駐在員・事務局員日記

ラオス:水かけ祭りで迎えるお正月

2012年07月11日  ラオス
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執筆者

シェンクワン事務所駐在
山本 バンダ 明子

大学卒業後、病院や調剤薬局などに薬剤師として勤務。その後、青年海外協力隊に参加し、ザンビアの大学に薬学講師として2年間赴任したのち、AAR Japanへ。2012年2月よりラオス駐在(岡山県出身)

記事掲載時のプロフィールです

ラオスでは、最も暑い時期である4月中旬に新年がやってきます。ミャンマー(ビルマ)やタイ、カンボジアなどの近隣国でも同じ時期にお正月を祝います。
国や地域によって、様々な習慣や儀式があるお正月。ラオスではどのように新年を迎えるのでしょうか?

幸福を願いながら、木綿の紐を手首に結び合う儀式「バシ」

手首に白い紐を結びあうラオスの女性たち

その人の一年の健康と幸福を願いながら、手首に白い紐を結んであげます。かわいらしい儀式です(2012年4月12日)

ラオスの多くの家庭では、新年はバシという儀式で始まります。これは何百年も前からラオスで行われている「霊を呼ぶ」儀式だそうです。

まず、たくさんの食べ物を供えて、白い木綿の紐を手に持ち、祈祷師と一緒に祈ります。お祈りが終わったら、相手の一年の健康と幸福を願いながら、家族や友人とその紐を手首に結び合います。この白い紐は、平和、調和、幸運、健康、そして人間の温かさとコミュニティを象徴していて、自然にとれるまで手首につけたままにしておきます。

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儀式の参加者全員で結びあうので、バシが終わったあとは両手首に白い紐がいっぱいになります。私(中央)もたくさん結んでもらいました(2012年4月12日)

また、紐を結ぶのと同時に、ゆでたまごも手渡します。このゆでたまごは、呼び寄せた霊の媒体になるそうです。霊が降りてきたあとにたまごの殻をチェックし、汚れや変化を見て運勢を占います。

バシは新年だけではなく、結婚式などでも行われます。ラオスでは、結婚する相手との縁は天国であらかじめ定められているという言い伝えがあります。その縁が地上では切れてしまっているため、それを再び繋ぎあわせるというのがこの儀式の目的だそうです。日本でも有名な「赤い糸」の言い伝えに近いかもしれません。手首の白い紐が3日間切れなければ、その結婚は安泰だとか。ちょっとドキドキしますね。

ピーマイラオ(水かけ祭り)体験!

ピックアップトラックの荷台から水をかける若者たち

モバイル水かけチームが出動!地面は川のようになっています(2012年4月14日)

観光客も水鉄砲を手にお互いに水をかけあいます

水鉄砲を手に、童心にかえってはしゃぐ観光客。ピーマイラオの最中は、街中でこんな光景が見られます(2012年4月15日)

新年の午後からは、大音量のカラオケにあわせて、飲んで歌って、水をかけあうお祭りの始まりです。これが有名な「ピーマイラオ(水かけ祭り)」。街中どこへ行ってもひたすら水をかけられます。本来は仏像を清めた聖水を集めて持ち帰り、家族や友人にかけてお祝いをする儀式だったのですが、今では若者を中心に、互いに水をかけあう無礼講の行事となったようです。

ラオス北部の世界遺産の街、ルアンパバーンでは、このピーマイラオが特に賑やか。人々は仕事もそっちのけで道路脇に待ち構え、通行人、バイク、自動車でもおかまいなく、ホースやバケツでひたすら水をかけまくります。お年寄りも、まるで子どものようにはしゃいでいます。これに対し、若者の水かけチームがピックアップトラックの荷台から、水をためた巨大なバケツで反撃します。

ピーマイラオにあわせて、観光客も世界中からやってきます。もちろん外国人だろうと手加減はされません。水だけではなく、小麦粉や墨やら染料やらも、顔を中心に塗りたくられます。観光客の中には、水鉄砲を購入して応戦する人もいました。

こんな熱狂的なお祭りが3日以上も続きます。そのため、お正月にも関わらず、ラオスでは一年間で最も事故やトラブルが多い時期だそう。若者のストレス解消のためのお祭りになってしまっている感じも否めません。次回滞在するときは、古都ルアンパバーンを静かに楽しみたいです。

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