- タジキスタンのプレスリリース・お知らせ
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2010年09月28日
11月2日(火)はタジキスタン活動報告会「障害者の可能性を広げる」へ
障害者支援 ~障害に負けず社会で生きていくために~

タジキスタンの地図
旧ソ連邦であるタジキスタン共和国は、1991年に独立、その後6年間にわたる内戦を経て、1997年に最終和平合意に達しました。現在復興を遂げつつありますが、社会的弱者まで支援の手が届いているとは言えません。
タジキスタン政府は、「国家開発戦略」、「貧困削減戦略書」の中で、障害者支援の重要性を謳っています。しかし、現実には、首都ドゥシャンベをはじめ国内での障害者への福祉制度はまだ充分ではありません。
障害者が直面する困難

障害者の支援はとても十分とは言えず、誰もが生活の苦しさを訴えています(ドゥシャンベ市内の病院にて)
タジキスタン共和国には、国家による障害認定制度があり、障害者はその障害に応じて年金が支給されます
しかし、認定手続きの煩雑さや、それにかかる労力や費用は決して簡単なものではなく、認定されていない「見えない障害者」の数もかなりに上ると言われています。
また、障害が認定されたとしても、最低支給額が月額60ソムニ(1,250円)であり、高額な医療費や、交通費を考えると、障害者家庭の置かれた経済的状況は深刻です。
また、タジキスタン共和国は、物理的、心理的にも障害への壁が高いのが現実です。例えば、学校施設内の未整備、専門員の不足などのため、車いす利用の障害児が一般の学校に入学することは不可能な状況です。
障害者と障害者団体を支援
政府からの十分な公的支援の整備には、まだ時間がかかるため、障害者自らが互いを助け合うために各地で自助団体を設立しています。その意義は大きく、今後の活動が期待されています。しかし、これら障害者団体の多くは事業運営の知識や経験に乏しく、能力向上のための支援を必要としています。
難民を助ける会では、2002年にドゥシャンベ市内に事務所を設立して以来、これまで障害者連盟へのトラクター・種いも植え付け機・農地耕作機の供与や、養蜂技術の講習を通じて、障害者連盟の能力強化を支援してきました。
2010年12月からは、タジキスタンで一番大きな障害者団体である障害者連盟の能力強化を通じた障害者支援事業を開始しました。 障害者連盟職員が、必要な情報を障害者へ伝達できるように、日本人の専門家を派遣して、家庭訪問や面談を通しての障害者のニーズ把握、情報収集や、カウンセリング実施のための能力強化を行います。さらに、障害者連盟の職員が組織を運営できるように、会計や各種報告書の作成等の指導を通じて、職員の能力強化をしていきます。
また、どうしても自宅に引きこもりがちになってしまう障害者が社会に参加できるように、洋裁、料理、菜園の3つの職業訓練コースを提供していく予定です。同時に、障害者や障害児のケア講習会、生産物販売会などを実施していく予定です。参加者が、さらに活動の場を広げていけるように支援していきます。
障害者の収入源確保を支援

洋裁技術を学ぶ障害者たち。左端は駐在員の宇田(ドゥシャンベ市内にて)
難民を助ける会では、2010年から首都ドゥシャンベにて地雷被害者を含む障害者と、家族に障害者がいる方を対象とした自立支援事業を実施しています。2010年2月から2010年5月には、地雷被害者を含む障害者とその家族など計15名に、それぞれの要望に応じて、ミシン、車いす、牛、補聴器、小型マッサージ器を供与しました。
同じく2010年2月には、障害者およびその家族の計20名を対象に、3ヵ月間の洋裁教室を開きました。難民を助ける会が、教室と洋裁講師を手配し、ミシンや必要材料を購入しました。
期間終了後、習得した技術により受講生たちの収入が向上したという評判を聞いた人たちから、「私も洋裁を学びたい」という声が多かったため、2010年8月には再び4ヵ月間の洋裁教室を開きました。参加者たちは、仲間同士で励ましあい、皆熱心に技術習得に努めています。



