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活動報告
タイトル
対人地雷禁止条約署名10周年記念シンポジウム報告
報告者
東京事務局 紺野 誠二
報告年月日
2007年12月
難民を助ける会では12月1日、海運クラブ(東京都千代田区)で、対人地雷禁止条約署名10周年記念シンポジウムを外務省と共催で開催しました。地雷対策活動の第一線で活躍する発表者が参加し、内容の濃いシンポジウムとなりました。当日の様子を難民を助ける会で地雷対策活動を中心になって担当している紺野誠二から報告します。
■10年という節目の年
発表者のみなさん
国内外で地雷対策活動の第一線で活躍する人たちから様々な発表がありました
地雷除去専門NGOヘイロー・トラストのキャメロン・インバー氏(写真右)、カンボジア地雷対策センター ヘン・ラタナ氏(左)
「十年一昔」という言葉がある。
オタワで対人地雷禁止条約の署名式が開催されてから10年を記念して2007年12月1日、海運クラブ(東京都千代田区)にて、外務省と共催で対人地雷禁止条約(オタワ条約)署名10周年記念シンポジウムを開催した。

政府やNGOのこれまでの取り組みを多くの方に知っていただくこと、これまでの取り組みを振り返って、今後どのような取り組みができるかを議論することが目的であった。80名の参加者があった。
■地雷対策に取り組む多彩な人たちからの様々な発表が
マラソンランナーの谷川真理さん
スーダンやパキスタンの地雷対策の現場を訪れた経験などを話すマラソンランナー谷川真理さん

ゲストとして地雷問題に取り組む多くの方に出席していただいた。

地雷廃絶チャリティマラソンに10年間取り組んでいるマラソンランナーの谷川真理さんによるスピーチ。
国連の地雷担当部門である国連地雷対策サービス部(UNMAS)ノエル・ムリナー技術調整官や日本の地雷廃絶キャンペーンを引っ張ってこられたJCBL(地雷廃絶日本キャンペーン)の北川泰弘代表、外務省軍縮不拡散・科学部長の中根猛氏など、実務に携わる方々から発表があった。
難民を助ける会が一緒に活動をさせていただいている地雷除去専門NGOヘイロー・トラストのキャメロン・インバー氏からも、地雷除去についての発表があった。
■地雷除去だけではない。分科会での様々な発表
現地で実際に行われている地雷回避教育について説明する
地雷回避教育と被害者支援の分科会
アンゴラでの地雷回避教育の様子を説明する難民を助ける会のスタッフ
地雷回避教育と被害者支援の分科会では、難民を助ける会のアンゴラやスーダンなどで行っている地雷の被害にあわないための教育(地雷回避教育)や、カンボジアやミャンマー(ビルマ)などでの地雷被害者を含む障害者支援に関して報告した。現地で生活する人々の視点で息の長い支援活動をすることの必要性が強調された。
「地雷対策」というと除去活動に注目が集まるが、地雷回避教育と被害者支援は、あまり知られていないが重要な地雷対策活動である。これからのさらなる取り組みが期待されるところである。

分科会「国内における啓発活動」では、学校や行政、個人で地雷問題に取り組まれてきた方々による発表があった。熱意を持って地雷問題の深刻さを訴えても、なかなか周囲の人に伝わらずに苦労したお話も率直に語ってくださった。
一般的には、カンボジアやアンゴラなど海外の地雷原で活動している人が注目されることが多い。しかし、実際には日本の各地で、被害者ゼロを目指して活動しておられる方がたくさんいらっしゃることを改めて感じる分科会となった。
■「未来は変えられる」
政府・NGO、幅広い参加者
政府、NGOなど、幅広い参加者からの活発な意見交換が行われた
パネルディスカッションでは、政府、NGO、その他関係者間の協力が引き続き必要である、との意見が提示された。

人間の安全保障という視点から、地雷対策活動と連動するような形で、道路などのインフラ整備や地域開発の支援を行う団体とどのように協力していくか、についても議論がなされた。現場レベルでは、お金と時間をかけた丁寧な支援が求められる。

「未来は変えられる」。ある参加者の言葉が胸に刺さる。10年以上前に始まった対人地雷廃絶への取り組みは、今世界中に広がっている。しかしながら、地雷はたくさん埋まっていて、今日も被害者を出し続けている。被害者は厳しい状況下で生活を続けている。今後も政府、企業、NGO、一人一人の市民が地雷対策活動を続けていく必要があることを再認識して、シンポジウムは閉幕した。
 
外務省の報告はこちらをご覧ください
 
対人地雷禁止条約(オタワ条約)署名10周年記念シンポジウム
議事次第

9:30
開会式
主催者あいさつ
 ・宇野治外務大臣政務官
 ・相馬雪香 難民を助ける会会長
来賓挨拶
 ・小坂憲次 衆議院議員・対人地雷全面禁止推進議員連盟会長
10:45
特別ゲスト・スピーチ(マラソンランナー谷川真理さん)
11:30

■活動報告
外務省:中根猛 軍縮不拡散・科学部長 
国連機関:国連地雷対策サービス部(UNMAS)(ノエル・ムリナー技術調整官)
NGO:地雷廃絶日本キャンペーン難民を助ける会

13:00
休憩
14:15

■3会場に分かれてワークショップ
【分科会A 地雷除去及び技術開発】
モデレーター:平野隆一外務省通常兵器室長
報告者:
・ 地雷被害国政府機関関係者(ヘン・ラタナ カンボジア地雷対策センター(CMAC)副局長)
・ 財団法人日本国際協力システム 久保徹
ヘイロー・トラスト キャメロン・インバー アフガニスタン担当(報告の2はこちら

【分科会B 地雷回避教育及び地雷被害者支援】
モデレーター:ユニセフ東京事務所 副代表 平林国彦
報告者
・ 外務省人道支援室 萩原秀樹事務官
難民を助ける会 加藤美千代(障害者自立支援活動担当)
難民を助ける会 吉田克弥(地雷回避教育事業担当)

【分科会C 国内における啓発活動】
モデレーター:難民を助ける会 紺野誠二
報告者
長井裕之 長野市立三本柳小学校教諭
・ 海東英和 滋賀県高島市市長
・ 財津万里(社会福祉法人昭徳会 特別養護老人ホーム 高浜安立荘勤務)

16:00
■パネルディスカッション(各分科会からの報告も含む)
・ モデレーター:外務省
・ 各分科会モデレーター及び長有紀枝ジャパン・プラットフォーム理事、JCBL運営委員
17:45
閉会式
 
難民を助ける会の地雷対策活動の内容はこちら
 
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