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ネパール:地震から1年―

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昨年4月25日にネパールでマグニチュード7.8の地震が発生してから、今日で1年が経ちました。地震は約8,000人の命を奪い、けが人約21,000人、倒壊した家屋約50万棟という甚大な被害を及ぼしました。AAR Japan[難民を助ける会]は被災直後から現地入りし、まず首都カトマンズの西に位置するダディン郡南部のタサルプー村で、全1,299世帯に米、塩、調理用油などの食糧とバケツ、毛布などの生活用品を配付。またダディン郡では多くの学校が半壊もしくは全壊したことから、AARは今年3月までに29校で仮設校舎42棟と仮設トイレ1棟(4基)を建設し、約7,630名の子どもたちが安心して授業を受けることができる環境を整備しました。

「こんな遠いところまできてくれて、ありがとう」

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以前の仮設校舎。一方の壁がなく、ほとんど吹きさらしの状態でした。教室が足りず、外で授業を行うことも(2016年1月31日)

ダディン郡北部のヒルポカリ小学校では、200名の児童が学んでいます。震災後は、木とトタンでできた仮の校舎で、またときには外で授業が行われていました(右写真)。

AARが仮設校舎を建設し始めると、毎日ひとりの男の子が工事現場を見学しに来るようになりました。11歳のアンジェル・グルングくんです(下写真)。「新しい教室で勉強するの、楽しみ。こんな遠いところまできて、学校を作ってくれて、ありがとう」と語っていたアンジェルくん。

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アンジェル・グルングくん(11歳)。自宅が倒壊したため、地震に強い家を作りたくて、工事現場を見にきていたそうです(2016年1月30日)

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新しい仮設校舎のなかで楽しそうな笑顔を見せるアンジェルくん(中央、2016年3月17日)

約2カ月後、完成した仮設校舎のなかで同じ笑顔を見つけました(左写真)。アンジェルくんは「小学校を卒業しても、勉強を続けたい」と話してくれました。

これからの支援

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CIL事務所で車いすのデザインを相談するAARの池田武(2016年2月5日)

AARはもうひとつ、障がいのある方への支援を進めてきました。現地の障がい者支援団体Independent Living Center for Persons with Disabilities(CIL)と連携し、被災直後には地震で障がいを負った人や自宅が倒壊するなどして生活できなくなった障がい者とその家族80人に、食料や水などを4ヵ月にわたって配付。また、ネパールでは初となる国産車いすの製造にCILと乗り出しました。アルミ製の軽い車いす計50台を被災者に配付する予定です。AARは5月以降も継続して、車いすの製造や地震で障がいを負った方々へのリハビリと精神的サポートを提供する事業を実施していく予定です。

震災直後から支援者の皆さまからは当会へ多大なご支援をいただき、誠にありがとうございました。改めて心より御礼申し上げます。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ネパール事務所 池田 武

2015年11月から現職。2011年6月よりAAR南スーダン・カポエタ事務所駐在。その後退職、英国の大学院などを経て再びAARへ。埼玉県出身

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