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生きる力を取り戻すために―2019年夏募金のお願い

2019年08月31日 (土)  
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AARの支援で僕が取り戻したのは・・・ ムハンマド君(仮名・11歳)

ムハンマドくん(仮名)は、2017 年にシリアで跳弾※を受けて右目を失明、左目を負傷しました。シリアで右目の摘出手術を受け、家族でトルコに避難してきました。学校に通い始めましたが、周囲から目について聞かれ、それが嫌で学校に行かなくなり、外に出ることもほとんどなくなってしまいました。何の手立てもなく途方に暮れていた両親に、近所の人がAAR が運営するコミュニティセンターの利用を勧めました。

※何かに当たった後にはじき飛ばされた弾丸

取り戻したのは、友達、夢みる力。

センターにやって来たムハンマドくんにAAR は個別支援を開始。当初、ムハンマドくんは常に悲しそうでした。まず、心理的支援が必要と判断し、10度にわたり専門スタッフによるカウンセリングを実施。そして、右目用の義眼と左目用の医療用眼鏡を提供し、通院を続けるための送迎と通訳も手配しました。

取り戻したのは、友達、夢みる力。

その後ムハンマドくんは学校に戻ることができ、友達も3人できました。授業はすべてトルコ語ですが、困ったときにはトルコ人の友達が助けてくれるそうです。一緒に登校するお母さんに「早く行こう!」と言って急かすようになったと、お父さんが笑いながら教えてくれました。「最近は授業が楽しい。少しずつトルコ語が分かるようになってきたよ」と笑顔のムハンマドくん。将来は、学校の先生かお医者さんになりたいそうです。また、「日本に行ってみたい」とはにかみながら話してくれました。

取り戻したのは、友達、夢みる力。

取り戻したのは、友達、夢みる力。

今年3年ぶりにトルコの事業地を訪問しました。ムハンマド君のように学校に行けるようになった子や、ほとんど話さなかったというのが信じられないほど元気を取り戻した女性など、うれしい変化にたくさん出会うことができました。頼れる人が誰もいない土地で、「AARに出会って安心できるようになりました」という声もありました。
その一方、難民として異国で生きていくのは、どれほど受入国の支援制度が整っていても、厳しいものだというのも実感しました。様々な問題を抱え、制度の狭間で支援を受けられず途方に暮れている何人もの人たちにも会いました。身体のケガは癒えても、失った大事な人や離れ離れになった家族など、今も癒えない心の傷を抱えながら、日々困難に向き合っています。

トルコで暮らすシリア難民の少女と(2019年月)

ひとたび難民になると、そうでなくなるまで平均で17 年かかると言われています。ムハンマド君もこれからの生活で、きっとたくさんの壁にぶつかることでしょう。AAR が全ての支援を提供することはできなくても、自力で解決できることを増やせるよう、情報提供やコミュニティづくりにも力を入れています。
皆さま、どうか息の長いご支援を心よりお願い申し上げます。

AAR事務局 伊藤 かおり

皆さまからのご支援で2018年度は
世界15ヵ国の約42万人に直接支援を届けることができました。
あなたからのご寄付は、困難な状況にある方々の今日を支え、
明日へ踏み出す力になります。
どうか夏募金に
ご協力ください。

  • 例えば10,000円で
    シリア国内で、飢えや空爆にさらされている5人家族に1ヵ月分の食糧を届けることができます。
  • 例えば5,000円で
    トルコで暮らす障がいのある難民2世帯に、障がいの悪化を防ぐために家庭でできるリハビリの方法を指導することができます。
  • 例えば1,000円で
    ウガンダの難民居住地に暮らす南スーダン難民の子ども6人に、学校で1年間に必要なノートやペンなどの学用品をを届けることができます。

年末募金にご協力くださった皆さまに心より御礼申し上げます。

2018年末募金には、のべ2,741名の皆さまから2千210万457円ものご寄付をお寄せいただきました。ご協力くださった皆さまに心より御礼申し上げます。お預かりしたご寄付は、AARの世界15ヵ国での支援活動に活用させていただいております。

ミャンマーから逃れた約100万のイスラム少数派が暮らすバングラデシュ・コックスバザール県の避難民キャンプに、子どもや女性たちが安心して過ごせる施設をつくりました。子どもたちは遊びや勉強、女性たちは手芸や読み書きなどの学習に取り組めるほか、多発している暴力や性犯罪被害の問題に対応するためのカウンセラーも常駐しています。

バングラデシュ・コックスバザール県の避難民キャンプに、子どもや女性たちが安心して過ごせる施設

毎日子どもたちの楽しそうな声が響き、「子どもが集まって遊んだり、勉強したりできる場所がなかったのでとても嬉しい」といった声が聞かれています。

バングラデシュ コックスバザール事務所 兼山 優希

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