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東日本大震災(56):女川町にコンテナハウスを新たに2棟設置

2011年06月08日  日本緊急支援
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難民を助ける会では、国際ジャーナリストの菅原出氏を発起人として、組み立て式で設置の容易なコンテナハウスを被災地に送るプロジェクトを行っています。5月10日には、長引く避難所生活を送る被災者の方々の住まいにと、宮城県牡鹿郡女川町に6棟を設置しました。5月22日、女川町に新たに2棟を設置しました。

プロジェクトの発起人である菅原出氏から、5月22日の設置の様子をご報告します。

1棟1時間のペースで瞬く間に組み立て

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みるみるできあがるコンテナハウス。今回もたくさんの方が手伝ってくださった(2011年5月22日、写真提供:菅原出氏)

5月22日(日)、第2弾のコンテナハウスを設置すべく再び女川町へ向かった。今度は御前浜にある避難所だった。御前公民館の分館が避難所となっており、現在30名ほどが避難生活を送っていた。
ここには全部で6棟設置する予定だが、中国から輸入したコンテナハウスのパーツに一部破損があったため、全てのパーツが揃った2棟のみの設置となった。
今回もまた、組立作業の主力になったのは仙台の大崎八幡宮の小野目宮司を中心とする神社の職員の方たちと、仙台のプレハブ会社である東北グレーダーのスタッフたちで、他にもボランティアでたくさんのメンバーが駆け付けた。大崎八幡宮の職員さんたちは、「すっかり"大崎工業"になったな」と小野目宮司が冗談を飛ばすほど、手慣れた手つきできびきびとハウスを組み立てていった。

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室内にはベッドの他に埼玉の工務店が提供してくださった手作りのテーブルも(2011年5月22日、写真提供:菅原出氏)

すっかり組立手順をマスターした「大崎工業」のプロ集団の活躍の下、みるみるうちにコンテナハウスが出来上がっていく。作業開始からわずか2時間程度でほぼ出来上がってしまった。途中、雨がぱらついたため少し作業に時間がかかったが、それから1時間半ほどで内装とベッドの組み立ても完了した。
今回は大きめのちゃぶ台も一緒に提供した。私の自宅を建ててくれた埼玉の西木場工務店が、あまった材料を使って可愛らしいちゃぶ台を10個も作って、女川の現場まで届けてくださった。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
また株式会社サンゲツより難民を助ける会に提供いただいたカーペットの一部も、コンテナハウスで活用させていただくことにした。前回設置した6棟にもちゃぶ台とカーペットを届けに行った。

内部を入念に清掃して午後3時前にはすべて完了し、御前浜を後にした。後は中国からパーツが届き次第、残りの4棟を設置しにまた戻ってこよう。避難所の皆さま、もうしばらくお待ちください。

殺到するコンテナハウスの要望

コンテナハウス・プロジェクトを立ち上げて以来、設置希望の連絡を被災地からたくさんいただいている。しかし、資金の問題でなかなか設置数を増やせていないのが現状だ。
宮城県漁業協同組合歌津支所では、漁協の事務所や仮店舗としてコンテナハウスを使いたいという。最近の調査で、南三陸町の歌津湾内の13カ所の海底に思ったほど瓦礫がないことが分かった。8月にも養殖を再開したいと、組合で資材や船を調達し、組合員が作業場や船を交替で利用しながら漁業の復興を進めるというプランを立てている。そのためにも漁協の仮事務所をコンテナハウスでオープンさせたいのだという。
あるお寺では、津波で本堂・庫裡や境内の一切の建物仏像等が流された。檀家の方々が倒壊した本堂の屋根瓦を剥がし、危険を顧みず中に潜り込んで本尊様をはじめ多くの仏像を救出し、仏具を搬出し、瓦礫の中からお位牌などを集めてくれた。お寺を再開させるため、お寺の事務所や宿泊所として、コンテナハウスを希望されている。
津波で庁舎を流された南三陸町の消防署では、町役場仮庁舎の一角を間借りしているが、装備品の倉庫もなければ隊員の仮眠室もない状態が続いている。100名ほどの子どものための保育施設として求めているところもある。
また石巻市では、公民館や集会所などの施設がほとんど避難所になっているため、通常そうした施設を使って活動をしてきた社会教育団体が一切活動が出来ない状態にある。地域の復興のために皆で集まって話し合おうにも、会議や集会を開く場所がないのだという。被災地で皆さんのお話を聞くたびに、どれだけこのコンテナハウスが待ち望まれているかを痛感させられる。

被災地の方々の願いを叶えるため、引き続き皆さまのご支援をお願いいたします。

 

※本プロジェクトの実施にあたっては、ゴールドマン・サックス証券株式会社およびゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社より、30棟分に相当する約2,400万円のご寄付をいただきました。

今後も広く募金を呼びかけ、ひとりでも多くの被災者の方に少しでも快適で安全な空間で過ごしていただけるよう、支援を行ってまいります。ぜひご支援をお願いいたします。

【コンテナハウス・プロジェクト支援 専用口座】

■銀行
三井住友銀行 目黒支店 普通預金口座 7030268
特定非営利活動法人 難民を助ける会

■郵便局
00100-9-600
特定非営利活動法人 難民を助ける会
※「東日本大震災・仮設住宅」と明記下さい

 

 

※支援活動にあたっては、企業や団体、学校、個人の皆さまよりご寄付や物資のご提供などのご協力をいただいて行っております。すべての方々をご紹介することができませんが、何卒ご容赦ください。皆さまのあたたかいご協力に心より感謝申し上げます。

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

 菅原 出(すがわら いずる)

国際政治アナリスト・国際ジャーナリスト。1969年東京都生まれ、中央大学法学部政治学科卒業後、アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科修士課程を終了し、修士号(M.A.)を取得。その後、フリーランスのジャーナリストとして、雑誌に執筆するなど国際情勢に関する著書も多数。 「折りたたみ式コンテナ」は輸送が容易で、数時間で組み立てる事が可能。政府が建設する仮設住宅が出来るまでの間、1日でも早く、一時避難中の被災者の方々に、安心できる空間を提供したい想いからコンテナハウスプロジェクトを立ち上げる。海外でのコンテナ調達から輸入まで、自らの手で積極的に活動を進めている。

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