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東日本大震災10年に寄せて

2021年03月08日  日本
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AARのスタッフが被災地の方に話を聞いている

被災状況の調査を行うAARの野際紗綾子(2011年)

2011年3月11日の東日本大震災から10年を迎えます。AARは発生直後から被災地で緊急支援を開始し、その後も中長期的視野に立って支援を支援を実施し、現在も活動を続けています。皆さまからのご支援によって実施されたこれまでの活動をご報告します。

必要な支援を迅速に

2011年3月13日、AARの緊急支援チームが被災地に向けて出発。翌14日に仙台市内の避難所で食料配付を行ったのを皮切りに、岩手、宮城、福島の各地に支援物資を届ける活動を行いました。特に、支援の届きにくい障がい者施設、高齢者施設、在宅避難者宅、自治体に登録されていない避難所などにお届けしました。

震災直後には食料、飲料水、レトルト食品、毛布、おむつ、ガソリンなどの物資を配付していましたが、被災地の環境の変化にともない必要とされるものも変わっていきました。自転車、冷蔵庫、パソコン、介護用ベッド、暖房器具など、その時にもっとも必要とされる物資を配付しました。また、被災者の慢性疾患の診察などを行う巡回診療・保健活動を実施し、津波で壊滅した商店街に住居・店舗用コンテナハウスを提供しました。

屋内でAARのスタッフが3名、食べ物を配っている

AAR副会長の加藤タキ(右)も炊き出しに参加(2011年)

誰も取り残さないために

AARは支援の開始当初から復興期にいたるまで、障がいのある方々への支援に注力してきました。地震で建物の損壊被害を受けた85の障がい福祉施設に修繕支援を実施、175施設に什器備品を提供しました。

また、2012年からは障がい福祉事業所の商品開発や販路開拓支援も継続して行っています。津波で活動拠点を失った岩手県大船渡市の福祉作業所「@かたつむり」には新しい事業所の建設を支援しました。さらに、大船渡のサンマと作業所で自家栽培するミニトマトを組み合わせた「トマさんソース」(缶詰)の商品開発を支援し、人気商品となりました。

施設の方とAARスタッフが缶詰を手に並んでいる

「トマさんソース」の開発を支援(2019年)

地域のつながりを取り戻す

2011年、宮城県と岩手県沿岸部の仮設住宅で被災者の交流を促進する「地域みんなで元気になろう」プロジェクトを開始。その後福島県にも活動の場を広げ、被災者の孤立やストレス、体調不良を防ぐために、マッサージやリハビリ指導、傾聴活動、手工芸教室、菜園活動などさまざまな活動を実施しています。

新型コロナウイルスの影響を受けた2020年も、距離を保ちながら参加できる健康体操教室を開くなど、地域の方々と知恵を出し合い、工夫しながら活動を続けています。

年配の方とAARスタッフがリースを作りながら話している

仮設住宅でリース作りの交流イベントを実施(2013年)

子どもの成長を支える

大地震と津波、追い打ちをかけた原発事故は被災地の子どもたちに大きな影響を与えました。AARは支援活動の柱のひとつとして、地域の子どもたちの健やかな成長を支える活動を行ってきました。2011年から2016年までに、計112ヵ所の障がい児施設や保育園などを対象に遊具の提供や図書室の拡充などの支援を実施しました。

原発事故による放射線の影響で福島県東部の子どもたちは屋外で遊ぶ機会が少なくなっていました。2012年に放射線量の低い西会津地域で開始した体験型イベント「西会津ワクワク子ども塾」は、現在まで活動を続けています。

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絵本の読み聞かせなどの活動も行いました(2012年)

震災から10年経った今も、被災した地域には多くの課題が残され、なお復興の途上にあります。AARは今後も地域の方々に寄り添う支援を続けてまいります。皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

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