
活動レポート
女子生徒が通学を諦めないために@ケニア
2025年8月27日
©Yoshifumi Kawabata
アフリカ大陸東部に位置し、南スーダンやソマリアなど
情勢が不安定な近隣国から逃れてきた60万人近い難民が暮らしています。
その約8割は女性と子どもで、難民キャンプでは教育や職業訓練、
水・衛生分野などさまざまな支援が求められています。
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| 面積 | 58.3万平方キロメートル(日本の約1.5倍) |
|---|---|
| 人口 | 5,403万人(2022年:世界銀行) |
| 首都 | ナイロビ(Nairobi) |
| 民族 | キクユ族、ルヒヤ族、カレンジン族、ルオ族、カンバ族等 |
| 言語 | スワヒリ語、英語 |
| 宗教 | 伝統宗教、キリスト教、イスラム教 |
※出典:外務省ホームページ
ケニアでは、難民キャンプを含む地方部と都市部との教育格差が問題になっています。地方部では、学校の校舎などの教育施設の不備、少女の早期結婚・妊娠、紛争体験や難民生活によるストレス、保護者の教育に対する理解不足など、さまざまな課題があります。多くの子どもが十分な教育を受けられていません。
70%
学校に通う子どもの約70%が難民※1
初等教育の就学率は64% ※2
146人
1教室あたりの子どもの数は146人
1トイレあたりでは66人
※3

カウンセリング方法の研修を受ける生徒たち
子どもたちが初等学校での就学を続けられるように、学校施設の建設や整備、困難に対処する方法を学ぶライフスキル教育の推進、教育の重要性を訴える啓発イベントなどを行っています。

「本を読めるようになって
とてもうれしい」
アナさん(10歳・仮名)
ノートやペンがないので学校に通えず、家で過ごしていました。そんな時、AARの地域ボランティアの人が家に来て、お母さんと話をして、学校に戻れることになりました。一緒に遊ぶ友だちもできたし、本を読めるようにもなって、とてもうれしいです

「解決策を一緒に
探していきたい」
マサさん(18歳)
父は南スーダンで暮らし、私はほかの家族とカクマで暮らしています。生徒同士でできるカウンセリング方法の研修に立候補して受講した後、同級生にカウンセリングを行いました。自分だけではなく、学校の中にも外にも悩んでいる人が多くいます。その人たちと気持ちを共有し、解決策を一緒に探していきたいです。