夏募金へのご協力のお願いです

AAR Japanから2020夏募金へのご協力のお願い

ウガンダ、シリア、バングラデシュ現地駐在員からのメッセージ。

互いを想い合う。今、この危機にこそ。

世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症により
私たちの日常は大きく変わり、
多くの皆さまが不安な日々を過ごされていることと思います。
AARの活動の多くも延期や中止を余儀なくされ、
帰国せざるを得なかった駐在員もいます。
しかし、支援がないと日常でさえ生き延びることのできない人々や、
学校に通えなくなってしまう子どもたちのために、
AARは、支援が途切れることのないよう、活動を続けています。
3月下旬からは新型コロナウイルス感染防止のための支援活動も開始しました。
いま、この危機だからこそ、困難な状況にいる方たちへの支援に、
ご協力をお願いいたします。

駐在員レポート

 AARは、ウガンダの難民居住地で暮らす南スーダン難民の子どもたちに教育支援を行っています。教育設備や体制が十分でない難民居住地でひとりでも多くの子どもが学べるように、学校の建設や、教員への研修、クラブ活動の運営支援などを行ってきました。
 現在は、多くの学校が閉鎖され、私たちの行っている活動の一部が行えなくなってしまいました。治安の悪化や感染のリスクもあり、私たち駐在員は日本に帰国しなければならなくなりましたが、思い出すのは「学校に行くのが楽しみになった」、「クラブ活動のおかげでウガンダ人の子たちと仲良くなれた」と笑顔で言ってくれた、難民の子どもたちです。
 少しでも早くこの事態が収束し、子どもたちが必要とする支援を届けたい、という思いで、今、そしてウガンダに戻ってからも私たちにできることを精一杯していきたいと思います。

ウガンダの
現状
2013年末から隣国南スーダンで続いていた紛争により、北部地域に多くの難民が流入。それ以降も、ウガンダへの難民流入は続いており、88万人もの南スーダン難民がウガンダに避難しています。

「前回のテストよりいい点数が取りたい」と意気込んで勉強するエディナ・アラくん。将来の夢は学校の先生です。

南スーダンから逃れてきた難民の子どもたち78人に、
鉛筆や学習ノートを配付できます。

 AARは、2014年からシリアで食糧配付や、爆発物のリスク回避教育、被害者支援を行ってきました。しかし、これらは必要とされている支援のごく一部で、届けることができるのも一握りの人たちです。
 シリア紛争は今年で10年目となりましたが、衛生、医療、食糧などの基本的ニーズ全てが足りない劣悪な環境下で生活を強いられ続けていることの異常さと、この状況を作り上げた内戦の罪深さを改めて感じています。
 1日も早くこの紛争が「終結」を迎え、様々な思惑によって翻弄され続けている人々が、絶望的な状況から解放されることを願い、日々活動しています。

シリアの
現状
2011年に勃発したシリア紛争により、1,000万人に近い人々が、避難生活を強いられています。昨年12月にはシリア北部での戦闘が激化。10年目を迎えるこの内戦で、市民が直面する状況は、悪化の一途を辿っています。

シリア国内で人々は、大切な家族や、友人そして故郷を失い、いつ攻撃を受けるかも分からない環境で、移動を強いられ続けています。

シリア国内で避難している2世帯(1〜5人家族)に、
5日分の食糧を届けることができます。

 AARは、祖国で受けた迫害からトラウマを抱えていたり、キャンプ内で暴力などのリスクに曝されやすい女性や子どものために、安心できる居場所をつくってきました。子どものためのフレンドリースペース(CFS)では、村人が兵士に撃たれる絵を描いて塞ぎ込んでいたけれど、カウンセラーと話をするうちに元気になった男の子や「友だちと毎日一緒に勉強できるのは本当に嬉しい。」と話してくれる女の子たちがいました。
 現在CFSの活動は停止していますが、1日も早く安全に活動が再開できることを祈っています。

バングラデシュの
現状
2017年8月以降、治安部隊による激しい弾圧を逃れて、多くのミャンマー避難民の人々が隣国バングラデシュに逃れました。現在も85万人以上が、厳しい生活を余儀なくされています。

バングラデシュに逃げてきた、ミャンマー避難民の男の子がカウンセリング前に描いた絵です。CFSでは、トラウマを抱える子どもたちにカウンセリングを行っています。

カウンセリングを受けた後の子どもたちが書いた絵。学校や自然など、争いのない環境が描かれています。

5人の子どもが1ヵ月CFSに通い、自分の身を守る方法
を学んだり、心理的サポートを得ることができます。

「今」、支援を届け続けられるよう、夏募金に
どうかご協力ください。

ご寄付は世界16ヵ国でのAARの支援活動に大切に活用させていただきます。

AARへご寄付いただくと:確定申告で、ご寄付から2千円を引いた額の最大5割が戻ります。詳しくはこちら

2019年の年末募金にご協力くださった皆さまに
心より御礼申し上げます。

2019年の年末募金にはのべ2,469名の皆さまから22,087,311円ものご寄付をお寄せいただきました。ご協力くださった皆さまに心より御礼申し上げます。お預かりしたご寄付は、AARの世界16ヵ国での支援活動に活用させていただきます。

皆さまのご寄付のおかげで洋裁の技術を身に着け、働くことができるようになりました。ありがとうございます。

カイン・カイン・ミン  (AARミャンマー 事務所)

AARが運営する障がい者のための職業訓練校を卒業し、現在は同校で教員として洋裁の技術を教えています。