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インド洋大津波 スリランカからの緊急レポート
 
2005年1月8日より第二陣として紺野誠二と馬場先ゆきの両事務局員がスリランカ入り。ジャパン・プラットフォームの支援により、スリランカ南部ゴール県の避難民へ、生活用品(台所用品)の配布を実施します。また、自己資金で、より詳しい現地の状況把握に努め、必要とされる支援を行います。
以下は、現地に派遣した馬場先ゆきの(1月17日に帰国)事務局員からの緊急レポートです。

■1月8日から11日までの報告はこちら

■【1月12日】コロンボの問屋街めぐり

今日もひたすら問屋街めぐり。一般の市民よりもスリランカの底値には詳しくなったような気がする。台所用品業者をいくつか訪問するが、業者によっては、今はいろいろな支援団体からの注文が殺到していてモノがない、という。

ようやく一つの店(間口一間ほど)で3,000セットの台所用品がそろうという。納期も一週間とのこと。他の店では在庫なし、もしくは45日の納期。
本当にモノの手配が可能なのか、倉庫を見せてもらう。倉庫ってなんのことはない、町工場のような製造をしているところ。
これで、支援物資の手配のメドがついた!

■【1月13日】スリランカの子ども達が好きなものは??
子ども向けのおもちゃ
子ども向けのおもちゃ。避難所の子ども達はどのようなおもちゃに興味を示すのだろうか。
午前中はスリランカでの障害者関連団体の会議に出席、午後は昨日訪れた台所用品の業者で正式発注を決定。発注内容はこちら。

子どもたちが少しでも避難所などで普通の生活に近づけるように、またストレスをためないように、国民的スポーツクリケット用品、サッカーボール、ネットボール(バスケットのような遊び)も購入。これについては各避難所に1セットを予定。計25セット。こちらは17日(月)には、今回連携している現地NGOセワランカ財団ゴール支部へ納品予定。週明けには配布できそう。
明日ゴールに向かうのに備えて、まず試験的にどういったおもちゃや遊具を子どもたちが興味を示すのか見てみるために、ホームセンターのようなところで、いくつかおもちゃを購入。
ハローキティもどき、キャプテン翼の絵をつかったもの、ガンダムのトランプなど結構日本文化?がちょっとひねった形で導入されているような・・・・

■【1月14日】コロンボ市内で物資価格を調査
避難所の子ども達
避難所の子ども達。「今いちばんしたいこと」というテーマで絵を書いてもらった。

ついに今朝はゴールへ。途中渋滞が結構あり、通常3時間のところが、5時間弱かかった。ゴールロードというコロンボからゴールへ向かうルートは一応復旧している。
まさに海岸沿いに南下する道のりで、途中で何度も津波の被害を受けた部分を目の当たりにする。
とにかく、瓦礫の山、山。山。
木造の家はもちろん、レンガ造りの家が、完全に土台部分もほとんど形を残さず流されてしまっているもの、半壊状態の家、塀のみ崩れた家、と様々。
また道路とほぼ平行して線路も通じているのだが、鉄橋部分で線路が流されてしまった部分や、地上から数十センチほど枕木ごと浮いてしまっている部分、内陸側に波で押しやられてしまった部分などを見かける。道路こそ今では復旧しているものの、鉄道の復旧はかなりの時間がかかりそう。途中にある列車はいまだ放置されたまま。

 

避難所の子どもの書いた絵
避難所の子ども達の書いた絵。津波に襲われて泣いている人の絵が描かれている。

ようやくたどり着き、セワランカ財団のオフィスへ。早速スタッフと避難所であるお寺を訪問。この国は皆とても敬虔で、お坊さんへの信頼はとても厚い。まずはお坊さんに挨拶し話を伺う。ここでは、母親をなくした子どもが4人、父親を亡くした子どもが2人いる。子どもが海に近づきたがらないという。思っていたより子どもたちはあどけなく、人懐っこい。

ふたつ目の避難所のお寺では、目の前の運河で津波直後には5名の死体が浮かんでいたという。
とりあえず2ヶ所の避難所をみた限りでは、2週間も津波から時間がたっているせいもあってか、特に女性は手持ち無沙汰な様子であるが、今は混乱している様子はない。

お寺にいた子どもたちに、画用紙とクレヨンを渡し、「今一番したいこと」というテーマで画を描いてもらった。テーマを与えたにも関わらずどの子も一番に手にとるクレヨンは、青。海=津波の色。そして全員が津波の様子、逆さになったバス、流される家などの絵を描いた。やはりそれだけ彼らの心に衝撃的だったということだ。
彼らへのケアはどういう方法がいいのだろう?

ゴールでの宿はかなり渋い。なんせ部屋はよくいえばスイートルーム。要はベッドと小さなガラステーブルがある部屋部分が半分、のこり半分がシャワーとトイレのあるいわゆる洗面部分。
トイレもシャワーブースも、寝室部分も、すべて仕切りなし!さらにシャワー部分はなんと夜空がみえる。(要は屋根がない)蚊がたくさんいるので今夜は蚊取り線香を焚いたが、ヤモリもたくさんいた。
スリランカの星空をみて消灯。

■【1月15日】今日を生きていくために必要なもの
道路沿いの学校跡。3棟あった建物が全て流された
道路沿いの学校跡。3棟あった建物が全て流された。

今日も避難所めぐり。殆どの避難所がお寺。妊婦さんもいた。来月出産予定なのに、家は流され、体調も思わしくない様子。無事生まれることを祈るばかり。

道路沿いの学校跡。3棟あった建物が全て流された。かろうじて職員室が残ってた。そこで、片づけをしていた教師(女性)に話を伺う。
「なにが問題かって、学校はもちろん、全てをなくしてるけれど、we want to live now! 今日を生きていくためにまずは眠るためのベッド、枕、まずはそれが必要なの!」と訴える。

その後近くの実際に被害を受けた家々をいくつか訪問する。とにかく家によっては全くまだ片付いていない。食べ物や眠るところはなんとか近くの小さな宿や、お寺ですましているようだが、家と今後の生活のメドがたたないため途方にくれている。

今日たずねた地域では、どちらも足が不自由な人が2名だけいたが、今後さらに障害者への支援の可能性を探る調査を進める予定。本人のなんらかの自立ももちろんだが、障害を持つ人を支えている家族へのケアもなにか考えられたらと思う。

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