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東日本大震災:オリジナル商品を施設と共同開発

2019年02月25日  日本障がい者支援
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3/21(木・祝)トークイベント「震災から8年―逆境を乗り越えた復興の軌跡―」午後1時~ (東京・JICA地球ひろば セミナールーム600)

東日本大震災からもうすぐ8年。復興庁の最新の発表によると5万3千人もの方々が現在も避難生活を続けています(2019年1月10日時点)。災害公営住宅の建設や宅地の整備も進んでいますが、未だ約5 千人がプレハブ型の仮設住宅で生活しています(2018年11月時点)。AAR Japan[難民を助ける会]が実施する、福祉施設への支援について東京事務局の浅野武治が報告します。

トマトをベースに、大豆や肉が入ったソースをご飯の上に乗せて提供

提案したミートソースを用いて調理された「ぽっけライス」

AARでは、被災した福祉施設の運営再開を支援するため、建物の修繕や車両、資器材の提供を行ったほか、近年は施設での仕事づくりにも力を入れています。今年度は、岩手県、宮城県、福島県の26施設を支援しました(2019年2月18日時点)。その一環として、カフェやレストランを運営している施設の売り上げを伸ばすため、新メニューの開発支援を、障がい者就労支援施設「カフェスイートホット」(福島県郡山市)と「ポッケの森」(宮城県仙台市)で行いました。

「簡単な調理方法」「どこでも手に入る食材を使う」「可能であれば地元食材を使う」を念頭に、これまでのメニューになかった中南米の家庭料理であるチリコンカンをベースにアレンジしたスパイシーなミートソースを提案。現在、カフェの人気商品です。

『トマさんソース』

トマさんソースの缶詰は、赤や緑など、味によってラベルの色が異なります

6種類の味を展開している「トマさんソース」

そんな中、2012年よりAARが支援している、岩手県大船渡市の障がい者の通所施設「かたつむり」から、自家栽培しているミニトマトと大船渡市が有数の水揚げ量を誇るさんまを組み合わせ、缶詰めとして商品化できないかと相談を受けました。ポッケの森などで開発したミートソースにヒントを得て、試行錯誤を重ね『トマさんソース』はできあがりました。
このソースは、商品化して間もない2018年8月に開催された「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ2018」(岩手県ふるさと食品コンクール)にて、優秀賞ならびに「さんてつ特別賞」をダブル受賞しました。これを機に、盛岡市の老舗百貨店「川徳」グループのアネックスカワトクからお声がかかり、同社30周年記念祭の特別企画商品に選ばれました。その後、ほうれん草カレー味やさんまのそぼろ生姜煮など全6種類のラインナップを開発し、とても好評です。

利用者の皆さんが作りやすい商品を目指して

施設では「決められた量のソースを計って缶に入れる」「缶にふたをして、機械で巻き締める」「ラベルを貼る」といった新しい作業も増え、利用者の皆さんが喜んで作業に取り組んでいます。施設に顔を出すと「今日は『トマさんソース』作らないの?」と笑顔で聞かれることもありました。

何気ない作業と思われるかもしれませんが、利用者お一人おひとりの障がいやできる作業が異なるため、正確なグラム数を測ったり、ラベルを正確な位置に貼ったりすることが誰にでも容易な作業というわけではありません。毎日作業を繰り返すことによって、徐々に覚えていきます。

利用者の皆さんが作業しやすく、かつ売れる商品の開発支援を今後も継続してまいります。

※『トマさんソース』のご購入は、かたつむり(0192-26-2134)までお問い合わせください。

調理室の前で、トマさんソースの缶詰を持って記念撮影

作業所かたつむりの皆さんと、AARの浅野武治(左から2人目)(2019年2月18日)

カフェスイートホット、ポッケの森、かたつむりの職員をお招きし、AARの浅野武治、髙木卓美がお話しします!

3/21(木・祝)トークイベント 「震災から8 年―逆境を乗り越えた復興の軌跡―」

AARが支援する障がい者の就労支援施設は、震災により直面した運営危機を乗り越え、現在では利用者に払う賃金を向上させるなど、着々と成果を挙げています。AARが支援した岩手、宮城、福島各県の施設職員をお迎えし、再起のきっかけや活動の成果をお話しいただきます。

トークイベント の詳細は、こちらをご覧ください

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局  浅野武治

2011年11月より国内事業担当として、東北事業や国内でのイベントの企画・運営を担当。調理師の資格を活かして、福祉作業所での新商品開発などに従事する。東京都出身

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