- 障がい者支援のプレスリリース・お知らせ
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2020年12月16日
精神保健福祉ジャーナル『響き合う街で』に、AAR大室和也がコロナ禍における障がい者の生活の変化について寄稿 -
2020年10月23日
日本障害者協議会(JD)の月刊誌に、九州豪雨緊急支援について野際紗綾子が寄稿 -
2020年10月23日
障がい者福祉の月刊誌「新ノーマライゼーション」に、海外の障がい者支援についてAARの野際紗綾子が寄稿
「障害者、障害のある人(々)・方(々)、または障害を持つ人(々)・方(々)」を使います
1979年の設立以来、難民を助ける会が特に重点をおいてきたのが、難民の中でも、特に弱い立場に置かれていた障害のある難民の方々の自立支援です。活動の対象が難民や国内避難民の枠をこえた現在も、障害者支援は、地雷対策、緊急支援とともに、当会の主な活動の一つとなっています。
現在では、皆さまのご協力のもと、カンボジアとミャンマーで、地雷被害者を含む障害者の自立支援、ラオスとカンボジアで車イス工房を運営しています。また、94年から2003年まで旧ユーゴ各地で難民への義肢・補助装具、補聴器等の支援、義肢センター、視覚障害者のための支援センター、盲学校、聾学校、自閉症児のための支援センターなど障害者施設の支援を行ってまいりました。2002年度からは、アフガニスタン北部で理学療法クリニックの運営を開始し、2007年にはタジキスタンにて自助組織の能力強化事業を始めるなど、幅広い活動を展開しております。
しかしながら、活動開始当初はこうした現場の活動を継続・充実させることにのみ精力を集中し、「障害者」の方々をめぐる表記について、統一の見解をもっておりませんでした。例えば日本語の場合、「障害者」、「障碍者(注:障がいは『害』ではないという意味で『碍』)、「障害をもつ人々」、「障害のある方々」など、表記方法はまちまちで各担当者にその判断がまかされてきました。
これをふまえ、2003年に難民を助ける会内で議論を重ね、また関係者や専門家のご意見を伺った結果、「障害者、障害のある人(々)・方(々)、または障害を持つ人(々)・方(々)」を使うことで一致し、今日に至っております。今後とも、時代や社会状況の移りかわりとともに積極的に見直しを行ってまいります。
難民を助ける会では、引き続き障害者支援を活動の柱に据えてまいりたく存じますので、皆様ご指導・ご支援いただけますよう、お願い申し上げます。