては、当初の計画よりも早い段階で活動を終了することもございます。それにより活動に必要な額をご寄付が上回った場合には、次なる緊急支援などに活用させていただきます。あらかじめご了承ください。

    最新情報はfacebook、Twitter、メールマガジンでもお知らせしています

    < 活動ニューストップに戻る

    ページの先頭へ