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2003年08月 |
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義手の使い方はすぐに上達し、今では自由に読み書きや食事、衣服の着脱も自分でできるようになりました。左手に続き右手の義手も上手く使いこなせるようになりました。現在は、家族と離れカブールに住みながら、英語とダリ語の勉強をしていますが、今では非障害者の子どもたちと変わりなく授業を受 けています。最近では我々日本人スタッフとも英語で簡単な会話ができるように な り、時々事務所を訪れるナディルは難民を助ける会アフガニスタン事務所のムードメーカーとして、大活躍していま す。 レッスンの後はカブールの新しい友だちと暗くなるまでサッカーをする毎日。 ナディルのテクニックはなかなかのものだという評判です。 こんな風に充実した毎日 を送っているナディルですが、そこはやっぱりまだ16歳。今まで月に1〜2 回しか帰らなかった家族のもとに、最近は毎週帰るようになりまし た。そう、どうやらホームシックになっているようなのです。 彼の家族は、母親・叔父さん・兄弟姉妹(6人)に彼を含めた計9人です。家計は叔 父さんが農業収入により支えています。彼のお父さんは数年前、別の女性と一緒になり家を出て行ってしまいました。それでも残った家族がナディルを温かく見守っていてくれます。カブールで一人頑張っている彼にとって、家族の待つ家は、何より心やすらぐ場所に違いありません。 一生懸命勉強して、また日本に行くんだという大きな夢を持っているナディル、 きっとどんな壁も乗り越えてくれると期待しています。
学校へ行き始める年齢である7歳当時は、タリバン政権を嫌って国内避難民として別の地域に住んでいたムルサルちゃん。そこでは学校に通う機会には恵まれず、タリバン政権崩壊後の8歳の時、現在のパルワン州の家に戻ってきた直後、地雷の被害に遭いました。9歳の時、国際赤十字委員会から義足を得ますが、事故の精神的ショックは大きく、しばらくは家に引きこもっていました。その後、徐々に立ち直り、今年の4月
から、小学校に通うことができるようになりました。 7月にはサイズの 合わなくなった義足をカブールで新しいものと交換してもらい、小走りで走ることもできるようになりました。新しい義足は足になじんで使いこなせているようなので、一 安心ですが、お父さんの話では、男の子を追い掛け回して相手を泣かしてし まっ たこともあるとのこと。 一方、同じ年の子どもたちと比べてスタートが遅れた勉強の方は、苦労が多いようです。今、 みんなに追いつこうと頑張っているところです。 学校の勉強とは別に、英語の勉強もしています。難民を助ける会が派遣している家庭教師の先生から、毎日2時間のレッスンを受けているのです。この授業はムルサル家の庭にホワイトボードを持ち出して行われる青空教室。レッスンにはムルサルの兄弟姉妹のほか、近所の子どもたちも時々参加するので、とても賑やかで笑い声が絶えません。 やっと先生や友だちとは挨拶ができるようになりましたが、日本人スタッフが英語で話し掛けると下を向いてしまいます。ムルサルと 直接話ができるのはいつになるのでしょう。今後も彼女を温かく見守っていきたいと思います。
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