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シリア難民緊急支援:「初めて届いた支援です。ありがとう」 食料と生活必需品の配付を開始しました

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西から、アインアルアラブ(クルド名コバニ)、スルチュ、AARが調査を進めているシャンルウルファ、ヴィランシェヒル

武装組織「イスラム国」が9月19日にシリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)への攻撃を開始して以来、188,000人を超えるシリア人が国境を越え、トルコ南東部に避難しています(国連、2014年10月14日)。急激な増加にトルコ政府や国際社会の支援はまったく追いついていません。

AARは難民が集中しているシャンルウルファ県スルチュ郡で、食料や生活必需品を配付しています。現地で活動するAARの内藤裕子の報告です。

国際社会の支援が届かない人々に

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窓にはガラスもなく、家財道具と呼べるものもほとんどない部屋で、シリアから逃れてきた2~3世帯が身を寄せ合って暮らしています(2014年10月16日、トルコ・スルチュ)

AARは現地協力団体のSTL(Support to Life)とともに、多くの方が避難してきているトルコ・スルチュ郡で調査を進めてきました。多くの世帯が村々や町の廃屋や倉庫、小さなテントなど、屋根があるにすぎない場所で厳しい避難生活を送っています。生活している場所には家財道具は何もなく、食料や、毛布、衛生用品などの最低限必要なものも不足している状況です。

そこでAARは10月22日、まずスルチュ郡の4つの村で避難生活を送る50世帯(約300名)に支援物資を届けました。1世帯分の物資は、衛生用品や台所用品、毛布などに加え、豆、米、パスタ、油、砂糖、調味料、お茶などの食料品で、段ボール4箱分ほど。「外国から来てくれて、ありがとう、親切にありがとう」と笑顔で受け取っていました。

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「すべてを失った」と涙を浮かべていたおばあさん。物資を手渡すと「ありがとう」と何度も言い、笑顔で戻っていかれました。左はAARの山本祐一郎(2014年10月22日、トルコ・スルチュ)

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難民の中には、多くの子どもたちも含まれています。家族で協力して、支援物資を取りに来てくれました(2014年10月22日、トルコ・スルチュ)

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「コバニから逃げてきた人々がかわいそう、何も持っていないの」と話すスルチュの村人。左はAARの内藤裕子(2014年10月22日、トルコ・スルチュ)

今回物資を配付した村では、コバニから逃れてきた方々に対してトルコ政府や国際社会からの支援がこれまでまったく届いておらず、AARがお渡しした物資はとても喜ばれました。難民の方々は貯金を切り崩しながら、また、地域住民が分け与えてくれる衣類や食料に頼って、なんとか生活している状況です。気温も下がり始め、冬への備えも早急に必要です。

AARは引き続き調査と、物資の配付を行ってまいります。皆さまのあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。

※この活動は皆さまのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「シリア」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 内藤裕子

2012年11月より東京事務局で広報を担当。大学卒業後、英国大学院で国際開発とジェンダーを学ぶ。NGOでのインターンやネパールでのフェアトレード事業を行う民間企業での勤務などを経てAARへ(新潟県出身)

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