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アンゴラでナイトシアター?
アンゴラ事務所駐在 吉田 克弥
2005年4月
難民を助ける会が活動するアンゴラのルンダスル州。ここは首都から遠く離れ、地雷対策事業がほとんど行われておらず、多くの人々が地雷の被害に遭っています。難民を助ける会が同州で地雷回避教育を開始してから2005年4月で半年目に突入します。この間に訪れた村々は40村、地雷回避教育に参加した人々は延べ人数で4332人に達しました。以下は、吉田克弥駐在員からの報告です。
■地雷による事故が多発するカコロの町で
難民を助ける会の地雷回避教育チーム
キャンプを設営し、ここを拠点に活動します。ただ今お食事中。
3月から我らが精鋭部隊はサウリモから150km離れたカコロという町にキャンプを設営し、そこを拠点としながら地雷回避教育活動を行っています。
カコロはダイヤモンド鉱山を背後に有するため、内戦中は政府軍と反政府軍との間で幾度となく激戦が繰り返された土地です。
そのため周辺の村々には多数の地雷・不発弾が存在し、危険なものとは知らずに不発弾で遊んでいた子どもたちが爆死するなど、痛ましい事件が起こっています。
この子たちの笑顔を守りたい
子どもたちが地雷による痛ましい事故に巻き込まれないよう、地雷回避教育を行っています。
地雷除去・地雷回避教育が早急に望まれる地域なのですが、交通の便の悪さなどもあり、今までこれといった活動が行われたことはありませんでした。
いわば、私たち難民を助ける会とMAGがこの地域での地雷除去・地雷回避教育のパイオニアになるわけです。
■地雷回避教育に、村人たちの熱い期待が集まります
地雷回避教育は大盛況です
村の人口を上回る人たちが集まりました
3月15日、ムアチノンゲ村という場所で行われた第1回目の地雷回避教育では、村の人口116人を上回る170人が周辺の村々からも参加。住民の私たちの活動に対する期待の高さを感じとることができました。
170人という数に私たちは大変に勇気付けられたのですが、人数が多すぎると逆に私たちのメッセージを参加者全員に伝えきることができません。嬉しい悲鳴です。
そのため2回目以降の訪問では、男性・女性・子ども・教育者・除隊兵士といったグループを対象に活動を行っていくことにしました。
さらに地雷回避教育チームは、一計を案じました。人形劇のステージを持って行き、キャンプ地で人形劇のナイトシアターを開こうというのです。
■娯楽の少ない町に、ナイトシアターが誕生
人形劇、もうすぐ開演です!
本来は、村人が地雷について理解したかを確認するために使う人形劇ですが、今回は内容を変えて、ナイトシアターに早変わりです。
人形劇による地雷回避教育は、多数の参加者を想定したもので、子どもも大人も一緒に楽しみながら学ぶことのできるプログラムです。
人形劇は、すでに地雷回避教育を行った村では、本来は私たちが伝えたメッセージを確認するための教材として使用しているのですが、今回はナイトシアター用に新しいプログラムを用意しました。
夜は電気もなく、真っ暗なカコロの町ですから、人形劇は住民に地雷回避教育の機会だけでなく、格好の娯楽を提供することにもなるでしょう。
「本当に動いてるー!」
人形劇を初めて見る子どもたちは大喜びです
あいにくの雨で、なかなか実行に移すことはできませんでしたが、第1回目の公演は4月7日に行われました。教育員のティトとマリアが人形の動きとともに話し始めます。
「カコロの皆さん今晩はー!」
「あはっ、人形が動いてるー。」
子どもたちが歓声を上げます。
第1回目公演は大盛況。興奮冷めやらぬ子どもたちは、公演終了後も教育員たちの後をどこまでも追いかけていきました。
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