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活動報告
タイトル
ある東京事務局員の長崎福田中学校訪問記
報告者
東京事務局  紺野 誠二
報告年月日
2005年12月
難民を助ける会では、日本全国の学校と相互に協力しあい、地雷や難民について学ぶことを応援する「スクールサポーター」制度をもうけています。2005年年12月8日、スクールサポーターに加入している長崎市立福田中学校からお招きを受け、事務局員の紺野誠二が訪問させていただきました。
福田中学校で地雷について話しました
福田中学校で地雷について話しました
少しでも国際協力に関心を持ってもらえたら嬉しいです
■長崎は今日も雨だった
 長崎市立福田中学校での人権集会にゲストとして参加した。
福田中学校のみなさんには以前からお世話になっており、楽しみにしていた。
今回は地雷について話をして欲しいとのこと。昨年は佐賀県の中学校にお伺いし、今年は長崎。インターネットがどれだけ発達しても、国際協力を実際にしている人の生の声は聞けないだろうし、地雷となればなおさら。
私としても東京から離れた場所に住む中学生が少しでも国際協力に関心を持ってもらえればと思う。
あいにくの天気だったが、喜んで訪問させていただいた。
■「ピースボランティア」として毎週資源を回収
福田中学校では、総合学習の時間を利用して「ピース・ボランティア」と称し、毎週資源回収などに取り組んでいるとのこと。
集まった資源を換金し、それを難民を助ける会にご寄付くださっている。今回はなんと20万円を、当会がアフガニスタンで他NGOと協力して行う地雷・不発弾除去にご寄付くださるとのこと。本当にありがたい。
毎週毎週、地雷問題の解決のためにできることをしてくださっている人がここにもいる。本当に頭が下がる。
このように多くの方々の善意があってこそ地雷対策活動はできるのだろうし、また、地雷廃絶の流れも進んできたのだと思う。
■生徒たちが勉強の成果を披露
各学年の皆さんが大画面を使い勉強の成果を発表
各学年の皆さんが大画面を使い勉強の成果を発表
「パワーポイントを使うなんて、時代も変わったなぁ〜」
午後3時間を使って、人権学習発表会が行われた。テーマは「地雷」。
1年生は、地雷が埋設されている国(カンボジア、アフガニスタン、アンゴラ)について、2年生は地雷除去について、3年生は地雷対策活動(廃絶活動・被害者支援・回避教育)について調べたことを、それぞれ5〜10分程度で発表してくれた。
本当によく勉強しているなぁ、しっかりまとまっているなぁ。

生徒たちのパワーポイントでの発表を見ていると、時代は変わったなぁって思う。昔だったら間違いなく壁新聞だからね。

特に面白かったのは2年2組の演劇による発表。
地雷除去はどうやるかという発表、ダンボール紙で金属探知機、地雷探知犬などを作っていた。なかなか凝っていて非常に楽しかった。楽しみながら学ぶって大事だなぁって思う。
■実物ってどんな感じ?
紺野が金属探知機の操作を実演
紺野が金属探知機の操作を実演
ちょっとした金属にも反応する様子に生徒たちはびっくり

今回は、福田中学校の皆さんにできる限り実物を感じてもらおうと思い、地雷除去の際使用する金属探知機を持ち込んだ。
まさか実物が来るとは思っていなかったようで、生徒たちはちょっとびっくりした様子。実際の除去活動で使っている防護服、ヘルメット、金属探知機の3点セットには関心が高かったようだ。
金属探知機がどのように反応するかを実演して見せる。
「ピーピー」という金属音。ところどころで「おー」という声も聞こえる。
実物に触れるということは大事なんだなぁ。
■人権ってなんだろう?
本物の対戦車地雷を手にする生徒たち
本物の対戦車地雷を手にする生徒たち
初めて見る地雷に、少し戸惑い気味?
今回の質問では生徒の皆さんから事前にたくさんの質問を頂いていた。100以上の質問があっただろうか。
その中には「NPOって何の略ですか」といったものから、「地雷にはどんなものがありますか」、「紺野さんは難民を助ける会に入ってうれしかったこと、悲しかったことはなんですか」まで、いろいろなものがあった。

たくさん頂いた質問の中で、特に心に残ったものが2つある。1つ目は、たくさんの生徒さんが「地雷被害者の人々はどんな暮らしをしているのか、どんな気持ちで暮らしているのか、落ち込んでしまったりしているのではないか」と、被害に遭った人について心を痛めてくれていることである。

もう一つが、「紺野先生にとって人権ってなんですか」というもの。
先生と呼ばれるほどの人物ではないのでちょっと照れる。
それはさておき、すばらしい質問だと思った。ちょうどお伺いしたときは人権週間だったのでそういう質問が出たのかもしれないが、本当に鋭い。
うまく答えられたかどうか分からないけれど、私にとっての人権は「人々が出自や性別、属性などによって差別を受けないこと。また、だれもが生まれつき持っているものであり、何人たりとて侵すことができないもの」だと思う。
そうやって考えて見ると、地雷の存在が多くの人の権利を奪っているなぁと再認識した。

回収した資源を換金し、難民を助ける会にご寄付くださいました
回収した資源を換金し、難民を助ける会にご寄付くださいました

先生および生徒の皆さまに、心より感謝申し上げます

今回福田中学校を訪問して、月並みな言い方になるかもしれないけれど、多くのことを教わった気がする。一生懸命地雷廃絶のために、資源回収に取り組んでおられる皆さんに改めて感謝したいと思う。
福田中学校の皆さんのためにも、私にできることを続けていきたいと思う。
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