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活動報告
タイトル
寒さも生活も厳しいタジキスタンへ、温かなご支援を
報告者
タジキスタン事務所駐在 戸賀 竜郎

タジキスタン事務所駐在 戸賀 竜郎 埼玉県出身。2006年11月よりタジキスタンおよびアフガニスタン・タロカン事務所に駐在。大学では社会開発を専攻。一般企業で7年勤めた後、日本のNGOで国内勤務5年。NGO職員の能力向上プログラム等に従事した後、難民を助ける会へ。
報告年月日
2006年12月
難民を助ける会では、外務省・本NGO支援無償資金の助成を受け、ヌラバード郡(旧称ダルバン郡)ヘルスセンターへ医療機材の供与と、タジカバード郡・ジルカダル郡の両障害者連盟支部へ農機具と種いもの供与を行っています。2006年11月28日〜30日にかけて、在タジキスタン日本国大使館の方をお招きして、両事業の供与式典が行われました。以下は、同式典に参加した戸賀駐在員からの報告です。(タジキスタンの活動についてはこちらをご覧ください タジキスタンの地図
■ヘルスセンターで医療機材の供与式
はるばる日本からの支援は地元の人々に喜ばれました(左から沼田、戸賀両駐在員)
はるばる日本からの支援は地元の人々に喜ばれました(左から沼田、戸賀両駐在員。中央は日本国大使館の方)
 ヌラバード郡ヘルスセンターは、難民を助ける会が事務所を構える首都ドゥシャンベから車で約3時間の地にあります。内戦で焼け落ち木製コンテナを代用していた建物の再建から医療器材の設置まで、一貫して当会が支援してきた、思い入れの深い場所です。

 今回の医療機材供与式典に先立ち、供与機材の使用状況を見せてもらいました。どこの診療室も診察を待つ患者さんでいっぱいです。案内してくれたヘルスセンターのスタッフが、「この機材は日本からの贈り物だよ」と説明すると、患者さんは満面の笑みを私たちに向けてくれました。また、あるおばあさんは「お陰で遠くまで診察に行かずにすむようになった」。嬉しそうな笑顔は忘れられません。

 視察後、ヘルスセンターの会議室で行われた供与式典には、日本大使館の方、ヌラバード郡議長代理、ヘルスセンターのスタッフ、そして難民を助ける会が参加。各関係者のスピーチの後、当会駐在員の沼田恭男がタジク語でスピーチを行うと、割れんばかりの拍手が沸き起こりました。現地の言葉での語りかけは、人々の心に深く響いたようです。
■山また山を越え、次の支援先へ
農機具の供与式典を行ったタジカバードにて(右端は戸賀駐在員。左端は沼田駐在員)
農機具の供与式典を行ったタジカバードにて(右端は戸賀駐在員。左端は沼田駐在員)

昼食をご馳走になった後、ヌラバードから険しい山奥をさらに車で走ること約3時間、次の訪問地タジカバード郡へ。途中の橋が夏の洪水で流されてしまったため、本来は2時間程度で着くところを、今は大きく迂回しなければなりません。

タジカバード郡での式典は、我々が供与した農機具が保管されているファイザバード村(郡の中心から約2km)で開催されました。機材を前に、タジカバード郡議長代理より難民を助ける会と日本政府へ謝意が表されました。

当会からは、供与機材をさらに有効活用し収入を向上させ、自立の道を歩んでほしいと伝えました。その日の夜は郡の招待所に泊めていただき、暖かい夕食までご馳走になりました。
■倉庫に嬉しい横断幕
難民を助ける会が供与した農機具が保管される倉庫。当会のロゴ入りの横断幕が嬉しいです
難民を助ける会が供与した農機具が保管される倉庫。当会のロゴ入りの横断幕が嬉しいです
  翌日は、さらに険しい山道を車で進むこと約4時間、キルギスタンと国境を接するジルガタル郡のラフシュ村を訪問しました。村にはキルギス人も多く住んでいます。
供与した機材が保管してある倉庫には横断幕が張られ、「難民を助ける会の支援による農機具」と、当会のロゴ入りで書かれてあったのは、嬉しい驚きでした。

供与機材と来年の植え付け用の種いもを確認した後、横断幕のかかった倉庫前で供与式が行われました。
ジルガタル郡議長代理は、次のように語ってくれました。「タジキスタンが独立して以来、ジルガタル郡には何の支援もありませんでした。日本の皆さんに感謝したい。」
また、ジルガタル郡障害者連盟代表は、こんな言葉を述べてくれました。「私たちは、日本の皆さんが困難な状況にある我々のために、はるばる支援に来てくださったことを、決して忘れません。」
 交通の便が悪く、訪れることすら難しいこの地には支援の手も行き届きにくいのだとあらためて感じるとともに、日本でご支援くださる皆さまの善意を届ける役割を果たせたことに、感慨を覚えました。
難民を助ける会が支援した種芋。土の中で保管し、春を待ちます
難民を助ける会が支援した種いも。土の中で保管し、春を待ちます
 今回のプロジェクトにより、2つの地域の人々の生活を、医療と食糧の面から支援することができました。これも日本の皆さまお一人おひとりの温かいご寄付と日本政府によるご支援のお陰です。本当にありがとうございます。
■タジキスタンの人々へ、引き続きご支援を
寒くても元気いっぱい!ラフシュ村の子どもたち
寒くても元気いっぱい!ラフシュ村の子どもたち

日本ではほとんど報道されることもないため、タジキスタンで支援を必要としている人々の声は、ほとんど届いていません。
国連広報局が現時点でメディアにより注目される必要があると判断した「10の物語〜世界の人たちにもっと知ってほしいこと2004年版」に選ばれていることからも、タジキスタンの状況がいかに深刻なものであるかがうかがえます。

難民を助ける会は、これからもタジキスタンの人々の声を聞きながら、彼らの自立を支援していきます。
今後とも、皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
 
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