活動詳細(カンボジア)

移動手段を確保して社会参加への第一歩を

AARの車いすを利用して豚の飼育をするサンバットさん

AARの車いすを利用して豚の飼育をするサンバットさん(地雷生存者)。

カンボジア

1994年、国立リハビリテーション施設「キエンクリエン障がい者支援センター」内に車いす工房を開設しました。その前年に開設されたAAR Japan[難民を助ける会]職業訓練校の「車いす製造コース」で学んだ障がい者が職員となってのスタートでした。

当時、車いすを所有する障がい者はほとんどおらず、戦争で両足切断を余儀なくされた方の移動手段は「周りの人に運んでもらう」か「床を這う」ことしかないといわれていました。したがって、家の中に閉じこもったまま外出できない障がい者や、生産活動に従事できず周囲の人に蔑視されるという障がい者も多くおりました。AARは障がい者がおかれたこれらの現実に直面し、カンボジアで手に入る資材を利用して製造した車いすを彼らへ配付し、社会参加の第一歩を踏み出してもらいたいという気持ちで事業を開始したのです。

一人ひとりのニーズに合ったカンボジア製の車いす

トライスクルを利用して小学校に通います

トライスクルを利用して小学校に通います。

車いす工房では、毎月約25台の車いすを製造し、カンボジア国内の障がい者へ無料で配付しています。車いすは修理に対応しやすいようカンボジア国内で購入できる資材を利用しています。また、S/M/Lサイズの三種類製造し、使用者の障がいの状態や日常生活の様子を調べて微調整を行った上で配付します。また、座ることができない障がい者のためにベッド型車いす、首部分が安定していない障がい者のために背もたれの高い車いす、また未舗装の道を利用する障がい者のために通常車いすにある2つの車輪の前に小さな車輪を1つ付けた3輪車いすなどをオーダーメイドで製造しています。小さい力で多くの距離を移動できる手漕ぎの車いす(トライスクル)は、通学や通勤に便利です。配付先は、1. 本人や家族からの直接の申し出 2. スタッフがコミュニティや県庁などの協力を得てニーズ調査を行う 3. 他のNGO団体などからの照会 などにより決定します。

一人ひとりの家まで車いすを届けます

車いすの製造後は、未舗装の車輌が通行できないような村々まで足を伸ばし、一人ひとりの家まで車いすを届けます。配付をする際には、使用方法や車いすのメンテナンス方法などが掲載された冊子を配り、本人と家族が正しくそして長い間車いすを使えるようにアドバイスを行います。配付する冊子には車いす工房の電話番号をのせてあり、修理が必要な際に連絡を受けています。

車いすの使い方を家族にも指導します

車いすの使い方を家族にも指導します。

配付後1年以内にもう一度家庭を訪問し、車いすの状態や使用状況を調べるほか、利用者の声を聞くことでより使いやすい車いすを製造できるように工夫を重ねています。車いすに修理が必要な場合は、その場で修理を行うか、プノンペンの車いす工房まで壊れた車いすを持ち帰って修理をします。また、職業訓練やリハビリテーションが必要だと判断した場合は、NGOのネットワークを駆使して適切な団体を照会しています。家族への保健衛生指導や栄養指導などを通して、車いす利用者の生活全体が少しでも良くなるように努力を続けています。

ページの先頭へ
難民を助ける会
特定非営利活動法人
難民を助ける会(AAR Japan)
〒141-0021
東京都品川区上大崎2-12-2
ミズホビル7階
フリーダイヤル0120-786-746
Tel:03-5423-4511
Fax:03-5423-4450
月~土、10時~19時(日祝休み)