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AAR洋裁モデルショップをボランティア専門家に指導していただきました
ヤンゴン事務所駐在員 山口りか
2004年2月
難民を助ける会は、ミャンマー(ビルマ)の首都ヤンゴン(ラングーン)にて、障害者の経済的・精神的自立を目指し、職業訓練センターを運営しています。教科は洋裁と美容理容の2コース。洋裁コースは現地の先生の指導に加え、日本から定期的に専門家を派遣して、技術向上に努めています。2003年10月31日〜11月9日まで、難民を助ける会のボランティア専門家・吉田清美さんが現地を視察し、現地スタッフや生徒たちを指導しました。
以下は、山口りかヤンゴン事務所駐在員からの報告です。
■洋裁の技術だけではお店は開けない
生徒たちを指導する吉田さん
「ここをもう少しずらすと良いわね」。裁縫コースの生徒たちの作品を一つひとつ見ながら丁寧に指導する吉田さん。
吉田さんの今回の出張の主な目的は、職業訓練生が働く洋裁店「AARモデルショップ」の運営状況の視察と今後の方針についての提案です。
通常、訓練校で技術を習得した卒業生は、生まれ育った村に帰るなどして自分の店を開きます。しかし、接客や経営についての知識や経験が足りず、うまく運営できていない卒業生もいるのが現状です。
そこで卒業後、洋裁店の運営のノウハウを学ぶ場として、職業訓練センターの一角に、このモデルショップを開きました。2003年9月に開店しましたが、オープン以来これまでに生じた問題点や今後改善すべき点などについて、現地スタッフや洋裁の先生たちが、吉田さんを交えて話し合いました。
■もっとプロ意識と経営感覚を
吉田さんからは、技術的にはスタート時点よりも満足のいくレベルにはなったようだが、やはり自主性、プロとしての自覚や経営感覚がまだまだ受け身とのご指摘を受けました。
もっと「自分のお店」という感覚を持ってもらうため、実際にショップで働く卒業生2人に、自分たちで同店の標語を決めてもらったり、規則作りをしてもらいました。
吉田さんも顧客カードや注文票など、お店の経営に欠かせないアイディアを次々とご提案くださいました。
■将来は卒業生だけで運営を
このモデルショップは、将来は卒業生だけで運営し、軌道に乗れば街中や郊外にも店舗を広げ、障害者の雇用の場を広げることが目標です。
しかし現時点では、現地スタッフの多くは「障害者の雇用の場を広げる」という考えには賛成でしたが、障害者だけの経営はすぐには難しいのではないか、という意見がほとんどでした。
道のりは遠いですが、今後、彼らに管理・経営のノウハウをしっかりと植え込んでいく必要性を、あらためて強く感じました。
現地で活動しているとつい見えなくなりがちな点も、吉田さんのような第三者の目が入ることで、視野が開けてきます。実に有意義な10日間でした。滞在中は一日も休まず、事務所でスタッフらと汗を流しながら話し合いや技術指導、アドバイスをしてくださった吉田さん。その熱意に応えられるよう、またより障害者の方々の立場にたった支援を目指して、これからも一層の努力と智恵をしぼっていきたいと思います。
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