- ミャンマー(ビルマ)のプレスリリース・お知らせ
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2010年12月27日
1月21日(金)はミャンマー緊急支援報告会へ・サイクロン「ギリ」が残した爪跡 -
2010年12月02日
株式会社フェリシモが「みんな、誰かのサンタクロース」チャリティキャンペーン -
2010年11月11日
ミャンマー(ビルマ)・サイクロン「ギリ」の被災者に緊急支援を決定しました
障害者のための職業訓練学校
難民を助ける会では、2000年3月に、ミャンマーの首都ヤンゴンに障害者のための職業訓練校を開校し、洋裁、美容理容の2コースを設け、障害者の社会復帰プログラムを実施しています。
毎年約90名が卒業し、そのうちの約8割が就職や独立開業などの社会的・経済的自立につながっています。2010年5月からはコンピューターコースも開講します。
社会的支援の少ないミャンマーの障害者
国の統計によれば、全国民の約2~3%が障害者と言われています。しかし、ミャンマーでは、現在も福祉政策の基本法制定が進んでおらず、社会的弱者である障害者への支援は、不十分であると言わざるを得ません。わずかながら存在する身体障害者のための施設も、医療支援が中心で、身体障害者がその後の人生を生きていくための、技術、教育、雇用の面での支援が絶対的に不足しています。
このような状況のなか、ミャンマーで活動を行っている国際NGOの数も30団体程度と少なく、さらに障害者支援分野で活動を行っている団体は数団体、その内容も義足・松葉杖などの支援に限られています。ミャンマー国民自身によるNGOは小規模ながら短期の職業訓練などを実施していますが、残念ながらその質・効果はそれほど高いものといえません。
なぜ洋裁、理容美容なのか
難民を助ける会で運営している訓練校では、洋裁コースと理容・美容コースの2コースで、それぞれ15人の訓練生たちが、3ヵ月半の技術指導を受けています。
ミャンマーでは、軍人を対象とした身体障害者のための職業訓練校は存在しますが、女性を含む一般市民を対象とした職業訓練校は存在していませんでした。そのため、
- 自宅でも簡単に営業できる
- 電気機器修理などに比べ、女性を含む一般市民が取り組みやすい
- 地方でもニーズがある
という条件で検討したところ、洋裁、美容理容コースを開設することに決定しました。
訓練生は全国から募集
訓練校では、年3回訓練生を募集しています。新聞などにも広告を掲載し、広く一般から希望者を募っています。入学希望者は、経済的自立への意欲や卒業後の将来計画などを書いた応募書類を提出します。その後、訓練校で面接を行い、訓練生を決定しています。意欲のある希望者は、身体障害以外に重い疾患がある、経済的に恵まれている、など特別な場合を除き、なるべく入学できるように努めています。
全寮制での3ヵ月半の職業訓練
職業訓練校では、洋裁、美容理容の2コースを実施しています。課外活動の一環として英語、日本語、ギターのクラスも実施しています。
洋裁コースでは、基礎訓練として3ヵ月半、9種類の服(ミャンマー伝統服、ブラウス各種、シャツ各種、ロンジー、スカート、ドレス、パンツ、子供服、マタニティ)のほか、帽子や簡単なバッグの作り方を指導しています。同時にビジネススキル、接客法、余り布で作れる小物作りのアイディア、間違えたときの対処法、ミシンの直し方なども教えています。
また、卒業生の技術向上と収入を得るための応用コースを併設。訓練校内でモデルショップを運営し、そこで直接注文を受け、顧客の注文に応じたものを作ることを通じ、更なる技術の向上を目指しています。
美容理容コースでは、2週間にわたる講義の後、訓練校を訪問する希望者へのカット及びパーマ、シャンプー、フェイシャル、ブロー、セット等の実習を行っています。訓練校の訪問者だけで足りない場合には、福祉局の施設や、小学校、盲学校、僧院などへ出向き、出張カットを行い実践技術の向上に努めています。1学期に生徒1人につき平均100人以上をカットしています。
訓練校は全寮制です。日本のように養護学校や障害当事者団体などもないミャンマーでは、自分以外の障害者と共に過ごす時間は、訓練生にとって初めての経験である場合が多く、精神面でも貴重な経験となっています。



