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活動報告
タイトル
アフガニスタンで女性診療科を開設!
女性も安心して通えるクリニックを目指します
報告者
東京事務局 松本 理恵

東京事務局 松本 理恵  神奈川県出身。2004年4月より東京事務局勤務。主にアフガニスタン・タロカンとタジキスタン、カンボジア事業を担当。大学では国際開発を中心に学び、卒業後旅行会社に6年勤務。その後、難民を助ける会へ。
 
報告年月日
2008年3月
難民を助ける会は、2002年よりアフガニスタン北東部のタカール州で理学療法クリニックを運営しています。タカール州(州都タロカン)に2つあるクリニックは、いずれも地域で唯一の理学療法クリニックです。クリニックでは、地雷被害者をはじめ、病気や怪我の後遺症による障害者、地域住民へリハビリテーションを提供しています。
(アフガニスタンの活動についてはこちらをご覧ください
アフガニスタンの地図
■女性患者の治療には、女性のスタッフが必要です
女性患者が診察を受けられるよう、地域の女性(右)をスタッフとして訓練。早速活躍中です(カラフガン郡クリニックにて)
女性患者が診察を受けられるよう、地域の女性(右)をスタッフとして訓練。早速活躍中です(カラフガン郡クリニックにて)

 タカール州は、アフガニスタンの首都カブールから、飛行機で1時間、車では7〜8時間の距離にあります。難民を助ける会は同州のカラフガン、ホジャガの2郡で、理学療法クリニックを運営しています。

タリバン政権からカルザイ政権に変わり、カブールなどの大都市では、西欧風の文化や習慣が広がりつつあります。しかし、女性患者が男性医師から治療を受けることには、まだまだ多くの人々が抵抗感を持っているようです。とりわけ、医師が患者の体に直接触れて治療するリハビリテーションでは、男性医師が女性患者を診療することは、大変難しい状況です。

さらに、首都カブールのような都会とは異なり、タカール州のような地方では、医師になるための高等教育を受けられる女性はほとんどいません。一方で、カブールなどの都市出身で教育を受けた女性が、家族と離れ、地方で勤務することは好ましくないとされています。そのため、タカール州で専門知識を持つ女性を雇用することも、困難な状況です。

■地域の女性を訓練し、女性患者へ治療を提供

こうした中、より多くの女性患者が安心して診察や治療を受けられるよう、難民を助ける会は、2005年秋よりホジャガ郡クリニックにて女性診療科を開設すべく、地域に住む女性の中から希望者を募り、理学療法の基礎を身につけるための訓練を開始しました。現在は、訓練を受けた女性スタッフが、男性理学療法士の指導のもと、女性患者の対応をしています。

2007年12月には、新たにカラフガン郡クリニックでも地域住民の中から希望する女性を募り、理学療法の基礎訓練を開始しました。

ホジャガ郡クリニックでは、女性スタッフを雇用して以来、来院する女性患者が大きく増加するなど、確実に効果が上がっています。

2006年クリニックを来院した患者 カラフガン郡クリニック
(当時は女性スタッフなし)
ホジャガ郡クリニック
(女性スタッフあり)
男性患者
2,528人
2,164人
女性患者
266人
1,715人
2,794人
3,879人

カラフガン郡クリニックでも、女性スタッフを雇用した2007年12月以降、来院する女性患者が少しずつ増えてきています。

25年ぶりに寒波に襲われたアフガニスタン。厳しい環境の中、女性スタッフの訓練と、トイレ建設が続きます
25年ぶりに寒波に襲われたアフガニスタン。厳しい環境の中、女性スタッフの訓練と、トイレ建設が続きます

また、これまでクリニックに一つしかなかった男女兼用のトイレに加え、新たに女性用と男性用別々のトイレの建設も開始。女性患者が安心して診察を受けられる環境を作ります。

難民を助ける会は、アフガニスタンの文化や習慣に配慮しつつ、女性も安心して治療を受けることができるクリニックづくりを目指しています。

 
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