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活動報告
タイトル
ザンビアエイズ対策…若者のけん引役グリフィンさんの1日
報告者
ザンビア・ルサカ事務所駐在 芦田 崇

ザンビア・ルサカ事務所駐在 芦田 崇  大阪府出身。2005年3月よりザンビア駐在。大学卒業後、国家公務員として社会保障政策の実務に携わり、その後大学院で社会開発学を学ぶ。NGOの一員としてジンンバブエやタイでエイズ問題に取り組んだ後、難民を助ける会へ。
報告年月日
2007年3月
難民を助ける会では、ザンビアの首都ルサカでエイズ対策事業を行っています。今回は、エイズ対策活動のコーディネーターとして活躍する青年、グリフィンさんの一日をご紹介します。(ザンビアの活動についてはこちらをご覧ください ザンビアの地図
詳細
■HIV/エイズのコーディネーターって?
グリフィンさん(左)は、難民を助ける会の研修を通してエイズに関する知識と技術を身に付け、立派なコーディネーターとして活躍中(右は芦田崇駐在員)
グリフィンさん(左)は、難民を助ける会の研修を通してエイズに関する知識と技術を身に付け、コーディネーターとして活躍中(右は芦田崇駐在員)
  HIV/エイズが蔓延するザンビアでは、政府の方針で各校にエイズ対策クラブが設けられ、生徒がHIV/エイズについて学んだり、ボランティア活動などを行っています。

難民を助ける会では、研修などを通して知識と技術を身につけた若者をコーディネーターとして派遣し、これらの活動を支援しています。新たなHIVの感染を予防する上で重要な役割を果たす若者たちのけん引役として、より効果的な啓発を行うことが目的です。

 今回はコーディネーターの一人、グリフィンさん(23歳・男性)の一日をご紹介します。
 
「HIV感染者の心の負担を少しでも軽くし、生きる希望を持って欲しい。」グリフィンさんのカウンセリングは今日も続きます
「HIV感染者の心の負担を少しでも軽くし、生きる希望を持って欲しい。」グリフィンさんのカウンセリングは今日も続きます

■「カウンセリングを通して、心の負担軽くしたい」
 彼の一日は午前9時、クリニックでボランティアとして実施しているピアカウンセリング(同じ悩みをもつ仲間の相談に乗り、悩みをその人自身で克服できるようにすること)から始まります。

クリニックを訪れる若者たちに、性や生殖、HIV/エイズに関する情報を提供し、またHIV抗体検査実施前後のカウンセリングも行います。
HIV抗体検査後陽性と判明した若者には、その後も定期的にカウンセリングを実施し、悩みを聴き、薬の服用方法や副作用について分かりやすく説明し、HIVと共に前向きに生きていくためのサポートを行います。

「この3年間で、カウンセリングに訪れる人々の数は確実に増えました。人々がHIV/エイズについて理解し始めている証拠です。特にHIVに感染している人々には、カウンセリングを通して心の負担を少しでも軽くし、生きる希望を持ってほしいです。」
人懐こい笑顔でそう話してくれるグリフィンさん自身も、叔父さんをエイズで亡くしています。

「当時はHIV/エイズについて詳しく知らず、叔父さんを十分支えることができなかった。」
その悔しさが、彼の活動の原動力になっているようです。
お兄さんのようなグリフィンさんの適切なリードで、生徒たちもやる気いっぱい。活発な意見が相次ぎます
お兄さんのようなグリフィンさんの適切なリードで、生徒たちもやる気いっぱい。活発な意見が相次ぎます
■適切なリーダーがいれば、生徒たちの意識は変わる
 午後は、チランガ地域にある公立小中学・高校に出向き、エイズ対策クラブのクラブ活動を指導します。

この日のテーマは「HIVの感染経路について」。
グリフィンが、「HIVは体の中のどこに存在しますか?」などの質問を投げかけると、次々に手を挙げて意見を発表する生徒たち。活発なクラブ活動の様子がひしひしと伝わってきます。

生徒にとって23歳の彼はお兄さん世代。話しやすい存在でありながら、勉強熱心で誠実な人となりがエイズ対策クラブの活動にも一役買っています。
「ザンビアのエイズ対策に貢献できて嬉しい」と語る、コーディネーターのグリフィンさん
「ザンビアのエイズ対策に貢献できて嬉しい」と語る、コーディネーターのグリフィンさん
■日本の皆さん、ありがとう
 ザンビアにおけるHIV/エイズ状況改善のために貢献できることが何よりの喜びだと語ってくれたグリフィン。
目標は、もっと研鑽を積んで知識や経験の幅を広げ、いつの日か難民を助ける会ザンビア事務所代表の椅子に座ることだそうです。

最後にグリフィンからのメッセージ。

「いつもザンビア事業にご支援いただき、心から感謝申し上げます。
私の学生時代からエイズ対策クラブはありましたが、指導者不足や資金不足のため活動自体はそれほど活発ではありませんでした。
しかし、難民を助ける会から支援と指導を受けるようになった今、生徒のHIV/エイズに関する知識は増え、伝達方法も格段に上手くなりました。何より、生徒にやる気がみなぎっています。
生徒がHIV/エイズについて理解することは、彼ら自身を感染から守るだけでなく、家に帰って学んだ内容を話すことによって、家族や親類、隣近所、ひいては地域の人々の予防・啓発にまでつながるのです。
ザンビアの将来を担う彼らが、HIV/エイズに関する正しい知識を持つことによって、HIV/エイズに苦しむザンビアを変えていくはずです。

これからもザンビアのHIV/エイズ対策のためにベストを 尽くして頑張ります。応援をよろしくお願いします。」


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