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東北関東大震災(19):3月24日 地元の農家からお米も届きました

2011年03月25日  日本緊急支援
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3月24日(木)は宮城県東松島市と、岩手県大槌町で計6カ所に、支援物資を配付しました。

「自分たちより被災者にお米を」

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地元、登米のお米を受け取るはまなすの里のスタッフ(左は難民を助ける会理事の萩原ソパナ、3月24日撮影)

高齢者施設の「はまなすの里」(宮城県東松島市)では、津波で流されてしまったグループホーム「のんび~りすみちゃんの家」の入居者など、100人が避難生活を送っています。施設のスタッフも、一度も家に帰らず一緒に過ごしていました。ここでは米、水、お菓子、タオル、衣類などを配付。お米は地元宮城の米どころ、登米市にある有機農園ファーミンからの提供です。ファーミンのお客さまが、購入したお米を「いまは自分たちより被災者に届けてほしい」と希望されたもので、あわせて300kgを難民を助ける会に託されました。貴重な水を使わずにすむよう、すべて無洗米です。

地震以来、一度もお風呂に入れていない被災者の方々。「最近ようやく電気が通ったので安心しました。でも相変わらず水が出ないためシャワーすらあびれず、歯も十分に磨けません。入居者さんたちの中には肺炎にかかってしまった人もいます。病院にも行くことができず心配です」と、厳しい現状を訴えました。

 

3月24日(木)の配布先

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NPO法人日本マザーズ協会を通じてIKEA JAPANから提供されたポテトチップス。「入居者さんだけでなく職員も喜びます。本当にありがとうございます」と笑顔がこぼれるはまなすの里のスタッフ(3月24日撮影)

※( )内は避難している方々の人数

宮城県東松島市
●第二共生園別館(障害者施設、20人)        
●有限会社 いずみの郷(高齢者施設、32人)
●社会福祉法人ことぶき会 デイサービス はまなすの里(高齢者施設、100人)
●第二共生園(障害者施設、100人)

岩手県大槌町
●小槌地区(自宅での避難者、50人)    
●大槌町教育委員会(町災害対策本部を通じて※)
※周辺の避難所40カ所5000人分の物資配付の拠点となっている

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株式会社ボネールからご提供いただいたタオルをはまなすの里に運び込む難民を助ける会理事の萩原ソパナ。激しい揺れで玄関前がひび割れてしまった(3月24日撮影)

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くまのぬいぐるみが転がっていた。東松島市にて(3月24日撮影)

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 川畑 嘉文

難民を助ける会プログラム・コーディネーター。カメラマンとしてアフガニスタンや2009年のスマトラ島沖地震、2010年のハイチ大地震の被災地など、数々の紛争・災害の現場で活動。34歳(千葉県出身)

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