■日本政府の発言
7月に小型武器の会合がニューヨークで開催された際には、日本政府は存在感を発揮していたが、今回の会議では、その存在は少し地味だったように感じた。
日本政府の演説のテキストは外務省のホームページに掲載されているので、詳細はそちらに譲るとしても、私が残念だと感じたポイントは大きく二つ。
(1) 被害者支援について触れられていないこと
日本政府の地雷被害者支援への取り組みは他の支援国と比較しても低い。ここ2年は日本政府も被害者支援に取り組んでいるが、2003年の支出はゼロであった。今回の会議でも被害者支援は重要なテーマの一つではあり、今後もその重要性は減じることはないだろう。ちなみに被害者支援のセッションでも日本政府の発言はなかった。
(2) 除去機械の開発にいまだに力を入れていること
日本はハイテクの国、日本の技術で世界の地雷問題解決に貢献したいという気持ちは分からないでもない。ただ、国際的な流れからするとちょっと遅れている気がする。5,6年くらい前であればよいのだろうけれど、今これを主張されるとどうしたものだろう。
会議期間中に美根軍縮代表部大使や軍縮代表部の事務官の方々とお話をする機会を設けていただき、その場でいろいろと貴重な意見交換をさせていただくこともできた。みなさんすばらしい見識の持ち主の方々で、本当に鋭いなぁと思う。ただ、外務省の方々もいろいろとあって大変なんだろうな、NGOとは違って日の丸を背負っているのでなかなか難しいこともあるのかな、と思う。
もちろん、政府とNGOで考え方も違うし、おたがいに譲れない線もあるはず。まずはどんどん議論をしていけばいいと思う。ただ、それだけでなく協力できるところは協力し、地雷問題解決のために一緒に歩んでいければと思う。NGOの存在意義は政府を批判するだけでなく、建設的な提案をしていくこと。今後も話し合いの場を持ち続けていくことが大切だと思う。
※外務省による本会議の報告は下記のウェブページを参照
オタワ条約第6回締約国会議(概要と評価)
|