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東アフリカ地域干ばつ:ソマリアからケニアへ、干ばつを逃れる人々

2011年08月19日  ケニア緊急支援
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難民を助ける会では、干ばつに見舞われた東アフリカ地域で、緊急支援を行っています。8月15日にはケニア東部のガリッサで520世帯を対象に最初の食料配付を行いました。その後も各地で干ばつの影響について調査を行っています。現地の人々が語るエピソードからは、干ばつの過酷さが伝わってきます。

「水、食料、そして医者がほしい」

長老マーリムさんの横顔

「家畜が死んでしまって、食べ物が足りない」と語るユソフ・マーリムさん(2011年8月13日)

8月13日、緊急支援チームの河野洋(かわのひろみ)は、ケニア東部のヌノーの村で、長老のユソフ・マーリムさん(80歳)に話を聞きました。「水と食料が足りない。給水タンクが週1回くらいの頻度で来るが、それでは足りないんだ。食事も、今は1日1回、トウモロコシの粉しか食べられていない。子どももたくさんいるし、肉や牛乳が欲しいけれども…… 以前は家畜のミルクが飲めたが、干ばつでヤギも牛もラクダも死んでしまった。」

医療の不足も深刻です。マーリムさんの子どもが一人ポリオにかかってしまいましたが、いちばん近くの病院までは村から50キロもあり、何の治療も受けられていないそうです。村の周囲では貯水池がほぼ干上がっていました。

世界最大の難民キャンプで

小屋がどこまでも広がる難民キャンプの遠景

ダダーブの難民キャンプ。40万人を抱えるキャンプは広大な街を形成している(2011年8月16日)

8月16日、緊急支援チームはソマリアとの国境に近いケニア・ダダーブの難民キャンプを訪れました。1991年に作られたこの難民キャンプは世界最大といわれ、今は3ヵ所のキャンプに合計40万人近くの人々が暮らしています。そのほとんどが内戦で混乱した祖国を脱出したソマリア人です。今も毎日1,500人、干ばつを逃れた人々がキャンプにやってきます。

ダダーブのキャンプはどこも飽和状態ですが、次々と新たな難民が到着するため、キャンプの中に入ることができずにその周辺で暮らしている人がたくさんいます。ダガハリ・キャンプの近くで出会ったヌノー・ダガットさん(70歳)もその一人です。ダガットさんは、昨年9月にソマリアのバルデレというところから、干ばつを逃れてここにやってきました。家族28人で、30日間かけて歩いてきたといいます。「ロバに荷物を運ばせたんだが、ここに着いた後死んでしまったよ。」今はトウモロコシや豆の配給を受けられていますが、水は4キロ先まで汲みに行かなくてはなりません。

難民を助ける会では、引き続きダダーブや北部のワジールで調査を進め、支援の準備を進めてまいります。皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

ダガットさんに話を聞く名取郁子

ヌノー・ダガットさん(中央)に話を聞く難民を助ける会の名取郁子(左、2011年8月16日)

いすに座って検査を受ける子どもたち

難民キャンプに入る前に栄養状態の確認を受ける子どもたち(2011年8月16日)

※この活動は皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会

*通信欄に「東アフリカ干ばつ」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 海外事業部長 名取 郁子

1999年より国連やNGOの職員として途上国支援に携わる。2006年より難民を助ける会としてアンゴラで地雷対策事業を、2008年からスーダン南部(現南スーダン共和国)で、水・衛生事業に従事。2010年より東京事務局で海外事業部長。2010年ハイチ大地震など数々の緊急支援に携わる(滋賀県出身)

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