■「皆さん、抗体検査を受けてください」…感染した母親の訴え
 |
シマバラ地区でも住民たちが熱心に聞き入りました |
子連れで参加する女性の姿が目立ちました |
当日はイベントと併せて簡易HIV抗体検査も両地区で実施されました。シマバラ地区では、76人もの人が受検し、そのうち5人が陽性と診断されました。この人たちは精密検査を経て、医師の診断によりHIV/エイズの進行を抑える薬の服用を始めることとなります。
印象的だったのは、HIVの陽性者として抗体検査の必要性を皆の前で訴えた、パトリシアさん(30歳・女性)でした。彼女は、赤ちゃんを背負いながら、「私は妊娠中にHIVの抗体検査をして陽性とわかり、薬の服用を始めたので、この子は感染せずに生まれました。」と話してくれました。
感染者に対する差別や偏見がまだまだ根強いザンビアで、このように大勢の前で訴えることは、きっと大変な勇気が必要だったことでしょう。
エイズウィルスが「陽性」という診断は、重い告知です。しかし、パトリシアさんのように早めに診断を受けることで、わが子や身近な人への感染を防ぐことができるのです。 パトリシアさん自身のためにも、そして赤ちゃんのためにも、きちんと薬を飲み、発症を抑えられれば、と思いました。
一年目の今回、反省点はいろいろとありました。しかし、このイベントを通して、「一日も早く感染の事実を知り、感染防止と自身のエイズ発症を遅らせることが大切だ」という前向きなメッセージは発信できたと思います。
今後は、反省点をしっかり分析し、次回のイベントにつなげなければなりません。そして、この日参加した地元の各団体には、次回につなげる力があると感じました。
彼らが持つHIV/エイズに関する知識を、より多く、地元の人に伝えられるように。
そして、パトリシアさんのような感染者へ、社会的、心理的サポートを行えるように。
難民を助ける会は、地元のエイズ対策グループをこれからも着実に支援していきます。 |