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ケニア:安全な水を使い続けられるように

2014年07月03日  ケニア緊急支援
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AARは、2013年2月から11月にかけて、ケニア北東州ガリッサ県内の5つの村で、繰り返す干ばつ被害に苦しむ人々が安全な水を手に入れることができるよう、給水設備や井戸を設置しました。これにより女性や子どもの水汲みの負担が軽減され、住民約5,200人が乾季でも水不足に苦しむことなく暮らすことができるようになりました。またAARは住民による水管理委員会を組織し、維持管理方法の研修を実施。研修では、設備の適切な利用方法や基本的な修理方法、故障したときに備えて利用料金を徴収することや、井戸を清潔に保つことの重要性を伝えました。設備完成から半年が経った村々で、地域住民がどのように井戸を管理しているかご報告します。

井戸を囲んで、村人とAAR駐在員

井戸の完成から半年が経ったカボベイ村では水管理委員会が中心になり、AARが研修で伝えた井戸管理方法を実践していました。水を汲みに来た住民と記念撮影をする駐在員の鈴木信(前列左端、2014年5月19日)

生活用水を数時間かけて手に入れる日々でした

井戸のポンプを確認するAARの髙城

AARが建設した給水設備がきちんと使われているかどうか確認する駐在員の髙城大吾(カボベイ村、2013年12月2日)

AARが支援しているケニア北東州ガリッサ県の多くの村は、ケニアで一番長い川、タナ川の水を主な水源としています。タナ川は雨季になると氾濫することもあるため、多くの人々は川から2~3km離れた場所に村を作り暮らしています。この地域では水汲みは女性と子どもの仕事とされていることが多く、毎日の水汲みには数時間かかります。大人1人で1回あたり運ぶ水の重さは20kgほどです。

AARは同県の5つの村に井戸を設置。地域住民の水汲みにかかる負担が軽減され、安定して安全な水を手に入れることができるようになりました。

「一滴も無駄にしない」住民の創意工夫

私たち駐在員は井戸を建設した村々を定期的に訪れ、給水設備が管理されているか、水管理委員会の運営において問題がないかなどを確認しています。AARが井戸を設置したカボベイ村を今年5月19日に訪れました。この村ではAARが実施した研修内容に基づき、水利用料を積み立て、蛇口や防犯用フェンスの修繕費に充てていました。さらに、水汲みの際に流れ出てしまう水を無駄にしないため、井戸の周囲に畑を作り、その水を活用して育てた野菜を市場で販売、その売上も修繕費として積み立てています。

井戸の維持管理の研修

AARスタッフによるトゥレ村の水管理委員会へ研修の様子(2013年7月3日)

井戸の後ろに作られた畑

水汲み時に流れてしまう水を利用して周囲に畑を作ったカボベイ村(2014年5月3日)

同日に訪れたラフマ村では、水管理委員会が中心となって、自分たちで考案した灌木で作ったフェンスを給水設備の周囲に設置していました。遊牧民の多いこの地域には、牛、ヤギ、羊、ラクダなどの家畜がたくさんいるため、家畜の侵入による故障や汚物によって井戸水が汚染されることを防ぐためです。ほかの村でも水管理委員会が中心となって、持続的に安全な水を利用できるよう井戸を管理しています。

「水汲みの苦労から解放されました」
ルキア・ハンテさん

カボベイ村のルキア・ハンテさん(左写真)は「以前は1日に朝晩の2回、川まで3km歩いて水汲みに行っていました。今は井戸ができて、ずっと楽になりました。川の水より味もとてもいいんですよ」と話してくれました。

衛生知識の普及で感染症のリスクも減らします

AARは現在ガリッサ県の2つの小学校で、井戸などの給水設備とトイレの設置、正しい衛生知識の教育を行っています。小学校の教師や保護者を対象に食事前と排泄後の手洗い習慣などの正しい衛生行動と知識を伝えることで、感染症蔓延などの危険性を減らす活動を実施しています。

※この事業は皆さまのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しました。2014年1月からは外務省NGO連携資金無償協力の助成を受けて実施しています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ケニア事務所 鈴木 信

2005年から2007年までAARカブール事務所駐在。その後民間企業勤務を経て2014年3月より現職(神奈川県出身)

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