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デヴィ夫人がミャンマー避難民キャンプで見たもの

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タレントとしてテレビ番組などで活躍する一方、難民問題に関心を持ち、かねてよりAAR Japan[難民を助ける会]の支援者であるデヴィ夫人がこのほど、約100万人のミャンマー避難民が暮らすバングラデシュ南東部コックスバザール県にあるキャンプを訪問し、AARの支援事業を視察しました。

デヴィ夫人がキャンプ内を歩く。背後では子どもたちが夫人の様子を見ている

避難民キャンプを訪問するデヴィ夫人(2019年9月11日)

女性や子どもたちが安心して集まれる場所を

9月11日、デヴィ夫人は、バングラデシュ最南端のコックスバザール県テクナフ郡、アリカリ難民キャンプで、AARが運営するウーマン・フレンドリー・スペース(以下、WFS)とチャイルド・フレンドリー・スペース(以下、CFS)を訪ねました。女性の活動の場であるWFSでは、避難民の女性たちが作った竹工芸やビーズ細工などの作品を鑑賞したほか、家庭内暴力や人身売買などの危険に対処するための啓発活動について説明を受けました。ある避難民の女性は「ミャンマーではひどい差別・弾圧を受けてバングラデシュに逃げて来ました。WFSは女性が安心して集まれるキャンプで唯一の場所で、ここで楽しく学び、手芸に取り組んでいます。日本からの支援に感謝しています」と話し、デヴィ夫人は「素晴らしい作品ですね。頑張ってください」と励ましました。

室内では、ライトに照らされたアクセサリーが机にならぶ。壁には刺繍が施された布が並ぶ

ミャンマー避難民の女性が作った作品を見学。左は現地の協力団体の職員。(2019年9月11日)

WFSに隣接するCFSでは、約100人の子どもたちが元気な歌とダンスを披露し、折り紙を贈ってデヴィ夫人の来訪を歓迎しました。WFSでは5~18歳の子どもたちが基礎教育(ミャンマー語・英語、算数)を受けたり詩の朗読や図画工作、スポーツなどを楽しむだけでなく、さまざまな犯罪に巻き込まれないように啓発を行っています。デヴィ夫人が日本から持参したお菓子を配ると、子どもたちは礼儀正しく並んで受け取り、大喜びでした。

部屋には子どもたちがところせましと入り、楽しそうに両上を上げて歓迎している

避難民の子どもたちが出迎えてくれました(2019年9月11日)

見ると聞くでは大違い

翌12日は60数万人が暮らす世界最大規模の難民キャンプであるクトゥパロン難民キャンプ(同県ウキア郡)を訪ね、高台から竹材とビニールでできた無数のテント群を見たほか、AARが水・衛生改善事業として建設した、し尿処理施設(FSM)を視察しました。

無数広がる屋根がビニールや竹でてきた家が高台からのぞむ

高台からキャンプのテント群を視察 (2019年9月12日)


バングラデシュ政府のキャンプ行政官とも面談したデヴィ夫人は、「見ると聞くでは大違いで、実際に現場に来て、避難民の人びとがいかに過酷な状況で避難生活を強いられているか、実感としてよく分かりました。日本では安全・快適な恵まれた環境で暮らしている人が多くいますが、こうして苦しんでいる人々が世界にいることを知らせなければならないと思います」と語りました。

子どもや人身売買などのイラストが描かれた2枚の紙を夫人が手にしている。左右にいる現地NGOの男性が絵の内容などを説明している

啓発教材の説明を受けるデヴィ夫人。左右は現地協力団体の職員。(2019年9月11日)

バングラデシュ滞在中はあいにく雨季の悪天候でしたが、デヴィ夫人は首都ダッカの日本大使館で泉裕泰大使(当時)を訪問したほか、コックスバザールでは現地で活躍する国連機関の日本人職員と懇談するなど、関係者と精力的に会談を重ねました。また、インドネシアのスカルノ初代大統領夫人であるデヴィ夫人の来訪を知ったインドネシア人国連職員が面談を希望し、クトゥパロン難民キャンプで親しく言葉を交わす場面もありました。

世界の不平等への関心と思いやりを

帰国後の9月25日には、AAR東京事務局でプレス報告会「デヴィ夫人が語る ミャンマー避難民支援の現場」を開催しました。デヴィ夫人は来場した新聞・雑誌の報道陣、一般参加者に向けて「この問題は今後長期化するでしょうが、日本のニュースではほとんど報道されていません。国際社会が注目しなければ、完全に忘れられてしまいます。日本の方々にも世界の不平等への関心と思いやりを持ち続けてほしいです」と訴えました。

夫人が会場に向けマイクを持ち、難民キャンプで見たことを語っている

夫人が目にしたキャンプの様子や、ミャンマー避難民の方々の姿、印象に残ったことなどを伝えました。右はAAR東京事務局の二ノ宮健介(2019年9月25日)

AARは2018年以降、ミャンマー避難民支援として、今回デヴィ夫人が視察したように、水・衛生環境の改善(トイレ・水浴び室・井戸の建設)と、女性と子どもを守るための活動(WFS、CFSの運営)をしています。引き続き、皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 中坪 央暁(なかつぼ ひろあき)

新聞社でジャカルタ特派員、編集デスクを経て、国際協力分野の専門ジャーナリストとして南スーダン、ウガンダ北部、フィリピン・ミンダナオ島などの紛争復興・平和構築支援の現場を取材。2017年12月にAARへ。

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