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シリア:国内避難民への食糧支援

2019年01月29日  シリアシリア難民支援
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2011年3月のシリア紛争の勃発から8年が経とうとしています。AAR Japan[難民を助ける会]は、2012年に隣国トルコでシリア難民支援を開始し、2014年からはシリア国内での支援も行っています。現在、シリア国内では600万人を超える方々が、住んでいた場所から離れ、避難生活を余儀なくされています。シリア国内での食糧配付について報告します。

食糧が入った段ボールを抱えた協力団体のスタッフが、キャンプ内に立ち並ぶ白いテントに届ける様子

シリア国内の避難民キャンプを訪ね、食糧を直接届けています(2018年12月)

長引く紛争で食糧が絶対的に不足

缶詰に入った豆、袋詰めされた小麦粉などが机に並べられています

小麦粉やパスタ、豆など、シリアの一般家庭でよく食べられている食材を箱に詰めて、届けています

7年以上続く紛争がもたらした農業への打撃と流通の遮断により、シリア国内では食糧が不足し、さらに物価の高騰と失業などによる収入の激減で、多くの人々が日々の最低限の食糧さえ入手できずにいます。
AAR は2014年から現地協力団体を通じてシリア国内で食糧配付を続け、これまでに延べ35万人を支援しました。昨年12 月には、約20日間にわたり、2つの避難民キャンプと避難民を受け入れている3地域で計9,095人(2,097世帯)に対して1ヵ月分の食糧パッケージを配付しました。

「10歳の三男も働かなくてはいけません」

壁に沿ってマットが敷かれ、中央にストーブが置かれている部屋

ファリーダさん一家が暮らす部屋。暖房を付けられずに数日過ごすことも(2018年12月)

約300世帯に食糧を届けた村で、ファリーダさん(45歳女性・仮名)に話を聞きました。通りに面した元店舗であった小さな部屋で16歳、14歳、10歳の息子と暮らしてます。家具は3枚のマットレスとストーブ1台。極寒にも関わらず、ストーブに火は付いていませんでした。
「小さな村で、夫と農業で生計を立てて暮らしていましたが3 年前に空爆で家が破壊され、夫の遺体をがれきの下に残したまま、息子たちを連れて両親の元に逃げました。7ヵ月後、そこも空爆され、この村に来ました。お金も家財道具もなく、私は掃除婦として働き、末の10歳の息子さえも月に数回、店の手伝いなどをして働いています。家賃やさまざまな出費があり貯金もできません。わずかな食糧を買うことしかできず、子どもたちは避難してから一度も学校に通っていません」

「故郷に戻り、家を建てなおしたい」

親指を立てたポーズで写真撮影に応じてくれた兄弟

ファリーダさんの息子たち。食糧を届けると笑顔を見せてくれました(2018年12月)

ファリーダさん一家はこれまで何の支援も受けることができなかったそうです。AAR は協力団体を通じて、今後2ヵ月にわたり食糧を届けてまいります。これにより、食費に充てていた分を暖房費などに回すことができます。ファリーダさんは、「故郷の村に戻り、家を建てなおしたい」と希望を話してくれました。
シリアでは、人口の80%以上が貧困状況にあると言われており、今後も食糧支援を続けていきます。これからもご協力をお願いします。

ご協力ありがとうございます

2018年11月より、シリアに食糧を届けるためのキャンペーンを実施し、のべ148名の方々から2,225,121円をお寄せいただきました。また、Yahoo募金を通じても、260,921円が寄せられています。(1月28日現在)心より御礼申し上げます。3月に実施する食糧配付に活用する予定です。

シリアに食糧を届けるためのキャンペーンについて

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