TOPへ TOPへ  
[ サイトマップ ] [ TOPページ ]
会の紹介 活動内容 ご協力方法 ショップ Q&A 活動の記録  
ライブラリー
活動報告
駐在員・東京事務局日記
イベント・キャンペーン
プレスリリース・報道履歴
募金はこちら
イベント情報
サニーちゃんグッズショップ
資料請求
メールマガジンの購読
サイト内検索
夢うさぎ
難民を助ける会を支援するお店
さぽうと21
在日外国人を支援する
社会福祉法人
活動報告
タイトル
難民を助ける会作成の冊子を手に患者が続々と来院
地域住民のための健康改善事業、好スタート
報告者
タジキスタン事務所駐在員 沼田 恭男
報告年月日
2006年9月
難民を助ける会では、9.11の米国同時多発テロ後にアフガニスタンから隣国タジキスタンに逃れた難民への食糧支援を皮切りに同国での活動を開始。同年11月には首都ドゥシャンベに事務所を開設し、2003年には90年代の内戦で焼け落ち木製コンテナを代用していたヌラバード郡(旧称ダルバン郡)ヘルスセンターを再建。
今年は、同地域で診断から治療までを行える医療環境の整備を目指し、ヘルスセンターへの医療機材供与、健康についての地域住民の認識を高めるためのワークショップ、巡回診療を実施しました。また、ジルカダル郡・タジカバード郡障害者連盟支部に農機具を供与し、継続的な食糧の確保を目指しています。
■1人当たりのGDPが日本の約1/140の国
タジキスタンの地図
タジキスタンの地図

 旧ソ連を構成し、中央アジアに位置する山岳国、タジキスタン。国連開発計画(UNDP)が世界各国の政治・経済活動などを数値化した「人間開発報告2005」によると、この国の一人当たりのGDP (国内総生産)は日本の約1/140に当たる246ドル(2003年)。政府と民間合わせた一人当たりの医療費も、日本の約1/45の47ドル(2002年)に過ぎません。

 そんなタジキスタンの中でもさらに困難な状況にある山岳地帯・ラシュト渓谷。難民を助ける会は2003年、そのヌラバード郡で、90年代の内戦で焼け落ちた同ヘルスセンターの再建を支援しました。
今回の支援の目的は、同センターや管轄する保健省の予算不足で購入できない、また更新が遅れている医療機器を供与することです。加えて、住民の間でまだあまり認識されていない同センターの存在を知ってもらう冊子を作り、冊子の説明や基本的な保健医療の知識を養ってもらうキャンペーンを併せて開催。供与機器を患者宅に持参し、巡回診療も行いました。

 体内の診察に用いる超音波エコー、患部に電流を流して筋肉の緊張を和らげる理学療法機器、歯科治療機器、眼科診断機器など計8点を4月中旬に供与。機器を送り届けた日の夜、病院側が開いてくれたささやかな歓迎会で、病院長が「特に眼科診断機器を長い間待っていた。ようやくここで診断ができるようになる」と喜びをしみじみと語ってくれたのを思い出します。

 製作したA4版三つ折りの冊子には、供与した機器を写真入りで説明、同センターがヌラバード郡の外来患者診察の中核を担っており、健康に不安のある人は訪れてほしいという内容も盛り込みました。5月末に刷り上がった冊子を病院側に届け終え、6月には病院スタッフや同郡の医療関係者によるキャンペーンが開始。6月末までに延べ101の村で5,983人の住民が参加し、冊子4,375部を無事に配り終えました。
■キャンペーンや冊子配りに大きな手応え
地道なキャンペーンの成果があらわれつつあります
■カフタルグザル村でのキャンペーンでは、女性たちが冊子を手に熱心に話を聞いていました
 6月下旬、女性向けのキャンペーンに同行しました。偶然にもタジキスタン国連監視団(UNMOT)の政務官だった秋野豊さんが亡くなった渓谷近くの村。難民を助ける会が届けた機器の説明だけでなく、家族計画や妊婦の健康管理といった、多産の傾向が強い地域の健康の課題などについて、15人が耳を傾けてくれました。
 このような地道な活動の積み重ねが果たして成果として現れるのだろうか。正直言って当初は心配でした。でも、多くのお年寄りが冊子を手にやって来たという病院長の話を聞き、住民がヘルスセンターや供与された機器を知り初めて同センターを訪れる、つまり自分たちの活動が住民と同センターを結びつけるきっかけになったと分かり、ようやく手応えを感じました。
 同センターで行ったアンケートでも、6割近くの患者がキャンペーンや冊子をきっかけに訪れたという嬉しい結果が出ました。
 また、小型で持ち運びできる超音波エコーの特徴を生かし、病院側も独自に村々を訪れての巡回診療を開始。病院側によると、発見が遅れていれば亡くなっていた妊婦の病気も無事に見つかったといい、同センターでの活動も含め、今回の事業でこれまで十分に診察や治療を受けられなかった人たちも、その機会が広がりつつあると実感しています。
■変わらぬ苦しい生活、まだまだ必要な支援
このトラクターが少しでも多くの収穫をもたらしますように
当会が供与した真新しいトラクター。農作業の効率向上へ、住民の期待も高まります(中央は沼田駐在員)

また、ヌラバード郡から更に約70キロ東にあるタジカバード郡、キルギス国境のジルガタル郡では、現地の障害者支援団体に今年6月、トラクターなどの農機具をそれぞれ供与。同団体が地元行政から借りている土地などに、その農機具を使いジャガイモと小麦を植えました。
経済的に苦しい生活を余儀なくされた障害者とその家族に、今後何年にもわたり同団体が収穫した作物を渡し、生活の支えの一つとするのが目的です。

地道なキャンペーンの成果があらわれつつあります
「どこの病院も娘を診察してくれない」と嘆く父親とモフタバルさん

 しかし、この地での生活の苦しさは簡単には変わりません。収入のある人でも薬などを購入する余裕はあまりなく、障害者やその家族の生活はさらに深刻です。
 ジルガタル郡の障害者団体に登録されている知的障害児モフタバルさん(13歳・女性)の父親は、教師である自らの給料のほとんどを彼女のために費やし、親戚の助けを借りて生活しています。
彼女に支給される障害者年金は20ソモニ(約700円)。タジカバード郡では約1,550人、ジルガタル郡ではモフタバルさん含め約1,150人が各団体に登録され、難民を助ける会などの支援を待っています。

遠くには、パミール高原に連なる雄大な山々も見えます
初夏に訪れたラシュト渓谷には、ローラーという花が咲き乱れていました
この美しい大自然を見ていると、内戦で人々が過酷な体験を経てきたとは、容易には想像できません
■辛い内戦の記憶、今なお人々の心に…
首都ドゥシャンベから遠く離れ、周囲を急峻な山に囲まれ、農業以外に大きな産業を起こしにくいラシュト渓谷。当会を含め各国のNGOや国連などが熱心にタジキスタンへ支援を続けていますが、より効果的な支援が必要なことは言うまでもありません。

 内戦では約6万もの人が亡くなりました。一見美しく穏やかなこの土地の人々も「(攻撃を受け)多くの人が谷底で死んだ」(ヌラバード郡病院長)という辛い体験をしています。障害者を含むこの地に暮らす人々とより多く接し、より深く関わることで、彼らのために何が出来るのか、更に追い求めていきたいと思います。
 
タジキスタンの活動内容はこちら
 
活動を応援するにはこちらから
 
ページTOPへ
前のページに戻る
サイトマップ難民を助ける会とはプライバシ-ポリシー資料請求・お問い合せリンク集
Copyright©1996-2003 Association for Aid and Relief,Japan, all rights reserved.