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ラオス:不発弾事故の応急処置を村人一人ひとりに伝えています

2011年10月21日  ラオス地雷対策
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不発弾の写真を手に説明する講師

不発弾について写真を見せながら説明する現地職員のタイ(中央、2011年9月21日)

難民を助ける会は、ラオス北部のシェンクワン県で、不発弾事故が発生した際に正しく応急手当ができるよう、講習を行っています。今年9月には、パーサイ郡にある2つの村で、村人を対象として、不発弾事故の応急手当の方法を学ぶ勉強会を開催しました。勉強会には、子どもから大人まで、合計で100名を超える村人が参加しました。

勉強会では、不発弾を発見したときの注意点や、事故が起きてしまったときの正しい応急手当の方法、医療施設までの搬送のしかたなどについて講習を行いました。楽しみながら効果的に知識を身に付けられるよう、勉強会にはクイズや劇など様々な工夫を凝らしています。

横たわる被害者役を前に、応急手当の練習が始まる

応急手当の方法を寸劇を通じて学ぶ。村落保健ボランティアの女性(左)が講師となり、村人の女性(中央)も参加します。手前は被害者役の郡病院スタッフ(2011年9月21日)

難民を助ける会の現地職員は勉強会の進行をお手伝いしますが、講師ではありません。講師を務めるのは、以前に難民を助ける会が開催した研修に参加した、郡病院の医療スタッフや村落保健ボランティアの方々です。前回は生徒だったラオスの人々が、先生役としてその知識を村人に伝えていくのです。

勉強会で一番の盛り上がりをみせたのは、不発弾事故にあったときはどうすればいいか実演して見せる寸劇でした。「う~、う~」と苦しそうな声を出し被害者役を演じきる郡病院スタッフや、慌てふためく村人役をコミカルに演じる当会職員の熱演に、村人たちはときに大笑いしながら、真剣に見入っていました。

イラストを豊富に使ったパンフレット

不発弾事故の応急手当の手順をまとめたパンフレット(クリックで拡大します)

勉強会の終わりには、学んだことを分かりやすくまとめたパンフレットを参加者全員に配付しました。これは難民を助ける会がラオスで制作したもので、不発弾事故の応急手当の方法が豊富なイラストを使って説明されています。自宅に持ち帰り、毎日見てもらえるように作ってあります。村のお寺や集会場には、壁に貼ってみんなで見られる大きなポスター版を配付しています。家や集会場に飾られた当会のパンフレットやポスターが、不発弾の被害者を一人でも減らすことに役立てばと思います。

被害者役の応急手当が済み、電話をかけて見せる山下

応急手当が済み、搬送用の車両を手配する様子を実演する駐在員の山下祐美子(左、2011年9月21日)

寸劇を真剣な表情で見つめる村人たち

寸劇に引き込まれるナムカ村の子どもたち。不発弾の危険と対処法について、楽しく分かりやすく学ぶ工夫がされています(2011年9月23日)

インドシナ戦争中に投下された爆弾が原因で、シェンクワン県では今年1月から9月までにすでに29件の不発弾事故が起きています。不発弾による死傷者を減らし、事故後も重い障害が残らないように支援するため、難民を助ける会はこれからも不発弾や応急手当に関する正しい知識と技術の普及に努めてまいります。

※この事業は、皆さまからのご寄付に加え、日本NGO連携無償資金協力(外務省)の助成を得て行っています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ラオス・シェンクワン事務所 山下 祐美子

2010年10月よりラオス駐在。大学卒業後、看護師として病院に勤務。その後、イギリスの大学院で保健システム管理について学ぶ。帰国後、難民を助ける会へ。(千葉県出身)

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