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活動報告
タイトル
世界エイズデーにちなみ、イベントを開催しました
報告者
ザンビア駐在  芦田 崇
報告年月日
2006年1月
難民を助ける会では、ザンビアの首都ルサカに事務所を開き、エイズ対策活動を行っています。エイズによって親を亡くした子どもなどへ学費補助や学用品支給やエイズウィルス(HIV)の感染を予防するための活動などに加え、HIV感染者へのケア活動を、地元の団体等と連携しながら実施しています。12月1日の世界エイズデーには大きなイベントも開催しました。以下は、芦田駐在員からの報告です。
事前の打ち合わせも入念に
事前の打ち合わせも入念に
地元の団体と協力しながらイベントの準備をしました
■12月1日って何の日?
 12月1日は世界エイズデー。世界各地では、啓発を促すためのイベントや、エイズで亡くなった人々を追悼する集会が開かれました。

難民を助ける会が活動するザンビアの首都ルサカのチランガ地域でも、住民向けに啓発イベントを実施しました。

年に一度のイベントなので大規模なものにしたいと思い、地元の団体やNGOにも参加を呼びかけました。その結果、数団体が関心を示し、共同で行うことになりました。

一人でも多くの人々に、より効果的なメッセージが届くよう、皆で集まり打ち合わせを重ね、またポスターを掲示したり市場でPRパフォーマンスを行うなど、広報も力を入れました。

■横断幕で練り歩き、分科会では活発に議論
「エイズをなくそう」と書いた横断幕で行進
「エイズをなくそう」と書いた横断幕で行進

宣伝のお陰か、予想以上の800名が参加してくれました


当日は、午前7時に集合。「HIV抗体検査を受けよう」など様々なメッセージを記した横断幕を持って地域内を練り歩きながら、その後開催するイベントの宣伝も行いました。

9時からは、地域の学校を会場にして、住民を招きエイズについて学ぶセッションを開催。
いわゆる分科会で、各主催団体が、各々の選んだテーマに沿って分科会を行い、来場者は自分の興味あるテーマを選んで参加してもらいます。
例えば、家庭看護を実施している団体のテーマは、「エイズ患者へのケア技術を学ぶ」。
他にも「HIV抗体検査とカウンセリングについて」、「HIV感染予防の方法」、「HIV陽性者への差別と偏見を無くすためにすべきこと」など、各団体が人々にとって有益なテーマを選び、参加者と意見交換などを行いました。

■○×クイズやダンス・スポーツも
各分科会ではみな熱心に話を聞いたり意見を交換しました
各分科会ではみな熱心に話を聞いたり意見を交換しました
参加者の多くは若者でした
11時からは、参加者全体を集めて、ステージでダンスショー、寸劇やクイズ大会を実施しました。

クイズ大会は、エイズに関する○×クイズで、蚊帳などの賞品をかけた二者択一クイズはおおいに盛り上がりました。
私が出題を担当しましたが、さすがエイズの影響を最も受けているアフリカというべきでしょうか、参加者はエイズに関する基本的な知識は有している様子。
「HIVは蚊で感染する。」程度の問題ならば、皆正確に答えてしまい(正解は×)、難しい問題を選択するのに一苦労でした。

午後は、地元チームによるネットボール(バスケットボールに似たボール競技)とサッカーの試合を催し、集まった観客やプレーヤーに対しても、啓発活動を行いました。

雨季のため、突然の大雨によりイベントを中断せざるを得ないこともありましたが、予想を超える800以上の人が集まり、大盛況のうちに終えることが出来ました。

■大人の参加者が少なかった原因は…
ダンスショーもおおいに盛り上がりました
ダンスショーもおおいに盛り上がりました
大勢の観客に見守られ、踊り手も演奏者も熱が入ります

もちろん、反省点もあります。
残念だったのは、大人の参加者が少なかったこと。理由としては、 平日に開催したこと、雨季の始まりで耕作期と重なってしまったこと、宣伝のやり方から、大人よりはむしろ若者のためのイベントというイメージを与えてしまったこと、などがあるでしょう。

しかし、それ以上に大きな原因は、恐怖感ではないかという意見が反省会であがりました。
例えば、分科会でエイズ患者の症状についての話が出た場合、それが自分が抱える病状とマッチしてしまったらどうしよう、という恐怖感です。

■内なる偏見を取り除けるように
○×クイズを出題する筆者(右端)
○×クイズを出題する筆者(右端)
みんな基礎知識はあるから、難問を考えるのに一苦労でした

ここザンビアでは、エイズ患者はあちこちにいるので、人々にとってエイズが蔓延しているという認識は確実にあります。
ただ、彼らにとって「エイズ=死」のイメージなので、自分の感染を知り恐怖感・絶望感に苛まれるよりは、知ることを避けて暮らしていきたいという想いがあるように感じます。

それは、偏見という観点から言うと、内的な偏見(自分の中での恐怖、ショック、自責など)で、外的な偏見(他人への差別)より大きいように思います。

今回のイベントを通じて、地域内に存在する内的な偏見の根強さを認識できたのは、大きな収穫でした。今後は、何らかの方法で個人へアプローチし、個々のエイズへの理解を増やすような努力をしていきたいと思っています。

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