駐在員・事務局員日記

ラオスの最長老!?116歳のお坊さんに車いすを

2010年10月22日  ラオス
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執筆者

ラオス事務所
福岡 幹彦

2008年11月よりラオス事務所駐在。作業療法士として大学病院にて4年間勤務後、青年海外協力隊員としてフィリピンでリハビリテーションを普及するプロジェクトに従事。帰国後、難民を助ける会へ。(北海道出身)

記事掲載時のプロフィールです

車いすの数だけ出逢いがある、ラオスの車いす支援。
今回、私が車いすを届けた先で出会ったのは、なんと116歳のお坊さんでした。

若い僧たちからのプレゼント

車いすを受け取り喜ぶブンシーさん

116歳!毎日元気にお勤めをこなすラオスの僧、ブンシーさん

ブンシーさんは、ラオスの首都ビエンチャン郊外にあるお寺のお坊さんです。お年はなんと、116歳。彼は毎日元気に、若い僧たちに仏陀の教えを説いたり、お経を読んだり、日々のお勤めをこなしています。そんな彼をこのお寺の誰もが尊敬し、ブンシーさんの説法に僧たちは真剣に耳を傾けます。

 

ブンシーさんは、広いお寺のいろいろな場所でお勤めをするのですが、最近は境内を歩いて移動するのがさすがに大変になってきました。そこで、若い僧たちが車いすをプレゼントし、ブンシーさんの移動を助けてあげることに。難民を助ける会が支援する車いす工房にその依頼があり、約1カ月半後に車いすが出来上がることを話すと、彼らは「ありがとう」と、笑顔で両手を合わせてくれました。

「もっと早く届けたい」僧に対する尊敬の念が後押し


ところがそれから数日後、車いす工房のスタッフが私のもとにやって来て、「新しく車いすを作るのでは時間がかかる。今ある予備の車いすがブンシーさんの体に合っているので、あげてもいいだろうか?」と言うのです。
しかし予備の車いすは、急患が出た場合など、一時的に車いすが必要な人のために使うもの。私はどうしてそこまでして早く車いすを届けたいのか尋ねました。
すると彼らは、「僧は私たちにとって特別な存在です。ブンシーさんの生活ができるだけ早く楽になり、お勤めを続けられるようになって欲しいのです。」と言いました。彼らは、事前にその車イスがブンシーさんの身体に合うかどうかもちゃんと確認していたのでした。ラオスの人々の、僧に対する尊敬の念の深さをあらためて感じました。

そこで数日後、私たちはブンシーさんにその予備の車いすを渡しに行きました。あまりに早い車いすの出来上がりに僧たちも驚いていましたが、事情を説明すると彼らの顔もほころびました。

ラオスでは高貴な色として、僧の袈裟に使われているオレンジ色。その袈裟と同じ色の車いすに乗ったブンシーさん。「これで広いお寺の中を自由に移動できる」という感謝の言葉とともに、私たちにもありがたいお経をあげてくれました。

予備の車いすについて

難民を助ける会が支援する車いす工房では、障害者の身体や障害に合った車いすを月間約40台製造しています。このほか、予算や技術者に余裕があるときには、標準(大人用)サイズの車いすを1~2台製造しておき、一時的なレンタルなどのときに役立てます。どうしても急いで車いすが必要な人には、今回のように、その人にサイズが適合するかどうかを確認した上で、予備の車いすを提供することもあります。

 

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