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活動報告
タイトル
カンボジアの職業訓練生40名、旅立ちの日
報告者
カンボジア・ミャンマー駐在  加藤 美千代
報告年月日
2006年1月
難民を助ける会では、設立当初よりカンボジア難民の障害者の自立を支援。93年からは首都プノンペンでキエンクリエン障害者支援センター(KKC)を運営しています。同校では40数名の生徒が1年間、バイク修理、テレビ・ラジオ・携帯電話修理や縫製などの訓練を受けます。授業では、技術だけでなく識字・ビジネスマナーも指導。現在では、カンボジア人スタッフが自らこの訓練校の舵をとることで、長期的な支援を実現しようと、全員でチャレンジしています。以下は、加藤駐在員からの報告です。
第15期の卒業生たち(中央が加藤美千代駐在員)
第15期の卒業生たち(中央が加藤美千代駐在員)
卒業証書を手に、充実感あふれた表情です
■待ちに待った卒業式
2005年12月7日、キエンクリエン障害者支援センター・第15期生の卒業式が行われました。
同年1月以来、寮生活をしながら苦楽をともにし、自立のための職業訓練を行ってきた40名の生徒たち。
彼らの巣立つ日が、ついにやってきたのです。

開会時刻は朝8時半、国歌の音楽とともに始まりました。社会福祉省からの来賓や他のNGO関係者が集まり、生徒とスタッフ合わせて約70人が参加しました。

フォイ・ソチェット訓練校長による、1年を振り返っての活動報告の後、私と社会福祉省役人がスピーチを行い、その後、卒業生の代表がお礼の言葉を述べました。

卒業生の代表として選ばれたのは、テレビ・ラジオ修理コース生のパン・チャンラタナさん(20歳)。
彼女 はプノンペン郊外のトナッ・チュラン村の出身です。幼い頃小児マヒ(ポリオ)を患い、両足の筋肉が弱くて歩くことができません。今は車椅子を使用しています。
実家は農家です。学校は6年生までいきましたが家計が苦しく、その後は学校を辞めて農業を手伝っていました。難民を助ける会のことを知り、障害者支援センターに入学。男性の多いテレビ・ラジオ修理コースでは、紅一点としてがんばりました。持ち前の明るさと、流行を逃さず素敵な服を着ているパンさんは、いつも人気者です。

■「殻に閉じこもっていた自分を引き出してくれた」
「温かいご支援と優しさをありがとう」
「温かいご支援と優しさをありがとう」

いつも明るくて人気者のパンさん。卒業生を代表しての、立派な式辞でした。



以下が、パンさんの式辞です。

「キエンクリエン障害者支援センターの第15期生を代表して、まずはご来賓の皆さま、そして難民を助ける会と日本のご支援者の皆さまに、深い感謝と尊敬の意を表します。
私たち障害を持つ者への温かいご支援と優しさを、ありがとうございます。

小学校も満足に通えなかった私たちにとって、学校を卒業するという機会に恵まれるのは、生まれて初めてです。障害者となって以来、自分の人生でこのような機会が訪れるとは、思いもよりませんでした。

私たち障害者は、これまで社会とは友好な関係が築けないものと思い込んでいました。そして、自分の殻に閉じこもり、扉を開けて外に飛び出せるとも思っていませんでした。

■「希望ある将来へ、第一歩を踏み出します」
旅立ちに向けて
旅立ちに向けて
( 開店の際必要な道具を授与する加藤美千代駐在員)
一人ひとり嬉しそうに受け取ります。卒業生たちの晴れ晴れとした笑顔が印象的でした

しかし、カンボジア社会福祉省の理解と協力を得て、難民を助ける会が始めたこの職業訓練校に入学し、すべてが変わりました。
ここでの生活は、私たちにとって新しいことばかりでした。
失敗もしました。それでも私たちは、卒業後開業して成功することを目標に、先生方のアドバイスに従い一生懸命勉強しました。
この学校は私たちに、人に頼らないこと、つまり自立することの大切さを教えてくれました。この学校は、希望ある将来に向けて、第一歩を踏み出す機会を作り出す場所だと思います。
私たちカンボジアの障害者のためにご寄付をくださる日本の多くの皆さまへの、感謝の気持ちでいっぱいです。

最後になりましたが、第15期生を代表して、ご来賓の皆さまならびに難民を助ける会スタッフ、そして日本の皆さまの成功と健康をお祈り申し上げます。

どうもありがとうございました。」

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