活動ニュース

カンボジア水害緊急支援「どの物資も役立ちます。ありがとう」

2012年01月18日  カンボジア緊急支援
RSS

3,000世帯に食料や日用品を届けました


より大きな地図で カンボジア水害 を表示

これまでの支援物資配付場所(2011年11月~2012年1月)

難民を助ける会は昨年洪水に見舞われたカンボジアで、緊急支援を続けています。2011年12月29日、2012年1月5日と1月12日にも支援物資の配付を行い、物資を受け取った世帯は約3,000世帯となりました。今後は、被災者の方々が野菜を育てて食べられるよう、野菜の種子の配付などを行う計画です。今後とも皆さまのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

1世帯あたりの配付物資

米 25kg、塩 1袋(1kg)、調理用油 1本(1リットル)、醤油 1本(0.5リットル)、魚醤 1本(0.5リットル)、缶詰(魚) 10缶、即席麺 1箱(50袋)、ビスケット 1袋、蚊帳 1枚、毛布 1枚、石けん 4個、洗剤 1袋、バケツ 1個、洗濯用タライ 1個、女性用腰巻布(サロン)1枚、万能布(クロマー) 1枚

これまでの支援物資の配付地

  • 2011年11月15日 カンダール州サイカンダール郡コ・チャラム 200世帯
  • 11月15日 カンダール州サイカンダール郡プレ・アンプル 100世帯
  • 12月1日 シェムリアップ州シェムリアップ市クラベイリエル 231世帯
  • 12月1日 シェムリアップ州シェムリアップ市サンブオ 136世帯
  • 12月8日 シェムリアップ州シェムリアップ市チョン・クニエ 242世帯
  • 12月8日 シェムリアップ州シェムリアップ市チュリュウ 141世帯
  • 12月15日 シェムリアップ州シェムリアップ市チュリュウ 401世帯
  • 12月22日 シェムリアップ州チクラエン郡アンロン・サムノー 300世帯
  • 12月22日 シェムリアップ州チクラエン郡チクラエン 100世帯
  • 12月29日 シェムリアップ州チクラエン郡サン・ブイ 400世帯
  • 2012年1月5日 コンポン・トム州コンポン・スバイ郡コンポン・コー 380世帯
  • 1月12日 シェムリアップ州チクラエン郡アンロン・サムノー 238世帯
  • 1月12日 シェムリアップ州チクラエン郡チクラエン 131世帯

コンポン・コーに住むイア・ティーさん(43歳、女性)の声

支援物資を受け取るティーさんと難民を助ける会のスタッフ

支援物資を受け取ったイア・ティーさん(右)。左端はラオス事務所の岡山典靖(2012年1月5日、コンポン・トム州コンポン・コー)

「夫は普段は漁をして生計を立てています。16歳と17歳の娘がいます。洪水は腰あたりの深さになりました。水が完全に引くまでは3ヵ月ほどかかったでしょうか。洪水の間は家族で家にじっとしているしかなく、夫も漁に出られませんでした。」

「以前は鶏とアヒルを10羽くらいずつ飼っていて、増やしては売っていたのですが、洪水で鳥小屋が沈み、すべておぼれて死んでしまいました。バナナやヤシの木も水に浸かって枯れてしまいました。」

受け取った支援物資を前に笑顔を見せるティーさん

東京事務局の園田知子(左)、現地スタッフのソチェット(中央)に感謝を伝えるイア・ティーさん(右)(2012年1月5日、コンポン・トム州コンポン・コー)

「私は脚が悪く、働きに出ることができません。洪水の間、食べるものを買うお金がなく、借金をしました。娘たちはもうすぐ高校に行く年齢ですが、そのためにはコンポントムの市内まで通わなくてはいけません。今のままでは金銭的な余裕がなく、通わせるのは難しいのではと思います。」

「今回頂いたものはどれも役立つものばかりで、本当にありがたいです。お米は半月ほどは食べられます。蚊帳は今のものは古くて穴があいているので、頂いたものを早速今夜から使います。どうもありがとうございます。」

右脚が義足のティーさんと園田知子

タン・ティーさん(右・45歳)は20歳ごろに地雷事故で右足を失いました。刈り入れ間際だった稲が洪水でだめになり、漁の収獲も減ったといいます。左は東京事務局の園田知子(2012年1月12日、シェムリアップ州アンロン・サムノー)

物資をうけとったソチェットさんと子どもたち

サール・ソチェットさん(左から2番目)は家の稲ととうもろこしが全滅してしまったそうです。「洪水の間は3歳の息子が水に落ちないか心配でした。とうもろこしをまた植えられればと思っています。」左端は現地スタッフのソチェット、右端は東京事務局の山本祐一郎(2012年1月12日、シェムリアップ州チクラエン)

※この活動は、皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「東南アジア水害」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ラオス事務所駐在 岡山 典靖

2004年6月よりラオス駐在。大学卒業後、青年海外協力隊としてバングラデシュへ。その後水産庁の外郭団体で水産分野でのODA事業を担当。その後農村開発NGOの駐在員としてネパールで5年勤務後、難民を助ける会へ。

< 活動ニューストップに戻る

ページの先頭へ