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活動報告
タイトル
スーダン中央部のカドグリ近郊で、地雷回避教育をスタートしました
報告者
スーダン駐在 高崎 紀子

スーダン駐在 高崎 紀子 三重県出身。2004年11月より東京事務所でアフリカ事業を担当。その後2006年10月よりスーダン駐在。大学で経営学と心理学を専攻。金融情報会社で勤務後、米国NGOのエイズ事業立ち上げに参画。その後難民を助ける会へ。趣味は旅行、スポーツ、読書。
報告年月日
2007年6月
難民を助ける会では、2006年8月より、国連地雷対策サービス部(UNMAS)の助成を受け、スーダン共和国にて地雷回避教育を実施しています。今回は、スーダン中央部の町カドグリ近郊で始まった地雷回避教育の様子を高崎紀子が紹介します。(スーダンの活動についてはこちらをご覧ください)。 スーダンの地図
詳細
故郷に戻る人々を地雷の危険から守れ
地雷の種類などを示したポスターを見せながら、地雷の危険を訴えます(カドグリ南部の町シャッタ・スファイヤで)
地雷の種類などを示したポスターを見せながら、地雷の危険を訴えます(カドグリ南部の町シャッタ・スファイヤで)
難民を助ける会が地雷回避教育を開始したのは、スーダン中央部南コルドファン州の州都カドグリの南。南コルドファン州は、地雷の汚染が激しいスーダンの中でも、被害者が最も多く報告されている地域です。2006年12月より事業実施地の選定、必要物資の購入、国連や現地政府との調整を行ってきましたが、5月14日、カドグリの南部の町シャッタ・スファイヤで、晴れて初の地雷・不発弾回避教育を実施しました。

人口15,000人ほどのこの町では、人々の居住地の周りが地雷原です。また、内戦のためにこの町を離れ、難民や国内避難民となっていた人々の帰還が本格化しており、推定で1週間に約300名が故郷に戻っています。けれども彼らは地雷や不発弾の危険を知らないため、除去現場に立ち入ったり、地雷の危険がある場所で農作業をしたり、不発弾を拾って除去現場に持ち込むなど、危険な行動が多く見られています。彼らが被害に遭わないためにも、地雷・不発弾の回避教育が急務です。
 
子どもたちの心をつかみつつ、上手に地雷回避教育を行う現地人スタッフのシャザ(右)
子どもたちの心をつかみつつ、上手に地雷回避教育を行う現地人スタッフのシャザ(右)
まずは子どもたち相手に楽しいミニ講座から
シャッタ・スファイヤは、難民を助ける会の事務所があるカドグリから南へ42kmの場所にあります。単純に42kmといっても、カドグリの町を抜けると道路は舗装されておらず、道というより木々の間にある轍(わだち)を進んでいくため、実際には1時間半ほどかかります。

現地に到着して、まずは責任者に挨拶。事前に活動を行うことは了承を得ています。彼が住民たちを呼びにいっている間、広場にいた人たちと話すと、中にはつい半月前に帰還したばかりの人もいました。

村の外からの珍しい来訪者たち(特に日本人である私)を見に、子どもたちも集まってきました。そこで、大人が集まるのを待つ間、まずは子どもたち相手に地雷回避教育を行うことに。難しい言葉は使わず、写真や歌を取り入れます。大人が話すのを聞いても理解できないアラビア語(スーダン北部の公用語)でも、子どもたちが話すとなんとなくわかる気がするのが不思議です。
難民を助ける会で働く現地人スタッフのシャザは、元小学校の先生だっただけあり、子どもの心のつかみ方が上手です。質問を投げかけたり、話しかけたり、子どもたちを飽きさせることなく進めていきます。

雨期が始まる前に、より多くの住民に地雷回避教育を

地雷の事故を少しでも減らすため、今日も駐在員の高崎紀子(右)はスーダン各地を飛び回ります
地雷の事故を少しでも減らすため、今日も駐在員の高崎紀子(右)はスーダン各地を飛び回ります

20分ほど行っているうちに少しずつ大人も到着し、長老、警察官、男性、女性、子どもたちと、総勢70名ほどが集まりました。
そこで大人向け地雷・不発弾回避教育の開始です。
今回は初めてということもあり、難民を助ける会の紹介からはじまりました。その後、45分ほどの間に、地雷や不発弾の種類、危険性、地雷の標識、地雷原に入ったらどうするべきか、地雷や不発弾を見かけたらどうするべきかなどのたくさんの情報をわかりやすく伝えます。
集まった人々は、ときに意見を言ったり、自分の知識を皆に語ったり、お互いに話し合ったりしながら、最後まで熱心に耳を傾けていました。
結果は大好評。終了後には「ぜひまた活動を行ってほしい」と依頼を受け、再度訪れることになりました。

カドグリでは既に雨が降り始めており、雨季が本格的に始まるまで残り1ヵ月ほどしかありません。雨季になると事業の実施が難しくなるため、現在行われている帰還、地雷除去、地雷回避教育もラストスパートです。難民を助ける会では、残り1ヵ月で、できるだけ多くの人に地雷の危険性を伝え、事故を減らせるよう努めます。

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