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活動報告
タイトル
南部スーダンで水供給、衛生教育、マラリア予防教育を行っています
報告者
スーダン・カポエタ事務所駐在 大須賀 智子

スーダン・カポエタ事務所駐在 大須賀 智子  神奈川県出身。2005年12月よりケニアのナイロビ事務所勤務、その後2006年9月よりスーダンのカポエタ事務所駐在。南部スーダンで、母と子のための支援事業を担当。大学では国際政治学を、大学院では国際経済法と開発を専攻。
報告年月日
2007年2月
難民を助ける会では、2006年8月よりジャパン・プラットフォーム(JPF)、フェリシモ地球の村基金(2005年12月〜)、財団法人 地球市民財団(2006年9月〜)、国連難民高等弁務官事務所(=UNHCR・2006年2月〜)の助成を受け、スーダン共和国南部にある東エクアトリア州カポエタにて、水衛生、保健事業を実施しています。以下は、大須賀駐在員からの報告です。(スーダンの活動についてはこちらをご覧ください)。 スーダンの地図
詳細
■人々に安全な飲料水を…17基の井戸の掘削に成功
川底を堀り、その日の飲料水を得るカポエタの女性
川底を堀り、その日の飲料水を得るカポエタの女性
下痢などを防ぐためにも安全な飲料水の確保が急務です

カポエタでは安全な水は貴重な資源です。人々は生活用水を、雨季にできる川の底を掘って、またはため池の水を牛、ヤギなどの家畜と共有しています。

そのため、汚染した水による下痢などの病気が後を絶ちません。そして、カポエタに住むトポサの女性たちは、これらの水資源を求めて片道1〜2時間歩く毎日を過ごしています。

やっと井戸が掘れた!喜ぶカポエタの子どもたちと大須賀駐在員(右)
やっと井戸が掘れた!喜ぶカポエタの子どもたちと大須賀駐在員(右)
周囲の柵は村人たち自身で設置。井戸の土台を劣化させる牛やヤギの侵入を防ぎます

難民を助ける会は、こうした状況を少しでも改善しようと2006年11月下旬から井戸の掘削を開始し、これまでに17基の井戸掘削に成功しました。
井戸1基につき、コミュニティから水管理委員会6名、衛生教育ボランティア4名を選出してもらい、住民自身の手による井戸の管理およびコミュニティの衛生改善にも力を入れています。

 
自分たちの村で、手洗いの励行などの衛生教育を普及させようと集まった女性たち
自分たちの村で、手洗いの励行などの衛生教育を普及させようと集まった女性たち
衛生教育ボランティアの育成研修にも熱が入ります

■大活躍!衛生教育普及ボランティア
安全な水は、適切なメッセージとともに提供されなければなりません。カポエタでは衛生教育がほとんどされていないため、安全な井戸水を提供すると同時に、水周りの管理や生活環境の整備の重要性について伝えていく必要があります。
難民を助ける会では地域ボランティアとともに、井戸ごとに衛生教育ボランティアを育成しています。

これらボランティアは各コミュニティでリーダー的な存在である女性たちです。トポサでは、水汲み、食事の用意、住居周りの清掃、子どもの世話などは、すべて女性の仕事です。そのため、まずは「女性から女性へ」の啓発活動に焦点をあてています。
個別家庭訪問をしているボランティアから意見を聞く当会スタッフ(左端)
個別家庭訪問をしているボランティアから意見を聞く当会スタッフ(左端)
赤いシャツは大須賀駐在員
ボランティアたちは担当地域の家庭を訪問し、住居の清掃や、調理済みの食事の保管方法などについての講義を行います。具体的には、手洗いの励行や、水をそのまま飲まずに沸かして殺菌すること、ご飯には蓋をすることなどをボランティアの女性へ伝え、彼女たちが村で他の女性へ少しずつ広めていきます。難民を助ける会のスタッフが、彼女たちを定期的に訪問し、その週の活動について報告を受け、必要に応じて適宜アドバイスを行います。
まずは医療スタッフへの研修から
まずは医療スタッフへの研修から
簡易検査キットで実際にマラリア検査を実施する研修生たち

■妊産婦をマラリアから守ろう…蚊帳の配布
 2006年9月、マラリアによる妊産婦死亡率や罹患率が非常に高いこの時期に、まずは医療関係者へマラリア予防のための研修を実施しました。
対象者は、当会が行うマラリア予防事業に携わる診療所スタッフや地方政府の保健・公衆衛生担当スタッフです。研修では、マラリアについての講義、予防効果のある蚊帳(かや)の扱い方についてのディスカッション、そしてマラリアに罹患しているかどうかをテストする簡易検査キットの実技演習からなり、週末にもかかわらず、13人の研修生が積極的に参加しました。

蚊帳はこう広げて使いましょう
蚊帳(かや)はこう広げて使いましょう
マラリア予防の講習の後は、蚊帳(かや)の使い方の実演です

2006年11月からは、当会との提携団体CDOT(Catholic Diocese of Torit=カトリック教会トリット司教区)の妊産婦検診を通じて、マラリア予防法を含む安全なお産についての保健教育と、蚊帳(かや)の配布、蚊帳(かや)の使い方についての実演を行っています。
嬉しいことに、当初は月に10〜15名程度だった妊産婦検診の来診者数が、回を重ねる毎に週平均80名にまで増加しています。
妊産婦検診では、マラリア予防薬、鉄分の供与、安全なお産のアドバイスなども同時に行われています。

受け取った蚊帳(かや)を頭にのせて運ぶカポエタの女性たち
受け取った蚊帳(かや)を頭にのせて運ぶカポエタの女性たち
日本の皆さまの応援を、引き続きよろしくお願いします
■スーダンの人々の未来のために
 内戦が終わったばかりのスーダン。南スーダンにおける水衛生・保健分野での支援は依然行き届いていません。
 2007年、難民を助ける会は事業規模を拡大し、できる限り多くの人々に安全な水の提供、衛生教育、感染症予防活動を実施していきます。ご支援よろしくお願いいたします。
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