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活動報告
タイトル
逆ルートの物資の流れ
〜アフガニスタンからパキスタンへ〜
報告者
アフガニスタン・カブール事務所駐在員  宮崎 巧治
報告年月日
2005年10月
難民を助ける会では、10月8日にパキスタン北部で発生した大地震を受け、東京とアフガニスタン・カブールよりそれぞれスタッフを派遣し、支援活動を行っています。以下は、10月17日にカブール事務所から被災地入りする予定の宮崎巧治駐在員からの報告です。
■パキスタン国内での支援物資調達は困難
カブールよりパキスタンへ向かうトラックの前で
カブールよりパキスタンへ向かうトラックの前で
宮崎駐在員(左端)、鈴木駐在員(左より2人目)とアフガニスタン人スタッフ
地震発生直後の10日から支援活動のためにパキスタン入りしている紺野東京事務局員と大西カブール駐在員より、カブール事務所に残っていた私に連絡が入った。
話によるとイスラマバード周辺で入手可能な必要支援物資は、ほぼすべて被災地に送られており、物資が欠乏している、という。
現地で送れるものは送っている、しかし必要な数には遠く届かない。「アフガニスタンのカブールで物資調達は可能だろうか?」

■いつもとは「逆ルート」での物資の流れ
カブール事務所より物資を積み込むスタッフたち
カブール事務所より物資を積み込むスタッフたち
「一刻も早くパキスタンへ!」
普段ならばアフガニスタンはパキスタンに支援される立場の国だ。支援物資の多くはパキスタンよりアフガニスタンへ入ってくる。カブール事務所で緊急ミーティングを開き、現地スタッフと共に物資調達の可能性を探る。「カブール中心部の市場へ行けばまだ物資が残っているかもしれない。困ったときはお互い様」。全員で物資調達にあたることに即決定する。 パキスタン現地からの報告によると、最も必要とされているのは、テントや毛布。雨も多い季節に、夜露、雨風を防ぐことが優先事項だ、という。カブール事務所スタッフ総動員で、市場を探しまわる。すると幸運なことに、業者が見つかった。「テントはないが、テントの覆いに使用するビニールシートならば5000枚用意できる」。おそらく廃材を利用すればテントの枠くらいは被災地でも作れるはず、パキスタン入りしている駐在員と話しあい、テント用のビニールシートをとりあえず1500枚、カブールからパキスタンへ送ることを決定した。

■神のご加護がありますよう
テントの覆いにするビニールシートを運ぶスタッフ
テントの覆いにするビニールシートを運ぶスタッフ
「これで少しでも寒さ、雨露をしのいでほしい」

現地までシートを運搬するトラックの手配。通行証の発行。同行スタッフとの打ち合わせを次々にこなす。急ぐ。緊急支援でもたついている時間はない。そしてイスラマバードから連絡が入ってから24時間後、トラックが1500枚のシートを乗せて、無事にイスラマバードに向けて出発した。「パキスタンも同じイスラムの国。神のご加護がありますよう」現地アフガニスタン人スタッフも祈りを捧げる。 現地では、まだまだ物資の不足が深刻だという。明日は自分自身もイスラマへ現地入りする。そして必要ならば、さらに追加物資をアフガニスタンへ頼むことになる可能性がある。現地スタッフは言う、「問題ない。神のご加護がありますよう」

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