■「これで隣村にも出向き、鍛冶の仕事を請け負えます」
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鍛冶屋のギーリーさん。受け取った手こぎ三輪車で、今後は他の村へも出向き、仕事を広げたいそうです
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ギーリーさん(男性)は、前述のバンキ村から更に北へ1時間以上行ったソムサヌック村の住人で、ハンセン病を患っています。
ハンセン病は、主に末梢神経と皮膚に異常が起こることにより、知覚障害、運動障害、自律神経障害などの症状を引き起こします。そのため、足なども麻痺し、筋肉が正常に動かなくなったりします。
このソムサヌック村は、別名「ハンセン病の村」とも呼ばれ、1970年頃にカトリック教会の神父が、ラオス全土のハンセン病患者をこの村へ集めたことが始まりとされています。1,200人ほどが暮らし、現在も、らい菌保有者が約150名住んでいます。そして村の入り口にはハンセン病治療のためのクリニックがあります。
この村には小高い丘が幾つもあり、家々は丘の上や斜面に建てられています。日頃、坂道をゆっくりと上り下りはできるギーリーさんですが、長距離の移動には、やはり弱った足では困難が伴います。
ギーリーさんは鍛冶屋です。鍛冶の仕事以外にも、竹を加工した屋根の材料も作ります。今後は、手こぎ三輪車を使って他の村々へも出掛け仕事を広げていきたいと、希望を語ってくれました。ギーリーさんの行動範囲が着実に広がることを期待しながら、村をあとにしました。
難民を助ける会が運営する、ラオス国内で唯一の車イス工房。月間約30台の生産量では、約5万人と言われる車イスの需要にはなかなか追いつくことはできません。また、個々の障害に合った車イスの製造には、まだ多くの課題があります。それでも、こうして車イスを受け取った人々が、それにより行動範囲が広がり、就労、就学、社会活動への参加ができる。そのお手伝いができることは、大きな喜びです。
これからも難民を助ける会は、1人ひとりの需要に応える車イスづくりを目指します。
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