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活動報告
タイトル
障害者のための職業訓練校、卒業生たちもがんばっています
報告者
ミャンマー事務所駐在 横飛 裕子

ミャンマー事務所駐在 横飛 裕子  2004年3月よりミャンマー駐在。大学卒業後、民間企業のヤンゴン駐在として2年勤務。帰国後は障害者や要介護者のための旅行業務などを経て、難民を助ける会へ。
報告年月日
2007年1月
難民を助ける会は、ミャンマー(ビルマ)の首都ヤンゴン(ラングーン)で、障害者のための職業訓練校を運営。裁縫や美容・理容の技術を指導し、卒業後も経済的・社会的に自立できるよう支援しています。今回は、現在同校の美容理容インストラクターとして活躍する卒業生を紹介します。(ミャンマーの活動についてはこちらをご覧ください ミャンマーの地図
■卒業生インストラクターが後輩たちを指導
難民を助ける会が運営する職業訓練校で活躍するインストラクターたち。全員同校の卒業生です
難民を助ける会が運営する職業訓練校で活躍するインストラクターたち。全員同校の卒業生です(後列右端がミャッモーさん)
 難民を助ける会がミャンマーで運営する障害者のための職業訓練校では、6名のインストラクターが正職員として活躍中です。彼らは全員当校の卒業生です。

 彼ら自身も障害があるため、訓練生の気持ちをよく理解できるのはもちろん、自分たちの訓練生時代を思い出しながら、訓練生たちの立場に立った考え方をしてくれます。
 また、卒業生だけあって訓練校への愛着も深く、指導にも力が入ります。努力すれば彼らのようになれる、と訓練生たちの目標にもなっています。
 訓練校では、難民を助ける会が独自に作り上げた、日本式とミャンマー式を折衷した技術を指導していますが、この技術をすでに習得し即戦力として多くの訓練生たちを育てられるのも、彼らの強みです。

そんなインストラクターの1人、ミャッモーさんは、2003年第3学期の美容理容コース卒業生。在学中は努力家で、優秀な訓練生でした。当時の夢は難民を助ける会のインストラクターになること。本人の希望とまじめさ、技術を買われ、卒業後すぐに難民を助ける会のアシスタント・インストラクターとして働き始め、夢に一歩近づきました。
それから3年弱、丁寧な指導には定評がありながらも、常に店舗での経験が乏しいことが弱みだったため、1ヵ月間、難民を助ける会の理髪モデルショップでの実地研修に参加することになりました。以下は、本人からの研修報告です。

 
地域で人気の理髪モデルショップ。難民を助ける会が運営する職業訓練校の卒業生たちが運営しています
地域で人気の理髪モデルショップ。難民を助ける会が運営する職業訓練校の卒業生たちが運営しています

 美容理容コースインストラクターのミャッモーと申します。2000年に地雷の被害にあい右腿から下を失いました。通常は義足を使用しています。
  2006年9月の1ヵ月間、私は、難民を助ける会が訓練校卒業生の実地研修の場として開いている理髪モデルショップで学びました。毎日たくさんのお客さまを相手にし、技術はかなり向上しました。

  また、技術以外にも多く学ぶことがありました。
 担当したお客さまに来店理由を尋ねてみたところ、「以前は老舗の店で切っていたが、自分の要望ではなく理容師が切りたいように切るから店を変えた」 などといった答えもありました。
技術が上手くても、要望に添わなければお客さまは離れていってしまう実例として、訓練校の授業で話そうと思います。
理髪モデルショップで研修中のミャッモーさん。お客さまを相手に真剣な表情です
理髪モデルショップで研修中のミャッモーさん。お客さまを相手に真剣な表情です
 理髪モデルショップは、単なるビジネスの場ではありません。上手なスタッフだけを長期で雇うのではなく、マネジャー以外のスタッフを交代制にして、より多くの卒業生に技術向上や店舗運営について学ぶ機会を与えています。

  起こりうる問題はマネージャーが事前に想定し、防ぎ方をスタッフにしっかりと教えます。また、スタッフへのアドバイスや注意などはお客さまの耳に入らないようにそっと伝えるなど、お客さまの信用を失わないように気をつけています。

  今回、集中して通ってみて、難民を助ける会の理髪モデルショップは、技術とサービスの点で地域で一目置かれていること、また地域の人たちが応援してくれていることを強く感じました。
  体に障害があっても差別されているなどと感じず、自然にコミュニケーションをとれました。この経験から、我々障害のある人たちでも地域に参加することができると確信しました。

理髪モデルショップのスタッフたち。技術とサービスの良さで人気を呼んでいます(左は横飛駐在員)
理髪モデルショップのスタッフたち。技術とサービスの良さで人気を呼んでいます(左は横飛駐在員)
 今回の実地研修で学んだ技術・サービスになどに関する多くのことを、今後入学してくる新たな訓練生たちに伝えていきたいと思います。今は、店舗研修経験をもとに、以前より更に自信を持って指導に励むことができています。
 私に美容理容の訓練や、訓練後、他の障害者のために働く機会を与えてくれた日本の皆さまに大変感謝しています。


ミャッモー


  難民を助ける会では、これからも、ミャンマーの障害を持つ方たちが前向きに自立していけるよう、支援を続けて参ります。


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