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インド洋大津波 スリランカからの緊急レポート
 
2005年1月8日より第二陣として紺野誠二と馬場先ゆきの両事務局員がスリランカ入り。ジャパン・プラットフォームの支援により、スリランカ南部ゴール県の避難民へ、生活用品(台所用品)の配布を実施します。また、自己資金で、より詳しい現地の状況把握に努め、必要とされる支援を行います。
以下は、馬場先ゆきの事務局員からの緊急レポートです。
■【1月8日】光輝く島 SriLankaへ到着
馬場先と子ども達(左側が筆者)
左端が筆者。(ゴールの子ども達と 1月14日撮影)

8日夜9時にコロンボ北部の空港に到着。10時間弱のフライト。スリランカのおへそと いえるスリランカ王朝最後の都、キャンディ上空を通過。コロンボに近づくと、街の灯 がまたたいていて、夜空をそのまま写したよう。Sri(光輝く)Lanka(島)の言葉のまま。

ホテルまでは車で30分ほどで到着。しかし、予約は受けたと言うが、どうも部屋の用意が出来ていないらしい。 15分ほどまってようやく部屋をもらう(なぜか広い部屋になった)。

■【1月9日】コロンボ市内で物資価格を調査
避難所の寺院の子ども達
寺院に避難している子ども達。こちらが驚くほど「勉強したい」という声を聞きました。

10:00。活動開始。
今回の目的は、避難所で配布する台所用品と学用品を調達すること。避難所での生活が長期化するにつれ、ビスケットなどの非常食以外の食事への要望が高まっている。また、疲労が蓄積しているなかで、健康を維持するためにも、あたたかい栄養のある食事は必要不可欠だろう。
また、スリランカは識字率90%を越えるなど基礎教育が充実しており、人々の教育への関心は非常に高く、子ども達からは、「勉強がしたい!」という声が大変多く聞かれている。教育への要望は、難民を助ける会が過去に活動を行ってきた開発途上国と比較しても、大変強く、子ども達のために、文房具などの勉強道具の配布も行う予定だ。
台所用品や勉強道具の提供を通じて、被災された方々が、少しでも普通の生活に戻れるようにしたいと思う。

 

コロンボで一番にぎやかな中央市場。品物が安く手に入る。
コロンボで一番にぎやかな中央市場。品物が安く手に入る。

車でまず普通のショッピングセンターから、スーパーマーケットなど数カ所を周り、日曜品等の値段調査を行う。これは、物価レベルの調査のため。物資調達の見積もりを依頼するにも、自分たちが物価のレベルを知っておかないと、見積もりが適正価格なのかわからないので、重要な調査である。

その後、今回の緊急支援で協力して活動する現地NGOであるSEWALANKA FOUNDATION の事務所(コロンボ南部郊外車で25分くらい)へ打ち合わせに行く。日曜にもかかわらず彼らは働いていた。 これからのスケジュール確認と、最新の被災者の状況などについて、詳細情報の協力を依頼。物資調達するため、業者への訪問を明後日(11日)に予定する。

オフィスを後にし、安い食堂でランチ。カレーの具をメインの具以外に4種選べるタイプで一人約100円。安い。そのくせボリューム満点。でも辛い!

昼食後、市内で庶民の味方の青空市場等を周り、価格調査。(文房具、子ども向けリュック、 ノート、パステル、はぶらし他)

16時、ホテルへ戻る。
コロンボ市内では、アメリカ軍、国連、UNHCR、各国の支援のための軍人などをみかける。
人々は、親切。日本からきた、というと同じ仏教の国だとうれしそうにしてくれる人もいる。

■【1月10日】子どもを失った親への心のケアも必要
被災地で必要とされている台所用品の調達。
被災地では台所用品が流され、日々の食生活に事欠いている。鍋ややかん、お皿などの調達も順調だ。(左は紺野誠二事務局員)

もともとホテルを10日までしか押さえていなかったので、引き続き宿泊しようとしたら、なんと今夜の部屋はないとのこと。 支援関係者などで予約がいっぱいなのだろうか?

部屋に戻り、荷物をまとめて直接市内の数件にあたる。
最初のホテルと同じくらいの値段の部屋をやっと見つける。 そんなこんなで午前中はつぶれる。あやうく自分が宿をなくすところだった。

昼前に、以前からの知人が勤めている医療機器代理店のオフィスを訪問。簡単に難民を助ける会の紹介と、今回のプロジェクトについて説明し、現地で必要とされる台所用品や、文房具についての卸売業者などに心当たりがあるか尋ねると、すぐに調べてくれた。親身になって協力していただいて感動!ランチを共にする。現地に着いて初めて落ち着いて食事ができた!

同席した医療機器代理店のスタッフによると、親を亡くした子どもへのケアはもちろん大切だが、子どもを一度に全員なくした母親へのトラウマケアも大事なのでは、いう話。
確かに親として助けられなかったという自責の念にかられて苦しんでいるだろう。

昼食後、教えてもらった数件の卸売業者に商品の在庫などについて確認する。 やはり2000近くの物量になると、どこも2週間はかかるとの回答。でも2週間も待ってはいられない。

被災地では見過ごされがちな障害者への支援の可能性も調査中。コロンボ市内で見かけた三輪車。郊外では車イスよりも需要が高い。
■クリケットと紅茶の国
親切なトラックの運転手などに話によると、スリランカ国民はクリケット(野球の原型といわれ、イギリスで生まれたスポーツ)が大好きとのこと。子どもから大人まで皆やるらしい。彼自身もするとのこと。
クリケット、必ずポットで出される紅茶。この辺にイギリス植民地時代の影響が色濃く垣間見える。
女の子はネットボール(バスケットボールの妹分と言われ、女性用にルールを改定したスポーツ)をするらしい。こうした子どもたちの遊び道具を通じた支援という可能性も見えてきた。

難民を助ける会の主な活動の一つである障害者支援の可能性を調査するため、医療機器会社を訪問。

一日中動き回っているので夕方にはヘトヘト。
■【1月11日】早く被災地に…
朝一番に、協力相手である現地NGO(SEWALANKA FOUNDATION)の事務所にて、支援活動に関する覚書を交わす。

午後は、物資調達のため、いろいろな機械や素材の問屋街を訪れ、業者をまわる。そのうちの一軒は、間口一間ほどの小さな店だが、なんでも扱うらしく、台所関係品についてすぐに店主が値段を提示してくれた。3000セットの在庫も1週間でそろうとの回答。あと2箇所くらいから値段と納期がでれば、調整して即決しようと思う。あまり調達そのものに時間をかけていられない。

こうしてる間にすでに3日目が過ぎていく。一日が短い。一刻も早く被災地に行き、被災した人々に早く対面しなければという思いが募る。物資調達の目処をつけるのに必要な時間を最低限にし、金曜、ついに被災地ゴールへ向かう。
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