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40年間の感謝を込めて。創立記念イベントを開催しました

2019年07月19日  その他日本
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AAR Japan[難民を助ける会]は今年11月に創立から40年を迎えます。2019年6月22日、日本プレスセンタービル(東京都千代田区)にて、2019年度通常総会と記念イベント「40周年の集い」、懇親会を開催しました。総会には正会員の皆さまを中心に合計34名が出席し、2018年度の事業報告・決算、2019年度の事業計画・予算などが承認されました。その後行われた「40周年の集い」と懇親会の様子を、東京事務局の鎌田舞衣が報告します。

40年間のご支援にあらためて感謝を

~「40周年の集い」プログラム~

1、挨拶:「これまでの40年に寄せて」会長 柳瀬 房子
2、報告:活動20年を迎えたミャンマー、ヤンゴン事務所の駐在員と現地スタッフによる活動報告
3、討論:支援者、ボランティア、職員によるトークセッション  
4、講演:「40年、その先への挑戦にあたって」理事長 長有紀枝

冒頭の挨拶では、会長の柳瀬房子が、財政や人材、時間など多くの問題に直面しながらも、皆さまからのご支援のおかげで活動が続けてこられたと感謝を述べました。「難民の方々の、自由を得るために国を飛び出す勇気、異国で自立して生きていこうという力に圧倒された」と尊敬の念から活動が始まったこと、地雷廃絶キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』の誕生秘話、創設者である相馬雪香との思い出などを話しました。裏話に会場では笑いが起こったり、和やかな雰囲気の中で40年の歩みを振り返りました。そして、「ボランティアやスタッフなど、誰一人欠けても40周年につながっていない」と強調しました。

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AAR会長の柳瀬房子が支援者の皆さまへ感謝の想いを伝えました(2019年6月22日)

20年間にわたるミャンマーでの活動報告

長年にわたるご支援の成果の報告として、AARで長く活動を続けるミャンマーのヤンゴン事務所より、駐在代表で障がい者支援に携わる中川善雄、現地スタッフのキン・マウン・サン、カイン・カイン・ミンから、報告を行いました。
中川は、ミャンマーでの障がい者をとりまく現状にも触れながら、AARが運営する職業訓練校が、障がい者の自立を目指し20年間活動を継続してきたこと、2018年には卒業生の就労率が91%を超えたことなど、数字を交えて成果を発表。この成果は長年にわたる皆さまのご支援のおかげと感謝を伝えました。また、ともに働く現地スタッフのがんばりにも支えられていることや、20年間で築き上げた現地スタッフのチームワークについても述べました。

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AARミャンマー駐在代表の中川善雄が障がい者支援活動について現地の写真を映しながら報告。参加された皆さまは、真剣に耳を傾けてくださいました(2019年6月22日)

現地スタッフのキン・マウン・サンとカイン・カイン・ミンからは、日本の皆さまからの息の長い支援への感謝を述べました。直接気持ちを伝えたいと、母国語ではない日本語や英語で丁寧に話す二人の姿に、会場からは自然と拍手が起こりました。頷きながら発表に聞き入る方も多くみられました。

◆現地スタッフ キン・マウン・サンのスピーチ
「今日は直接お礼を伝えられて嬉しく思います。AARで仕事をして今年で15年になります。自分の両親が障がい者だったことが、職業訓練校で働きたいと思ったきっかけでした。ミャンマーは日本と違い、障がい者への支援がまったくありません。田舎はもっと、障がい者への支援が行き届いていません。外に出ることも良く思われません。もっと多くの障がい者をサポートしていきたいです。今後も応援をどうぞよろしくお願いします」

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職業訓練校の教員キン・マウン・サンは日本語で感謝を伝えました(2019年6月22日)

◆現地スタッフ  イン・カイン・ミンのスピーチ

「わたしは足に障がいがあります。大学卒業後は事務員として働きたいと思っていましたが、障がい者という理由で就職できませんでした。何か仕事につながる技を身につけなければ、と思うようになりました。新聞に掲載されたAARの職業訓練校の記事に目が留まり、訓練校で学び始めました。そこで、私は生まれて初めていろんな障がい者に出会ったのです。障がいに悩んでいるのは自分一人じゃないと嬉しく、勇気づけられました。障がいのある先生がいることにも驚きました。そして、自分のような障がい者に希望を与えたくて、職業訓練校の先生になりました。今、私は洋裁の技術で生きていけます、安定した収入を得て両親を養えます。障がいのある人たちに希望を与えられます。その姿に、近所の人の私を見る目も変わりました。私の人生は劇的に変わりました。長きにわたるご支援に、心から感謝いたします」

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職業訓練校の教員カイン・カイン・ミンはAARの支援により自分に起こった変化を語りました(2019年6月22日)

支援者、ボランティア、職員によるトークセッション

休憩後には「わたしとAAR」と題しトークセッションを開催。マンスリーサポーターの浦敏之さま、ボランティアの宗方洋子さまにご登壇いただき、AAR勤続24年目の東京事務局の伊藤美洋も参加、事務局長の堀江良彰が司会進行を務めました。マンスリーサポーターとして長く活動を支えてくださっている浦さまからは「AARは活動の内容がすべて見えてくるような報告をしていただけるので、長く応援してこられたんだと思う。年に1度届く、海外からの手書きのグリーティングカードが非常に嬉しい」、ボランティアの宗方さまからは「AARはフットワークの軽さが印象的。災害が起ったとき、すぐに現地に向かっている。駐在員の方が帰国された際、ボランティア向けに活動報告をしてくださるのが楽しみ」など、AARの魅力を語ってくださいました。最後にお2人からは、「サポーターの一人として、支援がどのように現地で活用されているかを報告し続けてほしい」「ボランティアとして何ができるのか一緒に考え続けていきたいと思っています。今後も応援しています」とのお言葉をいただきました。
AARの伊藤は「24年勤めてこられたのは、皆さまのご支援とボランティアの皆さんがいらっしゃるからこそ。温かいご支援とご協力に励まされてきました。今日伺ったお2人のお声を受け、改めて、皆さまの思いを含めて現地に届けよう、そして現場の声や様子を伝えていこうと、思います」と、職員を代表して思いを伝えました。

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登壇者それぞれが持つAARとのエピソードを語りました。左からAAR事務局長の堀江良彰、ボランティアの宗方洋子さま、マンスリーサポーターの浦敏之さま、AAR東京事務局の伊藤美洋(2019年6月22日)

40年、その先の挑戦にあたって

理事長の長有紀枝の講演では、日本生まれの国際NGOとしてAARに求められることや、AARを取り巻く国際情勢の変化などを話しました。そして、「なにかできることをしたい」という方々のご支援に支えられ40周年を迎えられたと、感謝を伝えました。最後に、これからも日本や世界になくてはならない団体として活動を続けていきたい、と決意を述べました。(講演の全文は、後日公開を予定しております)

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AAR理事長の長有紀枝は、国際情勢やNGOとしての役割などを講演(2019年6月22日)

支援者の皆さまとの和やかなひととき

40周年の集いに引き続いて開かれた懇親会には、約60名の方がご参加くださいました。来場された方には、40周年の記念品として感謝をこめ、ミャンマーの職業訓練校の生徒が作成した巾着とミャンマーのお菓子をプレゼントしました。また、特に長年にわたり多大なご支援をいただいた方々へ、副会長の加藤タキより感謝状をお渡しました。その後は参加された皆さま同士、またスタッフを交えて、お話の尽きない会となりました。

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AAR副会長の加藤タキから31名へ、継続したご支援のお礼を伝え感謝状を一人ひとりへお渡ししました(2019年6月22日)

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懇親会では、スタッフや参加者同士が交流しながら、楽しいひとときを過ごしました(2019年6月22日)

参加された方からは、「創設者の相馬さんが活動をはじめたときから細々と支援を続けてきました。スタッフの方と顔を合わせる機会は少ないけれど、今日は若い世代が熱心に活動している姿を見てとても嬉しく感じました」など、お言葉をかけていただきました。支援者の方と直接お話をしたり、ボランティアの方のお考えをじっくりと伺い、AARが多くの方々に支えられてここまで来ることができたと強く感じました。

改めまして、ご参加くださいました皆さま、いつもAARを支えてくださるすべての皆さまに、心より御礼を申し上げます。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 鎌田 舞衣(かまた まい)

2016年9月より東京事務局で広報・支援者担当。大学院卒業後、学童保育の指導員として勤務。東日本大震災発災後、故郷の岩手県の子どもたちのことが気にかかり、NGOに転職。4年間、陸前高田市の仮設住宅などでの子ども支援に携わる。所属団体の東北支援終了を機にAARへ。岩手県出身

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