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「学校に通えて嬉しい」…エイズで親を失った子どもたちを応援してください

報告者
ザンビア・ルサカ事務所駐在 芦田 崇

ザンビア・ルサカ事務所駐在 芦田 崇 大阪府出身。2005年3月よりザンビア駐在。大学卒業後、国家公務員として社会保障政策の実務に携わり、その後大学院で社会開発学を学ぶ。NGOの一員としてジンバブエやタイでエイズ問題に取り組んだ後、難民を助ける会へ。
報告年月日
2008年01月
難民を助ける会では、ザンビアの首都ルサカで、両親もしくは片親をHIV/エイズで亡くした遺児たちの就学支援を行っています。また、遺児たちを世話する保護者家庭の収入創出活動も支援。エイズウィルス(HIV)に感染した孤児たちの家には看護ボランティアも訪問し、指導しています。今回は、難民を助ける会の支援を受けて学校に通えるようになった子どもを2人ご紹介します。
(ザンビアの活動についてはこちらをご覧ください
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■「読み書きができるようになったよ!」…ブリジットちゃん
ブリジットちゃんの将来の夢は「看護師」。はにかみながら答えてくれました。
ブリジットちゃんの将来の夢は「看護師」。はにかみながら答えてくれました。
ブリジットちゃん(11歳)が難民を助ける会の支援を受け学校に通い始めてから3年が経ちました。本来なら5年生にあたりますが、通い始めた年齢が遅かったので、まだ3年生のクラスで授業を受けています。

ザンビアではブリジットちゃんのように、自分の年齢よりも低い学年で勉強している子どもがたくさんいます。何歳からであっても学校に通えるということ自体、ザンビアでは特別なことです。

ブリジットちゃんは4人きょうだいの3番目。警備員として働くお父さん、お母さん、2人のお兄さん、弟の6人で暮らしていました。しかし5年前のある日、突然お父さんが亡くなってから、家族の生活は一変しました。働き手を失った家族は収入がなくなり、2人のお兄さんは学校に通えなくなりました。また、お母さんが結核を患っていることも分かったのです。

現在、学校に通っているのはブリジットちゃんだけ。読み書きのできないお母さんは定職に就くことが難しく、他人の洗濯物を洗ったり、よその家庭の庭掃除をしたりして、子どもたちがなんとか食べていけるだけの収入を得ています。家族5人が暮らす家はとても小さく、泥で作ったレンガを積み重ねた壁は、大雨が降れば、すぐに壊れてしまいそうです。

「難民を助ける会のおかげで学校に行けて、英語(ザンビアの公用語)の読み書きが習えてとても嬉しい」と明るく話すブリジットちゃん。得意科目は社会と理科。将来は看護師になるのが夢だそうです。 
■両親がエイズで死亡。自身もHIVに感染…ウィルソンくん
自らもエイズウィルス(HIV)と闘いながら、学校に通うウィルソンくん。赤ちゃんのお世話も上手です。
自らもエイズウィルス(HIV)と闘いながら、学校に通うウィルソンくん。赤ちゃんのお世話も上手です。

ブリジットちゃんと同い年で、やはり3年生のクラスに在籍するウィルソンくん(11歳)は、HIV/エイズで両親を亡くしました。そして、彼もエイズウィルス(HIV)に感染しており、現在、抗HIV薬を服用しています。今は伯母さん夫婦の家で、伯母さんの娘2人とその赤ちゃん1人、そして3人の孤児とともに、合計9人で暮らしています。
家族の収入は、伯父さんが庭師の仕事で稼ぐ月4,500円というわずかな給料のみ。9人が暮らすにはとても少なく、学校に通えるのは難民を助ける会の支援を受けているウィルソンくんだけです。
ウィルソンくんの伯母さんは、「妹が残した子どもの面倒を見られるのは私しかおらず、他に頼れる人は誰もいません。でも、難民を助ける会の支援を受けるようになって、私の人生にも少しだけ光が差し始めました。ウィルソンが学校に通えるようになったのですから。また、家庭看護ボランティアの訪問(患者の体調管理などのほか、本人や家族へのカウンセリングやアドバイスも実施)もありがたく、おかげでウィルソンの体の具合も安定しています」と話してくれました。

難民を助ける会では、こうした遺児たちの保護者の自立を促すために、収入を創出する活動も支援しています。この1年間で、紆余曲折ありながらも、畑仕事や養鶏などを通して保護者自らが20万円程度の利益を生み出すことが出来ました。今後も難民を助ける会では、より多くの厳しい環境にあるザンビアの子どもたちが学校に行けるよう、活動を続けていきます。
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